ウポポイ(民族共生象徴空間)
アイヌの歴史やアイヌの文化に触れられる施設として、2020年に開業
最近ではアイヌを題材とした漫画「ゴールデンカムイ」とのコラボもあり来場者を増やしているようです
駐車場から向かう途中も「入り口までもうすぐ!!」とゴールデンカムイの人気キャラクター「白石由竹」
そしてウポポイPRキャラクター「トゥレッポん」が迎えてくれました
さてそのウポポイ、200億円も投じられて開業した割に展示内容が薄いという事が言われています
私の偏見かもしれませんが展示物は真新しくピカピカなものばかり展示されているよう思え
派手な演出でアイヌの持つ伝統的な雰囲気と乖離している気さえも致しました
例えばアイヌの生活空間が再現されたチセ(家屋)群
たしかに来場客が中に入るためには、消防署の厳格な審査があったりもするのでしょうが、いくら何でも立派すぎるように感じます
写真は8年ほど前に某大学構内にあったものを、雪囲いしたとき撮影したものですが
おそらくはこちらのほうが「再現」と言う意味では近いのではと思わせます(これも偏見かもしれませんが)
そんなウポポイでしたが、伝統芸能上演『シノッ』を鑑賞させていただいたりと楽しませていただきました
ちなみにその後に伺った特別展示「脅威と怪異の文化史」展が大変良かった
こちらの展示物はフラッシュ無しの静止画撮影はOKとのことで撮影開始
まずは片肘をついて寝そべる、おおらかな姿の人魚の皿
「日本書紀」にも人魚の記述が見られる皿のようです
人魚と言えば「八百比丘尼」の伝説は特に有名で、ある漁師がとらえた人魚の肉をある少女だけが口にしてしまう、その少女は、その後老いることなく年を重ね、尼となり諸国を巡った後、800歳を超えて没した、という伝説が伝えられているといったものです
次に人魚つながりで「セイレーンと蛇」といったコンゴ民主共和国の絵画
これは水の精霊を描いているそうです
続いて西アフリカ・ガーナ共和国の「ファンティの軍旗」
ドラゴンが描かれていますが、これは人間の恐怖を具現化しているそう
ドラゴンは聖書では悪の化身として描かれているそうで中華思想に染まっている日本人とは違うようです
次に祭り、祭事で使うであろう被り物や衣装の展示物
まずはプエリトルコの悪魔「ヴェヒガンテ」
私にはマンガ「キングダム」の山の民にしか見えません
インドネシア
舞台劇ワヤン・オランの衣装「鷲の王ジャタユ」
これはインド神話に登場する神鳥ガルーダかと思っていました
インドネシアの舞踊「バロンダンス」に登場する魔女「ランダ」の衣装
迫力ある長い牙や爪が特徴ですがなんとなく秋田のナマハゲを想像させました
とこんな感じで特別展示「脅威と怪異の文化史」は思いのほか良かったんで
今度、大阪吹田の国立民族博物館にも足を運ぶことといたします
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