今から38年前となる1985年の夏
一度奈良に伺った事がありますが、その時は運悪くちょうど
「古都税(古都保存協力税)」紛争の真っ最中
京都市と市内寺社は激しく対立し、有名寺院等による拝観停止が行われていました
お陰で神社仏閣はおろか、古墳なども見る事は叶いませんでした
ということで今回のその時のリベンジ
時空を越えた、いにしえの日本をめぐる旅
最初は奈良明日香に赴きキトラ古墳から見て歩くことに
さてそのキトラ古墳
近くには高松塚古墳があるのですが、高松塚古墳壁画発見の直後、付近の住民から「近くに似たような古墳がある」と知らされ、これがキトラ古墳の発掘調査に繋がる糸口となりました
そなキトラ古墳は直径14メートルほどの丸い形をした古墳で、西暦700年前後、飛鳥時代の終わりごろに築かれたと考えられています
昭和58年の調査で石室内に描かれた極彩色壁画が発見され、高松塚古墳に次ぐ我が国2例目の壁画古墳であることが確認され平成12年に特別史跡に指定されています
もっとも復元された古墳を外から見ても単なる丸い丘陵を見るだけ
壁画古墳の概要はわかりませんので
特別史跡キトラ古墳を見た後は隣接する「キトラ古墳壁画体験館四神の館」へ
ということで壁画体験館 四神の館でキトラ古墳の概要を勉強します
原寸大石室模型の展示がなされていますが
残念ながら立ち入り禁止のようで、ベルトパーテーションで内部への侵入を阻んでいました
レプリカであろうが、何とか内部を見てみたいと思い
展示物前の案内を読むと「スタッフ・館内ガイドボランティアにお声をかけて頂ければ、『石室レプリカ内を見学』することが出来ます。」旨の表記があり下記に注意事項が記されていました。
ちなみに私どもの後、空いていたパティーションを勝手にくぐり中に入っていた方はずいぶん怒られているようでした
ということで館内ガイドボランティアに声をかけ、内部に侵入
直近から石碑内部の壁画レプリカである
四神(青龍・朱雀、白虎・玄武)を鑑賞させていただきました
印象的だったのが、亀に蛇が絡まった
『玄武』
鮮やかに描かれた
『白虎』
これらの壁画もそうですが私の印象としては石室の天井に描かれた中国式の円形星図「天文図」がかなり見応えありました
天井に描かれた天文図は、現存する世界最古の科学的な天文図だそうで
上下に太陽と月、360個ほどの星を朱線で結んだ74座の星座が確認できるそうです
ということでキトラ古墳を勉強した後はすぐ近くの「高松塚古墳」へ
コメントする