クラフトウイスキーを題材にした映画『駒田蒸留所へようこそ』を観に旭川へ

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ウイスキーが最初のブームを迎えたのは、日本経済が黄金期を迎えた1980年代
私自身も成人となり、大っぴらに酒が飲めるようになった頃がちょうどそんな時代でした
ただその頃はジョニ黒やホワイトホースなどのスコッチに代表される輸入酒、いわゆる洋酒は税率が極端に高く、高級酒として君臨しておりました
社会人になったばかりですから薄給ですし、親元を離れ一人暮らしをしていた頃ですから懐に余裕もなく
そんな高級ウイスキーが飲めるはずもないので、たとえ飲めたとしても国産のニッカウヰスキーのブラックニッカやサントリーウイスキーのホワイトなどが関の山でした
もっとも今でも好きでたまに飲んでいます
 

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そんな時代に「サンシャインウイスキー」というウイスキーがあったそうです(今もあるようです)
造っていたのは富山の地の酒蔵、若鶴酒造の三郎丸蒸留所
北陸で唯一のウイスキー蒸留所で、創業当時(1952年)から一貫してピーテッド麦芽によるウイスキーづくりを続けてきた歴史あるウイスキー蒸留所です

ちなみにウイスキーの消費量は、1983年をピークにウイスキー離れがすすみ
2007年までの四半世紀で消費量はなんと8割減の2割にまで落ち込んでしまいます
そんなこともあり三郎丸蒸留所も同様にウイスキー造りを2000年代のうちに中止します

ところがウイスキー業界にとっての神ドラマ、朝ドラの「マッサン」がきっかけで、現在のウイスキーブームが再来
ここがチャンスと捉えたか?これまで続いてきたウイスキー造りを途絶えさせるわけにはいかないと
2016年クラウドファンディングにより「三郎丸蒸留所改修プロジェクト」を立ち上げ、世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」を実用化、スモーキーなクラフトウイスキーを造るこの三郎丸蒸留所が一躍人気を集めることとなりまいた(Youtubeにそんな三郎丸蒸留所を取材した動画が有ったので下に貼っておきます)
 


 

そしてそんな三郎丸蒸留所はタイトルのクラフトウイスキーを題材にした映画のモデルになったようで、聖地として注目を集めることとなりました
それがアニメーション制作会社ピーエーワークスのお仕事シリーズとなる
オリジナル長編アニメーション映画『駒田蒸留所へようこそ』
「崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する、若き女社長が、家族の絆をつなぐ"幻のウイスキー"復活を目指す!」という映画で随所にウイスキー愛がこめられたそんなウイスキー好きにはたまらない待望の映画です

まぁピーエーワークスの堀川憲司社長が、富山大学に在学中に『風の谷のナウシカ』を見た事がきっかけでアニメ業界を志し、現在はピーエーワークス本社を富山県南砺市に構えていることからも
ストーリーは別としてもそんな富山の三郎丸蒸留所がモデルになったのだと思われます
前述の通り三郎丸蒸留所は世界のウイスキー業界で新しいトレンドになりつつあるクラフト蒸留所
見学もできるそうなので是非とも次回伺ってみたいものです
 

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そうそうタイトルにあるお話を忘れていましたが
先々週そんなクラフト蒸留所を題材にした映画『駒田蒸留所へようこそ』
わざわざ旭川まで行って観てきました(赴任先の滝川に映画館は無いんです)
映画についてはネタバレになるので遠慮しますが
ひとつだけ「独楽は糸で引かねば回らない」そんな映画でした
DVDが出たら自宅で映画をつまみに、三郎丸蒸留所のスモーキーハイボールでも傾けながら観ようと思っています
 

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このページは、r-ohtaniが2023年11月28日 06:31に書いた記事です。

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