秋田川反の宴はまだ続きます
秋田杉に続いて訪れたのは、1931年(昭和6年)から続く名物おでんの店「江戸中」
ここ川反飲食店街では最古参にあたるそうです
鮮やかな赤い看板をみると「清酒 高清水」名が高らかに謳われています
店内はL字カウンターだけのつくり
昭和歌謡のBGMが流れていましたが、何もかもが渋い雰囲気
その中央には丁寧な物腰の5代目店主がいて
1世紀近く変わらぬ酒場の空気を醸し出しています
創業時から続く看板料理のおでん
お任せおでんをいただきましたが、ヤリイカがおでん種になっていたのでそれも追加でいただきました
もっともここのお勧めは何といっても深みのある味が染みた豆腐
魚粉や青海苔がトッピングされ提供されましたが
聞けば味を染み込ませるために3日ほど煮込むとか
合わせたのはお銚子に入れれた燗酒
年代物の緑青で覆われ、炭火で炙られた熱燗鍋でお燗された高清水が絶品
それもそのはず5代目が何度も熱燗鍋からお銚子を取り出し、手で温度を確認しながらこれでどうだとばかりに提供されました
このお銚子の燗の塩梅が素晴らしく
どんな高級な日本酒よりも、贅沢に感じた高清水でした
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