小雨まじりの中、次にやって来たのが
小樽芸術村『ステンドグラス美術館』
運河沿いの旧高橋倉庫を改装して作られた美術館で
建物は外から見ると石造りでしたが、内部の柱は木製と言った不思議な建物でした
ここでは19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで制作されたステンドグラスが展示されていますが
他の小樽芸術村のステンドグラス同様に、近年イギリスでの参拝者数の減少により、取り壊されている多くの教会の教会にあったもので
これらの作品は破壊を免れ、時代の流れの中で数奇な運命を辿り、日本へやって来たものなんだとか
私が気に入った作品がこの「神とイギリスの栄光」
当時覇権を握っていたイギリスの第一次世界大戦における戦勝記念と、戦没者追悼の意をこめて制作されたものだそうです
パネル中央部には、鎧を着た聖女ジャンヌ・ダルクが描かれていますが
あのフランス嫌いのイギリスでフランスの聖人?と思ってしまいますが
第一次世界大戦時イギリスはフランスと同盟国でしたので、ジャンヌが描かれた背景には
両国がともに戦い、多くの犠牲を出したことへの追悼の意味が込められているそうです
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