4月中旬の早朝、というかまだ夜明け前
赴任先のマンションから真っ暗な道を走り宮島沼水鳥・湿地センターにやってきました
そんな宮島沼は、マガンやハクチョウなどの渡り鳥が飛来する地として有名で
特にマガンについては国内最大の寄留地として知られ、春のピーク時には東アジア生息個体の約半数の6万羽がここで羽を休めるそうです
彼ら渡り鳥の目的は宮島沼周辺の田んぼの落穂などをエサとして採取するため
ねぐらとする宮島沼は石狩川の三日月湖
面積は約30ヘクタールけれど水深は最深部でも2.4m、平均では86cmしかありません
けれど渡り鳥が、キツネやヘビなどの捕食者を避けるためには充分なんでしょう
いわば渡り鳥のねぐら戦略のために利用しており
夜明け前は岸から遠い沼の中心部に集まっていますが
ねぐら立ちが近づくとやがてその集団は大きく
両端にいるマガンは岸に近いところまでやってきます
まるで飛び立つための助走路を確保しているかのよう
そしていよいよそんなマガンのねぐら立ち
マガンの大群が宮島沼から一斉に飛び立つ感動の瞬間に巡り合う事が出来ました
朝早く来てよかった
ちなみにこの日のマガンねぐら入り数は47,645羽だったんだとか
これは感動ものとばかりに
3日後に再度、宮島沼を訪れました
運が良かったようでこの日は沼全体に敷かれた絨毯が一気に引き剥がされるかのごとくマガンが飛び立っていき
その光景は正に圧巻でした
ちなみにこの日のマガンねぐら入り数は42,220羽だったそうです
朝日に向かって一斉に飛び立つマガンたち
なんだかエールを送りたい気持ちになります
コメントする