北海道では14番目となる酒蔵『箱館醸蔵』見学

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北海道では14番目となる酒蔵『箱館醸蔵』に来ています
ここはテロワールにこだわった酒蔵で函館七飯の酒米を使い、なんと生酛造りで醸しているそう
ちなみに函館ではなく蔵には「箱館」の名前を冠していますが、これは明治2年に新政府により蝦夷が北海道と改められたときに「箱館」が「函館」と改称された以前の名称
いまは観光地として名高い「箱館奉行所」にその名を遺していますが、その時代を懐かしむか何か理由があって付けた名称なのでしょうね
 

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酒蔵はガラス越しに見学できるよう造られており
酒造りの様子を見学することが出来ます
麹室の壁はなんとステンレス張りとなっていました
どこぞの指導で清潔な環境をつくるためこうなったのだとか
 

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こんな感じで蔵を見学しているとスタッフの方から色々教えていただきました
まずこの蔵では道南で生産された酒米のみ(主に道産品種である吟風・彗星といった酒造好適米)を使うのですが
なんと自社の精米機でで全量自社精米を行っているそうです
道外の大きな蔵ではよく聞く話ですが北海道の蔵で精米機を所有するところはまだまだ少ないと聞いており(砂川の某所にて)なんだか期待が持てます
そして仕込み水は、道南の名峰横津岳の良質な伏流水を使用しているそう
 

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写真には写っていませんが、ご多分に漏れずウッドソンの洗米機で洗米し
奥にある大きな甑で酒米を蒸すようです
  

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聞くところによると酒造りはたいてい午前中に行われ
午後はこうして酒造りの道具の洗浄などが行われているそうです
見学するなら午前中がお勧めとのことでした
そうそうここではなんと伝統的な醸造方法である生酛造りにより酒造りが行われていて
酒母を手作業で造る手法である「山卸し(やまおろし)」や「酛擦り(もとすり)」の作業も見ることが出来るのだとか
スタッフのかたもこの生酛造りにこだわりがあるのか「山(廃)仕込み」の『廃』という言い回しに不満があるようでした
 
 

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箱館醸蔵は2階に見学スペースがありましたが、1階の一部はショップになっております
ここを訪のでしょう「吉田類」氏の色紙も飾られていました


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この酒蔵の日本酒の主要銘柄は「郷宝(ごっほう)」
 

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前述のように精米も自前の精米機を使って精米していて
今流行りの扁平・原形精米法も行なっているとの事
今回そんな扁平・原形精米法で吟風を精米し醸した純米酒を土産にしました


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そうそう日本酒の保存についてもこだわりがあるようで
造られた日本酒はこうした冷蔵コンテナにて保管されるようです
土産の郷宝は自宅に帰ったら冷蔵庫で保管することとします
 

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このページは、r-ohtaniが2024年2月18日 06:50に書いた記事です。

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