シアトル航空博物館
ここは世界随一の規模を誇る航空機の博物館で、好きな方なら1日いても飽きないほどの展示物があります
けれどこの日シアトルを発たねばならぬため、一度ホテルのあるダウンタウンに戻るため
バスに乗りますが、帰りのバスの時刻から換算して滞在時間は90分ほどしか有りません
ちなみに博物館には175機以上の航空機などが展示されていたので、全機観て歩くと一機あたりの見学時間はわずか30秒
とりあえずウエスト・キャンパスを半分の45分で見て回り
次はイースト・キャンパス
こちらが本館という事もあり当然展示物は多いことから、まさに駆け足で見てまわりました
写真手前に映画『トップガン マーヴェリック』に登場したP-51Dマスタングがありますが
まずは時間切れを考慮し私が興味津々な世界大戦期に発達を遂げた貴重な大量の戦闘機コレクションから見て回ることに
第二次世界大戦のドイツ軍の主力戦闘機
メッサーシュミットBF109
生産数はなんと30,000機を超え、歴史上もっとも生産された戦闘機
モノづくりのドイツを彷彿さるその設計は
単葉、全金属・応力外皮式、密閉式の風防、引込脚など
その後、世界各国で設計生産された第二次世界大戦の単座戦闘機で主流となる形態を先駆けた名機です
戦闘力としては低く、日本軍機に全く歯が立たなかったダメ飛行機
B級戦闘機とまで言われはしますが、意外と傑作機という評価の
カーチス P-40 ウォーホーク
頑丈さとその信頼性が売りの機体です
まぁ本当に駄作機なら13,738機も生産されなかったでしょうね
続いて我が日本の誇る
大日本帝国陸軍の戦闘機
中島一式戦闘機 キ43-III甲
愛称は「隼」
この一式戦闘機・隼が記録した裏付の取れている確実な実戦果としては
連合軍機135機を確実に撃墜(逆に連合軍戦闘機による一式戦の撃墜戦果は約61機)した名機です
上記の隼やゼロ戦に対抗馬してアメリカ軍が製作し戦場に投入された
アメリカ海軍の艦上戦闘機、ワイルドキャットFM-2(山猫)
ジェネラル・モーターズ社(GM)の航空機部門ということもあり
得意分野の軽量・強力なエンジンへの換装で得たパフォーマンスを活かして、太平洋や大西洋で終戦のその日まで第一線で活躍いたしました
米海軍・海兵隊の最高の傑作戦闘機
グッドイヤー FG-1D コルセア
12,571機の生産の内グッドイヤー社は戦時中にそのほとんどの1,997機を生産したそうです
ロッキード P-38L ライトニングリジー V 戦闘機
三胴設計の双発単座戦闘機で戦闘機離れした積載能力を活かして戦術爆撃機として多大な戦果を上げ
ドイツ軍から「双胴の悪魔」と呼ばしめたそうです
ノースアメリカンP-51マスタングと並ぶアメリカ軍の主力戦闘機
P-47 サンダーボルト
世界で最初に排気タービン式過給器(ターボチャージャー)を搭載した単発戦闘機
ちなみに太平洋戦争中アメリカがこうしたターボチャージャー実用化できた事により
戦略爆撃機や高高度戦闘機の運用を可能とし太平洋戦争における航空戦略の優勢に寄与しました
私が思うに日本が敗戦した理由の一つが、この米軍が運用に成功した排気タービン式過給器(ターボチャージャー)にあるのではなどと考えてしまいます
そしてこの博物館には珍しいソ連空軍の主力戦闘機
ヤコブレフYak-9も展示されていました
機体に見て取れるヒットラーを倒すアムールトラのイラストなどは
ドイツ空軍機19機を撃墜したソ連空軍のエース「ゲオルギー・バエフスキー」機の塗装が施されているんだそうです
シアトル航空博物館イースト・キャンパスの見学はまだまだ続きます

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