角館からの帰り道
「秀よし」を醸す鈴木酒造を2年ぶりに訪問
1655年創業と長い歴史を持つ酒蔵で
かつて秋田藩主佐竹公が蔵の酒を「秀でて良し」と称えたことから「秀よし」の名を拝命されたそうですが
そんな拝命された「秀よし」は、天下人・豊臣秀吉とは関係ないといえばそうなのですが
そこは商魂たくましく、こんな秀吉の馬印である「ひょうたん」を模した瓶に詰められ関西圏にも出荷されるのだとか
木造一部2階建ての事務所兼主屋から見える庭には
池と見紛う川がありますが、澄んだ水は奥羽山脈の伏流水のようで
昔はこの川の水を酒作りに使用していたそうです
てなわけで酒蔵見学開始
まず案内された窯場と重厚な扉でしめ縄のかかった内蔵から
創業336年といった趣と威厳さを感じさせます
酒蔵の中には歴史を感じる巨大な和釜がでんと置かれていました
内蔵の扉には「火要鎮」と書かれた札に加え
お酒の神様を祀る「松尾大社」のお札もありました
内蔵の中に足を踏み入れると、大きなタンクが連ねていて
なんだか日本酒好きには壮言な景色に見えます
今回は前回とは違い、蔵の奥深く麹室まで案内してもらいました
鈴木酒造は寒造りなので6月のこの時期、麹室は使われてはいません
床もみなど麹造りに使われる床や
床用製麹機らしき機材も見て取れました
醪の香りが残る仕込み蔵にも足を踏み入れさせていただきました
酒蔵を一通り見た後は
19代続く、鈴木家所蔵品を納めた文庫蔵も見学
ここには鈴木家がお嫁さんを迎える道具として大切に継承されてきた簪が展示されていますが
これは鈴木家に嫁入りする際に引き継がれていく髪飾り
現社長の奥様の嫁入りの写真も飾られていました
ちなみにこの簪、近々使われる予定もあるようです
「黒塗角頭兜」
織田信長公から豊臣秀吉公が戦功により賜り、秀吉公から角館の殿様である佐竹家が拝領になったものだそうです
見学後は試飲(私はレンタカーの運転があり飲めませんが)
右から
「秀よし 十九代目 松右衛門」
「純米大吟醸 一穂積」
「秀よし 純米吟醸 松声」
「秀よし 純米酒」
純米酒といえど吟醸酒並みの60%まで「めんこいな」を磨き醸した特別純米酒
左端の発泡清酒「ラシャンテ」は、あきたこまちで造った低アルコールの日本酒で
しゅわしゅわと立ち上る泡はまるでシャンパンのようでした
てなわけで直売所で
この日試飲した我が家の奥さんが気に入った
「秀よし 純米吟醸 松声」
発泡清酒「ラシャンテ」を購入
帰ったら楽しみたいと思います
ちなみに前回ガイドいただいた社長の娘さんにはその際、数年後杜氏になって醸す秀よしを楽しみにして下さいと話しておりましたが、その夢は実現していたようで
ここ数年少量ながら「袋吊り純米吟醸 Hideyoshi HIDEKO」なる日本酒を醸していたようです
残念ながら少量生産で今回は手には入れられませんでした
今後は蔵元として頑張るそうなので、陰ながら応援させて頂きます
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