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5月の中旬を過ぎても家のボイラー(ストーブ)に火を入れることが多い今年の北海道の春
キャンプ場もまだ寒さが残るとあって人もまばらです
今回訪れた「グリーンスティ洞爺オートキャンプ場」も寒さがさほど苦にならないキャンピングカー・トレーラーが私を入れて3台、その他はチャリダーとキャンパーが1台づつの計5台という5月下旬の土曜日のオートキャンプ場とは思えない人の入りでした
そんなキャンプ場にやってきたのには理由がありました
 


 

それが昨年に続き今年も「ミシュランガイド北海道2012特別版」を携え掲載されたレストランをキャンピングカーで廻ろうというもの(逆にいうとキャンピングカーで回れるミシュラン掲載店ってことになります)
そう昨年やった『ミシュランな旅』を今年もやろうとやってきました
2013年の第一弾としたのが、「ザ・ウインザーホテル洞爺・リゾート&スパ」
 

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3つ星・フレンチ「ミシェル・ブラス・トーヤジャポン」
2つ星・日本料理「あらし山 吉兆」
星一つの鉄板焼「アウト・オブ・アフリカ」

とミシュラン掲載店が軒を並べるホテルです
実をいうと今回宿泊したグリーンスティ洞爺オートキャンプ場はこの真下の月浦地区にありキャンプ場から小高い丘の上にホテルを望むことも出来ます
そうキャンプ場はこのホテルのすぐ下にあるんです

そんなキャンプ場に泊まらずにウインンザーホテルに泊まれって・・・
というのはもっともですが、これってキャンピングカーで行くことに意味があるんです
 

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キャンプ場にチェックインの後はキャンピングカーをサイトに付け、アウトドア用の服装からドレスコードを意識し革靴を履きブレザーを羽織りキャンプ場にタクシーを呼んででホテルを目指します
(まあお酒飲みますんでキャンピングカーでは行けませんね)
そんな私ですがホテルに着いたらドアマンに「ご予約のお客様ですか?」と声をかけられました
「○○」ですと答えると「ミシェル・ブラス」ご予約のお客様ですねと通されました
もしかして不審人物と思われたかもしれません
というか良く連絡が行き届いてるな~と感心してしまいます
 

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そうです「ミシェルブラス」でお分かりの通り、今回はこのホテルにある星付レストランの3店の中から「ミシェル・ブラス・トーヤ・ジャポン」に行こうと少し前から(かなり前ですが)予約してありました
1999年にフランスで3つ星を獲得後も現在までもそれを維持しているレストラン「ミシェル・ブラス」
その唯一の支店が日本に、いやもとい私の住む北海道にあるというのですからこれは行かねばなるまいと決めていました

エレベーターで11階に昇り
重厚そうなドアを開けるとその先にあの「ミシェル・ブラス・トーヤ・ジャポン」
ここでもフランス人らしきスタッフに予約名を尋ねられ(よっぽど身なりが悪かったのでしょうか)
通されたのがウエィティング・バー
 


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窓の外には洞爺湖を眺めるには一番の場所とも思える場所でカクテル何ぞ飲みつつ(私はあいかわらずビールですが)
準備ができるのを待ちます

 

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もしかしたら、ここで私どもを見定めて店に入れてくれないのか・・・・・とも思いましたが、今日の料理のメニューを渡されつつ質問されましたので、どうやらここで苦手な食材やアレルギーの有無など尋ね調整するようです(もっとも予め電話でも聞かれていたんですけどね)
 

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アミューズ前というのが正しいんでしょうが、ビールのつまみというのがぴったりな料理がこれ

「コックムイエット」
独活とセロリ?の入った半熟卵をゴマのソバ粉を使ったパンで掬うように食べます
 

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独活の苦みが効いてこれがほんとビールにピッタリ
ちなみに今回ここを予約していなければ当別あたりで天然の独活を採りつつ
採りたてを天ぷらにするというキャンプだったと思います
というくらい今が独活の旬
天然の山菜は季節が短く貴重ですがここミシェル・ブラスもその辺を心得ているようです
 

続いて「セップ茸の焼き物」
これまたビールにピッタリ(しつこいって)

そういえば北海道そろそろ山菜の王様タケノコの季節を迎えます
 

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そうこうしている間に準備ができたのか
席に案内されました
 

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されいよいよこれから私の人生で経験する一番高級な(単に高い)ランチが始まります

ミシュランガイドが評価する料理
☆☆☆(3つ星) - 「それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理」

日本には26もの3つ星レストランがあるそうですが(2011年現在)
これはフランスに並ぶ数なんだそうだ

ちなみにウィキペディアにはこうも書かれています
『日本版の獲得星数の多さについては、総責任者ジャン=リュック・ナレはレストラン数の多さに加え、日本料理の料理人に数世代、数百年かけて伝えられた料理人固有の技術と伝統の継承性、専門性を高く評価する姿勢を示しており、「日本の料理人は、15年も20年も修業して伝統の技を受け継ぐ熱意を持っている。そんな国、欧州にはどこにも残っていない」「世界一の美食の都は他を大きく引き離して東京だ。2番京都、パリは3番。日本は食べるだけの目的で行く価値がある国だよ」と評している』

そんな3つ星レストランが昨年発刊された『ミシュランガイド北海道2012 特別版』により
私の住む北海道になんと4軒も誕生いたしました

・鮨 田なべ(Sushi Tanabe)
・温味(Nukumi、日本料理)
・モリエール(Molière、フレンチ)
・ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン(Michel Bras Toya Japon、フレンチ)

これはなんとしても行かねばなりませんネ
そこで昨年からキャンピングカー出かけたときに訪れるレストランをこのガイドブックをめくって探す
私自身、ミシュランガイドのその趣旨に則んでるのではと思えるその行為を「キャンピングカーで巡るミシュランな旅」と名づけ楽しんでいます

今年のターゲットは上記のレストランからキャンピングカーで出かけるに相応しい「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」
清水の舞台から飛び降りる覚悟で出かけました

もっともディナーだと料理だけで3万円位からとあってちょっと無謀
ランチを予約してありました
ちなみにここミシェル・ブラス トーヤ ジャポンはザ・ウインザーホテルの11階にあり
洞爺湖や内浦湾を望める環境にあるのですが、はっきりいって夜景の楽しめるところでは無いのでランチのほうが良いのではと思えるほどでした

因みにこのときの来訪者は3組、予約が少なかったのか
客を絞っているのか、知る由もありません
 

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「自然から料理を創造する異色の料理人」として知られるミッシェル・ブラスのホテル・レストランは、ライヨール村のはずれ、牛や羊がのんびりと草を食み、野生の花やハーブが咲き乱れるオーブラック高原の高台にあるんだそうです
そんなライヨール村はソムリエナイフで有名な村でもあります
ナイフに刻まれた「ハーブ シストル」のシルエットが誇らしげに見えます

ということでカトラリーのナイフにもこだわりがありました
写真のいかにも切れそうなナイフは料理ごとに替えるのではなく1本を使い回すんだそうです
料理で付いたソースはパンでこそげ落とす
ナイフはお皿の淵に置けるように工夫されていました
「ライオール村風スタイル」とでも言うのでしょうか、ウエィティング・バーでスタッフから予め話が有りました

ナイフの先にはLa maison Bras
レストランからのメッセージが書かれていました

が・・・・フランス語なんで残念ながら読めません
スタッフからの説明が有ったかと思いますが、すっかり忘れました
 

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ハーブ シストルのシルエットはワイングラスにも刻まれていました
ちなみにワインは料理に合うワインをソムリエが選んで料理のタイミングに合わせて出してくれる
「Beverage Set」
これぞセレクト・ワインというのがぴったりの豪華ハウスワインの数々でした
本来ディナー用のサービスらしいのですが、今回ランチでもやっていただきました


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バゲットは小麦に蕎麦粉を混ぜてホテルにあるブーランジェリー・ラロスで焼いたもの
これがめちゃくちゃ美味い
バターとも合うが森永乳業がオリジナルレシピで作ったものらしい
ハーブ シストルのシルエットが浮かんでいます

バターナイフも良いですね、使用していない時は立てておけるのも良いですね
これ欲しくなりました

薄皮のものもパン
パリッとした食感そしてライ麦の香りがしました
 

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今日のランチのテーマは「出会いと風味」
まずはアミューズ

スプーンに盛られて出されたのは
牛肉の煮こごりとアサリ、黒カブの3種
スプーンをこのまま口に運んでいただきます


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アミューズの後は
ガルグイユー
メインは鳩ですが、ここミシェル・ブラスの代名詞とも言える料理で
私が一番楽しみにしていた料理でもあります

(『 』の中はメニューから引用しています)
『現在では”クラシック”、
若野菜で仕上げたガルグイユー;
発芽豆&ハーブ、アカシアオイルのレドプール』.
 

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『近海で水揚げされた;
タラバガニのポシェ、
ほうじ茶で香りをつけたブイヨン;
木村さんの庭で採れたハーブ&花.』
 

ところでこの木村さんって 何なの?
それは「フローラ木村」の事でした
最後に出て来る動画を観ればわかりますヨ

エビのソースが和食っぽくて舌に馴染みます
空芯菜もソースに絡んで美味いのですが、これって中華の素材の和食?
 

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『フランス・ブレス産;
ローストした鳩の胸肉;松の葉バター&ショウガ、内臓のジュ.』
 

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付け合わせはフランス版マッシュポテト『アリゴ』
マッシュポテトとチーズを 練り上げた料理ですが、これが伸びる延びる
スタッフが実演してくれました
 

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『私どもで厳選した、
食べ頃に熟成されたフランス産チーズと北海道産のチーズ.』
ってことで今回ハード系のチーズをフランス産vs北海道産と食べ比べてみました
 

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『81年オリジナルクーランの解釈をもとに、
ヘーゼルナッツの流れる温かいビスキュイショコラ”クーラン”®;
レモングラスのシャーベット.』
これぞデセールといった一品でした

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シャーベットも2人で5種頂きます
もっともシャーベットというよりはポテトサラダだったりもしましたが・・・


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最後はフランスの砂糖菓子と小さなグラスは季節のフルーツカクテル
それにエスプレッソ
 

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これでランチはすべて終了
気がつけばお腹いっぱい
12時に食べ始めましたがこの時すでに14時
洞爺湖の絶景を眺めつつランチに2時間要したことになります
時間もさることながら、私がいままで食べた中で一番値段の高いランチとなりました

さて動画は昨年12月8日にTVで放送された
HBC北海道NEWS-1です
「金食」というテーマで
ミシェル・ブラス・トウヤジャポンの魅力を北海道目線で伝えています
 



 

さて北海道に残る3つ星レストランはあと3軒
いつの日か制覇できるだろうか

今回お邪魔したウィンザーホテル洞爺は5年ほど前に北海道洞爺湖サミットが開催されたホテルです
 

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(ウィキペディアより拝借)
 

そのサミットに参加された当時のフランス大統領サルコジ氏とアメリカの大統領ブッシュ氏はこのホテルでの食事の際、出されたオテル・ド・カイザーのパンを大絶賛
サルコジ元大統領などは奥さんのためカイザーのパンをお土産にしたとも伝えられています
もっともこの時はこのために来日したエリック・カイザー氏自ら焼いたパンだったんだとか

そんな逸話の残るオテル・ド・カイザー
私も過去に2回ほどわざわざパンを買うためだけに伺いました
ところが今回ザ・ウインザーホテル洞爺にうかがってびっくり、いつの間にか店が入れ替わっていました
新しいお店の名は「ブーランジェリー・ラロス」というお店でした

MOFパン職人フレデリック ラロスのお店で
今フランスでもっとも旬なパン職人と呼ばれている人物です
しかもこのザ・ウインザーホテル洞爺が日本初出店
先般お邪魔したミシェル・ブラスのパンもここのパンなんだとか
 

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オテル・ド・カイザーのパンは買えませんでしたが
ミシェル・ブラスで食べたバゲットがあまりにも美味しかったので
ここは買って行くことにします
 

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お土産用のセットも売られていました
ちなみに3,400円とパンにしてはけっこうなお値段

量的にも多すぎるのでラロスのベストセラー「ロンゲ(ソバ酵母を使ったパン)」と「クロワッサン」
あと数種買うことにします
 

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お菓子屋さん「ミシェル・ブラン」にも出向きマカロンも購入します
 

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おなかも膨れ、買い物も済ませたので
ホテルを後にし、今晩の宿であるグリーンスティ洞爺オートキャンプ場に戻ることにします

今回の旅のテーマは
キャンピングカーで巡るミシュランな旅
ザ・ウインザーホテル洞爺で食事をしたからといってそのままホテルに泊まるわけではありません
(もっとも食事代が結構なお値段なので、宿泊料の高いウインザーホテルではなく割安なキャンプ場となっただけなんですが)
ホテルから見下ろすと下に望めるグリーンスティ洞爺オートキャンプにキャンピングカーを停め
レストランの食事とキャンプの双方を楽しもうと目論んでいました
 

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といってもキャンプ場からホテルまでは山麓から山頂と結構な距離があります
ついでにお酒も飲みますので車では行けず行きはタクシーをキャンプ場に呼びホテルのある山頂まで走ってもらいました
帰りもホテルのドアマンにタクシーを呼んでもらえば済みますが、ミシェル・ブラスから見える洞爺湖の景色にとあるものが写っていました
それが「サミット・キャビン」
もともとスキー用のゴンドラを北海道洞爺湖サミット開催時にプレスの移動用にリニューアルして使用したもの
 

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ホテルはこのサミット・キャビンの山頂駅に隣接していますし
終点の山麓駅からグリーンスティ洞爺オートキャンプ場はさほど離れてはいません
ちなみに歩いて行けない距離では有りません
 

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山頂駅で片道分のキップ一人750円を買い
ゴンドラに乗り込みます
ちなみにホームページでは日帰り客は往復のみとなっていましたが、片道でも乗れました
このサミット・キャビンがなかなかの絶景を見せてくれました
 

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しかもキャンプ場のある月浦地区はこのゴンドラの真下に位置します
よく見ると私のキャンピングカーが小さくまるでそこに向かうかのように見ることが出来ました
 

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別段用がなくとも乗ってもいいかな~と思わせるゴンドラ
このサミット・キャビン結構お勧めです

1990年頃から起きたアウトドアブームに乗っかって
それまでは一部のマニアしか見向きもされていなかったRV車が一躍脚光を浴び、そんなRV車でオートキャンプに出かける人々を対象に全国にオートキャンプ場が整備されるようになったそんな時代
しかも世はバブルの真っ最中、これでもかっとお金を掛け出来たキャンプ場が次々と出来ていきました
そんなキャンプ場の一つが「グリーンステイ洞爺オートキャンプ場」でした
なんだか前述のエントリーにあった、ザ・ウインザーホテル洞爺の前の「エイペックス洞爺」とダブってしまいます

私がキャンプをはじめたころはまだキャンプ場は無料だったり、取っても500円くらいだったのに対し
このグリーンステイ洞爺オートキャンプ場はオートサイトが4,000円、電源付きで5,000円
キャンピングカーサイトなどは6,000円と随分驚かされた記憶が有ります

そんなキャンプ場でしたが、みたいもの怖さもあって昔々何度か訪れた記憶が有ります
古いホームページで探してみると最後にここを訪れたのは今から何と16年前のことでした

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先週末は混雑を避け朝早めに自宅を出発、中山峠経由で道の駅などで売られている山菜の露店などを冷やかしつつ
焼き肉と一緒に焙って食べようと走りのアスパラガスを数本購入
ついでにビールのつまみにしようと留寿都村の清水豆腐店で「るすつの手作り豆腐」と「厚揚げ」を買ったりしながら洞爺湖へ

えっ豆腐じゃビールのつまみにならないんじゃないかって
こうした昔ながらの製法で作られた本物の豆腐は大豆の本来の味がして
チーズとまではいきませんが、結構ビールと有ったりもしるんです
厚揚げも醤油をたらしてちょっと焙ると、こいつもいけます
 

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朝早くに家をたったためかスムーズに洞爺湖まで来れてしまい、持て余した時間で一っ風呂浴びようと「洞爺村温泉いこいの家」へと向かいます
ここで洞爺湖の絶景を眺めつつ一番風呂を浴び、キャンプ場へ
 

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今回はいろいろあってキャンピングカーサイト
はじめての経験
キャンプ場の一番高いところに位置するサイトとなりました
ただ残念ながらサクラはほとんど散ってしまい、湖の眺望もいまひとつでした
 

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キャンピングカーサイトの設備面では
電源ボックスを覗くと20Aと表示が有ります
まだ夜は寒く全く火がないとキャンピングカーといえど過ごせないこともあり
遠慮なくオイルヒーターなどを稼働させることが出来るのは嬉しい

そのほかに水道や下水も完備されていますが、1泊のみしかも料理もほとんどしませんので
これらは繋ぎませんでした 
 

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このように設備は良かったのですが、こうした炊事施設などは、さすがに20年の年月を感じさせます
 

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ところで今回このキャンプ場にしたわけは
キャンピングカーで巡るミシュランな旅としてザ・ウインザーホテル洞爺にほど近いというただそれだけの理由でした

昼食をミシェル・ブラスでとり、ゴンドラでキャンプ場に戻ったあとは
キャンプ場で特段することもないことに加え日ごろの疲れが貯まっていたのか、日が暮れるまで昼寝してしまいました

なにせ今年から隣町までの勤務を命じられ朝6時に家を出て夜9時に帰るというのがデフォルトになってしまい、不規則な生活に寝不足気味の日々が続いています
ということもあり晩飯はガスのBBQコンロで適当に焼き肉をやって済ませ
そのあとはビールを飲みつつ、焚火の時間となります

そう今年に入って3回目のキャンプとなりましたが、まだまだ寒い夜ばかりでした
ようやくこの日そこそこの気温で風もなく穏やかな夜を迎えることが出来
焚火らしい焚き火が楽しむことが出来たというわけです

いや~久々でしたが、癒されますね
 

 
 


翌朝はコーヒーを沸かして前日ザ・ウインザーホテル洞爺のブーランジェリー・ラロスで買ったクロワッサンで朝食といたしました
 

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さて今日も美味しいものを求めてあちこち巡ります

タイトルにジェラートと入れましたが
ジェラートといって頭に浮かぶのは、映画ローマの休日でアン王女がスペイン広場の階段でジェラートを舐めているシーン
ところが実際にはこのスペイン広場では法で禁止され食べることは出来ませんでした
 

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けれど今年の正月ローマに行った際、まんまとジェラートに嵌まり老舗ジェラテリア(ジョリッティ)にまで顔を出すありさまでした
ところでアイソクリームとジャラートって何が違うんでしょう
英語とイタリア語の違いといってしまえばそれまでですが

実際に使っている区分では乳脂肪分の含有量が多いものがアイスクリームと呼ばれているようです


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さて私の住む北海道は牛乳王国
ちょっと郊外に出れば牛が草をはむ光景に出合えます
当然のように新鮮な乳製品をうたい文句にしたアイスクリーム屋が数多く点在いたします

ところが
この日訪れたのは北海道にあるジェラテリア「レークヒル・ファーム」
ちょっと変わったところが「アイスクリーム」では無く「ジェラート」をうたい文句にしたお店だということです
 

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お店のホームページにも
「羊蹄山とニセコの山を望む洞爺湖畔の丘の上、厳しくも豊かな北海道の大自然の中で、私たちは乳牛を育て、ジェラートを作っています。」
こう謳われているうえに
「アイスクリーム」から「ジェラート」へ
レークヒル・ファームでは、長らく「アイスクリーム」の製造・販売を行って来ましたが、2010年8月より、乳脂肪分が少なく低カロリーな「アイスミルク」へと成分規格を変更致します。
また、「アイスミルク」と「シャーベット」を総称して「ジェラート」と表示することに致します。
と、ジェラートである事に拘りが有るようです


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とはいえ隣の「レークヒル牧場」で育てられた、広大な牧草地で育てられた乳牛からとられた牛乳から作られた、ジェラート
サッパリして美味かった

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さて今回のキャンピングカーで巡るミシュランな旅
ミシュランガイドには掲載されているわけではありませんが、虻田方面に足を運ばせるとどうしても行きたくなるのが京極町にある「名水うどん野々傘」
羊蹄山の伏流水が豊富なこの町には「京極ふきだし公園」など名水を売りにした場所があったりと美味しい水が飲める場所としても有名で
そんな水を看板に掲げたうどん屋さん、興味があって中山峠を越えるといつも立ち寄っています
 

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最初に立ち寄ったのが、今から3年ほど前
天気の良い休日、バイクを走らせ立ち寄ったのがこのお店でした

2010年6月6日のエントリー
晴天のアスパラ天ぶっかけ」より

やってきた「晴天のアスパラ天ぶっかけ」
そこそこ太目のホワイトとグリーンのアスパラガス天が4本づつ
これみてちょっと朝飯食いすぎてきたかな~とおなかの心配してたら
これ「バイクで来られた方のサービスです」って
チクワの天ぷらまでサービスされました

そういや店の前にカバーのかかったバイクが一台停めてありましたね

 

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2年前には前日にマッカリーナで食事とキャンプをやりその帰路立ち寄りました

2011年7月28日のエントリー
名水うどん野々傘「キング・オブ・キングス」」より

名水うどん野々傘「キング・オブ・キングス」

私は限定メニューの「キング・オフ・キングス」というのを頼んでしまいました
一杯何と1,500円のうどんです

ご来店下さるお客様のご要望!!野々傘のうどんを全部食べた〜い!!
を形にしました。
今だけの贅沢な逸品是非是非ご賞味あれ!!
(名水うどん野々傘HPより)
 

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昨年も同じようにマッカリーナで食事をメインのキャンプ
翌日立ち寄ることに

2012年6月7日のエントリー
「晴天のアスパラ天ぶっかけ」と1日3食限定「スカイツリーぶっかけ」

「高度経済成長のシンボルの東京タワーのように、スカイツリー開業で日本を盛り上げましょうよ」とメニューには書かれています
店主の意気込みの伝わる限定メニューです
(名水うどん野々傘HPより)


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そして今年はというと
玄関に表示されていたこいつです
「採れたて!」山菜天ぶっかけ

春の山菜が旬なこの時期の限定メニューです
 

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独活やギョウジャニンニクなどの春の山菜満載のうどん
いつも思うのですが、このお店の天ぷらプロとはいえ上手に揚げるものです
揚げた経験がある方ならわかると思いますが、ギョウジャニンニクは葉っぱなので揚げると風船のように膨らみ旨く上げることが出来ません
ここ野々傘の天ぷらは、どうやって揚げたのだろうと思うくらい原型をとどめ綺麗に揚がっていました

もちろん揚げたての天ぷらが不味いわけはありません
しかも今が旬な山菜ばかり
今回も豪快にいただきました

にしてもこの店の売りの一つが天ぷらというのは判りますが
例年こんもり天ぷらが乗ったうどんしか食べておらず
天ぷらを食べ終えうどんが出てきたころにはすでにお腹いっぱい
次回は単純に「うどん」を味わいに行かねばなりますまい
 

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お店を出ると羊蹄山にかかっていた雲が取れ山裾まできれいに望むことが出来ました
それにしても例年この時期に野々傘にたちより同じような構図で写真を撮っていますが、今年は山が「白い」
今年は本当に春が遅かったんだな~と感じる一コマでした
 

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昨年私の住む北海道のお店を網羅した「ミシュランガイド2012北海道特別版」が発刊されたことをきっかけに、このガイドブックに掲載されたお店を1軒1軒訪ね歩く旅をはじめました
それをかってに「キャンピングカーで巡るミシュランな旅」と名付け回り歩いております
何件か回りあるいて私自身感じたことは
ミシュランガイドに掲載されるお店は料理はもとより、どの店に行っても丁寧な接客がされていること
もっとも私自身そんな食通でもないので料理自体の評価は測りかねるということもあるのですが
 

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今回訪れた
栗山町の日本料理店「味道広路」
しつらえが良いというのかそんなおもてなしを感じるお店でした
料理も久々に美味しい和食
滋賀の日本料理・懐石料理「招福楼」などで修行されたというご主人のセンスある料理はなるほどこういう店に☆が突くのかと思わせるものでした

席はテーブル席
他には堀炬燵の座敷もありました
どちらの席も赴きありますね
窓の外を見ると、桜の木やモミジの木がありましたので
花見や観楓の季節には目を楽しませてくれそうです
 

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今回のランチで頂いたのは

※先附

  「茄子・ニシンの酢漬け」
 

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※お椀

  魚のつみれに柚子、そしてじゅんさい
  このお椀に入っていた
  大沼のじゅんさいがめちゃくちゃ美味かった
  地元にこんな美味しい食材が有ったとは驚きです
 

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  「トマトの木目おろし」とご主人は言っていたような
 
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※盛り合わせ

  焼き物はトキシラズ
  ズッキーニの米粉揚げ
  薩摩芋と和え物
 

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※煮物
  「あなごとごぼうそれに大根」
 

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※ご飯

  平目とハスカップのご飯
  ハスカップの酸っぱさがまるで酢のようで新鮮な味でした
  それにこの鮮やかな朱色が目を楽しませてくれました
 

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デザートは2種

※水菓子

  フルーツはスイカとビワ
 

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ちなみに我が家の奥さんはスイカが駄目だと予約の際、食アレルギーはないですかと尋ねられた時答えておいたら
当日こんな水菓子を出してくれました
それがこのマスカットのデザートです
 

もうひとつのデザートは
黒砂糖のゼリーはとっても甘く
苦味の利いた抹茶との相性抜群でした
 

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たいした量じゃないとたかをくくっていたところ
抹茶を頂く段になるとおなかもくちてまいりました
なるほど懐石ってこんな感じかと・・・妙に納得

私も今度キャンピングカーをどこかにとめて
夜にお酒とともに食してみたいそんな気分にさせるお店でした
 

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そうそう肝心のキャンピングカーの駐車ですが、なんとかギリギリ停めさせていただいた
といったところです
もし心配なら予めことわっておいたほうがよさそうです
そうそうここは完全予約制のお店、人気店ですし個室が二つとテーブル席が一つあるだけなので週末は予約がとりづらそう
思い立ったらすぐ予約しておいたほうが賢明なお店です

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