スポーツの日となった10月14日は知床ネイチャーガイドによる
「絶景!原始の森けもの道ガイドウォーク」シンラ(知床自然ガイドツアー)催行に参加
知床の絶景を堪能しつつ、自然(特に熊)について学んでまいりました
いつヒグマが出るかもしれない知床の原生林
時々クマとも遭遇すると話すガイドさんに連れられ森の中へと分け入っていきます
途中説明を受けたのが下の写真の窪んだ部分
ここは冬の間ヒグマが冬眠のために掘って使っていた穴の空洞が崩れた跡との事でした
原生林に生えた樹木にはクマ付けられた爪痕もありました
これはアイゼンのような爪を持つクマの手足で付けられたものとガイドさんが解説していました
クマは木に登って、木の実を食べることが有りますが
この跡はそんあクマが木に登る際に付けられた樹皮が剥がれた爪痕が点々と残されていました
もっとも爪痕が付けられたのは最近のことではなく
その後、樹木は成長し爪痕は徐々に広がっていったそうです
残念ながら・・いやもとい、ラッキーなことにクマには出会えませんでしたが、運よく雄鹿には出くわしました
断崖絶壁の入り江
ここに来るには船で来るか、こうしたガイドツアーで行くかしかありませんが
中にはフリーで来ていた方もいらっしゃいました
まぁ本人次第なんでしょうけど、ここはクマの巣のような場所なんで
やはりツアーで巡るのが一番のようです
崖の壁面から流れ出し、海へと落ちる「男の涙」と呼ばれる湯の華の滝
滝の落差は80mくらいだそうです
2年前の知床観光船事故の事故当日、自然ガイドが見た出航後のカズワンとみられる船の目撃地点がここだったそうです
森の中にはエゾシカが樹皮をはいで食べた樹木をいたるところで見ることになりました
ガイドさんの話ではエゾシカにも好みがあるらしく、オヒョウの木やハルニレが狙われやすいのだとか
ただ木は、根から吸い上げた栄養や水分を表面の皮を通して枝や葉に取り込んでいくことから
写真のように樹木の皮をはがされた木はやがて朽ちていくことになります
鹿の恋の季節(発情期)にはオス鹿は泥に自分のおしっこを混ぜて前脚でかきまぜて、胸の毛や角、体全体に塗り付けてメス鹿にモテるように化粧をします
いわゆる「ぬた打ち」をします
そんなぬた打ちに使われた「沼田場」がこれなんだそうです
「象の鼻の岬」と呼ばれていてる岩肌剥き出しの岬とその先に続く知床半島
まさに絶景でした
こうしたクマの生活エリアに分け入らせていただきガイドウォークを楽しませてもらえたのも
ただただクマスプレーを携えクマの動向に聞き耳を立てていたガイドさんあってこそ
今回は貴重な体験をさせていただきありがとうございました
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