和歌山の旅最終日は日本醤油発祥の地、湯浅にやってきました
ちなみに醤油といえば日本人には欠かせない調味料の最筆頭
そんな醤油の起源は鎌倉時代、紀州由良の禅寺「興国寺」の開祖「法燈円明國師」が中国(南宋)の径山寺から金山寺味噌の製法を持ち帰ったのが始まりだそうで
もともとは味噌だったんですが、それを改良して作られた「たまり醤油」(偶然できたとも言われています)が、ここ湯浅から日本中に広まったとされます
そんなこともあり湯浅は「醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」として2017年4月に日本遺産に登録されました
目的は湯浅醤油「九曜蔵」での工場見学
100年以上現役で使用している直径2.3mの杉の大樽を使った昔ながらの伝統を受け継ぐ古式醸造蔵をガイドの解説で見学させていただきます
まず醤油の原料となるのがこちら
「国産丸大豆」
「国産丹波種黒豆」
「国産炒り割り小麦」
「醤油麹菌」
「長崎の五島灘・塩」
ガラス越しに11個の巨大な熟成杉樽が見てとれますが
ここでら1年から2年の歳月をかけてじっくりと熟成させ
この日見ることはかないませんでしたが職人による櫂入れが見ることが出来るのだとか
さて日本酒の蔵でも木樽の復古が話題になっていますが
現在はその木樽職人もわずか、木樽が高価になっているようですが
ここ湯浅醤油では次の100年へ木樽で仕込んだ醤油を残したい!
そんな思いからクラウドファンディングで資金を集めたりもしていたようです
熟成したもろみを搾る作業
まずは丸一日自然に染み出すのをまち、その後厚板だけを載せ半日から一日
さらにこの機械で圧力をかけ3~4日かけ搾るのだとか
なんとも気の長い話ですね
搾ったしょうゆはここでボトリングされるようですが
残念ながらゴールデンウイークと言う事もありここは稼働してはおりませんでした
さて体験コースは蔵見学の際に
熟成中のもろみの櫂入れ体験が出来ます
櫂入れはもろみの熟成を促すためにフレッシュな空気を効果的に送り込む作業
この約2トンのもろみが入った杉樽に長い棒でかき混ぜる作業を体験、法被を着て撮影タイムとなりました
その後
醤油造り体験
「手づくり醤油キット(2,700円)」
湯浅醤油さんの特製醤油こうじ(国産材料である大豆・小麦・麹菌・塩を混ぜ合わせたもの)を使い
500mlのペットボトルに醤油を仕込んでいきます
ちなみに醤油造りは完成までまだ一年かかり、定期的にペットボトルの空気の入れ替えと攪拌が必要になります
が、これはまさに手前味噌ならぬ手前醤油
来年か再来年、使う分だけ少しずつ濾しながら
生醤油味わいたいものです
なかなか良い経験をさせていただき、感謝です
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