よく酒田で商売をやって成功したものは、どこに行っても通用するなどと言われますが
「西の堺、東の酒田」と称された西廻り航路の中心酒田を象徴するものに
NHK朝の連続テレビ小説「おしん」があります
明治初期の日本の貧しい田舎で育つおしんはさまざまな悲劇に見舞われながらも成長し、スーパーマーケット・チェーンの経営者として成功する物語で1983年から約1年間放送され統計史上テレビドラマの最高視聴率62.9%を記録した朝の連ドラの金字塔と言える番組でした
世界では60の国を超える国々で放送され、アジアを中心にいまだ根強い人気を誇っています
そんなおしんとも関係の深い米どころ庄内のシンボル山居倉庫(さんきょそうこ)にやってきました
山居倉庫は夏の高温防止のために背後に欅並木を配し、内部の湿気防止には二重屋根にするなど、自然を利用した先人の知恵が生かされた低温倉庫
10,800トン(18万俵)もの米がこの倉庫に収容されたんだとか
白壁、土蔵づくり12棟からなる倉庫群のうち、9棟は2022年まで農業倉庫として使用されていたそうです
そしてそんな山居倉庫は米の積出港として賑わった酒田の歴史を今に伝えていました
最上川での物資の河川輸送に使われた小鵜飼船(復元船)
前方に帆をかけて風力をも利用したそうで
上り船では、塩・砂糖・海産物・木綿・茶などが、下り船では米・紅花・青苧・大豆などが運ばれたのですが
特に紅花「最上紅花その価値は米の百倍、金の十倍」と言われ重宝したそうです
ちなみにTVはあまり見ない私どもの事ですから、そんなNHK朝ドラ「おしん」は見たことがありませんでした
ただ山居倉庫にあった「酒田夢の倶楽」なる酒田観光物産館に移転中
この日は見ることは叶いませんでした
かわりに伺ったのが「市民の台所みなと市場」
一番人気の「小松マグロ専門店」
デカ盛りのマグロ丼や海鮮丼などがリーズナブルな価格で食べられるお店で、店の前にはたくさん空席待ちしているようでした
そんなマグロが並ぶ棚に「アンキモ」1パック680円なるものを見つけましたが、残念ながらこの日もまだあちこち巡らねばなりません
にしてもあちらこちらでアンキモを見かけましたが、後で調べてみたら山形県はあんこうの水揚げ量全国4位だったんですね
そんなみなと市場では海鮮の総菜も山形色が強く
「ウマズラみそ粕焼き」
「サメフライ」
そして「キザミキバサ」
アカモクという海藻なんですが、日本海の荒波にもまれて育ち、収穫が始まるのは春なんで、春を告げる草とも言われます
市場ではこんな珍しいものを見ることが出来ました
朝飯食べ過ぎていたんで、立ち食いとまで行きませんでしたが
みなと市場には酒処山形ってことで地酒たる日本酒やワインを多く扱う酒屋もありました
向かいにあるさかた海鮮市場にも足を運びましたが
ここも「ウマズラ」や「カガミダイ」「ショウナイフグ」「イシモチ」などのいかにも港町の刺身や
なんと「ノドグロの炙り寿司」が1パック800円(税込み)
これは触手が伸びましたが、やはり朝飯を食べ過ぎたのと
夜はスイデンテラスでの日本酒会
自重しておくことに
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