和歌山2日目の夜は和歌山市の飲兵衛で知らない人はいないだろう大衆酒場多田屋にも顔を出しました
赤ちょうちんには天ぷら、おでんと並んで「太地の鯨」とあります
これはあれば頼まずにはいられませんね
店の看板に「㈱多田酒店」とあるように母体は酒販店
カウンターに並ぶ日本酒の顔ぶれはなかなかのもの
そんな酒屋直営で朝から郷土料理で飲める名物酒場で
JR和歌山駅からほど近い場所にあり、和歌山市民から100年近く愛されているお店のようです
店内は厨房を囲むカウンター席やテーブル席など
別段、酒屋が経営してても角打ちと言うわけではないよう
ただしこの多田屋、観光客にも人気で予約しておかないと入店しずらいお店のようで運の悪い方は帰されていたようでした
ということで予約席すわり、まずはビールと酎ハイで聖地高野山巡礼の労をねぎらいます
壁に短冊メニューがこれでもかと並んでいましたが
ここでは皿に盛られた現物も棚に並んでいます
外国人辺りはこういったほうがわかりやすいかもしれません
冷蔵庫にもすでに皿に盛られた肴が出番を待っていました
で頼んだのは和歌山と言えば勝浦あたりで獲れただろうマグロを食べようと
お刺身三点盛り「まぐろ」「ハマチ」「イカ」を頼みます
これをたまり醤油でいただきますが、ここ和歌山はマグロも美味いがなんといっても醤油が美味い
そして赤ちょうちんに示されていた通りあった
「鯨の竜田揚げ」
そう2年ほど前、熊野詣で通りかかった和歌山県の太地町は鯨漁の街
今も古式捕鯨発祥の地として400年以上もの間、日本の捕鯨文化を継承し続けています
(まぁ残念ながら最近では例のイルカ漁のほうが有名になってしまっているようですが)
鯨のカツなんて珍しいメニューがあったのでこいつも頼みます
入口ドアの目立つところには「只今入荷人気商品」ということで
十四代、新政など人気で入手困難な銘柄まで短冊メニューでにあります
この辺りはさすが酒屋と言ったところですが
そんななか我が北海道の男山の大吟が1,770円と結構なお値段で売られていて、ちょいっとばかり自慢げになりました
冷蔵庫の中には地元和歌山の酒造が作る日本酒が誇らしげに並んでいますが
先ほど伺ったばかりの酒蔵「中野BC」の「紀伊国屋文左衛門」もありました
ここで和歌山の地酒「紀土純米(平和酒造)」を味わって来ました
「紀州の風土」を意味する紀土(きっど)
純米でこれほど色のついたのは珍しいくらいで
味わった感じは癖がなくまさに食中酒といったところ
和歌山の郷土料理を邪魔しないそんな日本酒でした
さてそんな多田屋でしたが、思いのほか観光地化されていたのと、もう一件別のお店にも行きたいことから
この辺りで切り上げ、次の店に向かいます
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