「昭和酒場_酔いしゃんせ」で天然舞茸の宴

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秋風が身に染みるようなった今日この頃ですが
昨晩は滝川市三楽街の「昭和酒場 酔いしゃんせ」にて、8人ほどが集まり楽しい宴となりました
 

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まずは生ビールで乾杯、仕事の後こうしてぐびりと呑むビール
もうこれだけで幸せな気分になれますね
 

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さてここ昭和酒場 酔いしゃんせの魅力はオーナーの米澤さんが自ら全国の酒蔵を巡り吞んできた選りすぐりの日本酒を揃えていること
もちろん上川大雪や仁世古をはじめとする道産の日本酒なども並んでいます
私もここ数年、コロナで海外に行けないこともあり日本中の酒蔵を巡っていることから
ここのオーナーである米澤さんとの会話も弾みます
 

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一杯目は石塚酒造(新潟県)越後高柳 さわがに 
冬眠前 ひと夏越え熟成
五百万石・もち米(もち米四段仕込み)
四段仕込みと聞いて、思い出したのが
大関のアンテナショップ「甘辛の関寿庵」で試飲した十段仕込み 純米大吟醸
とんでもない日本酒でしたが、なんだかまた灘五郷まで飲みに行きたくなりました
 

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続いて千葉県 飯沼本家
300年の歴史を持つ老舗の酒蔵で今回いただいたのは
甲子(きのえね) 純米酒 冷やおろし 大辛口
いや~冷やおろしが美味しい季節になりました
ちなみに「ひやおろし」とは、冬の厳寒期に造り、蔵内でひと夏越して程良く熟成させたところで瓶詰めして出荷するお酒
収穫の秋にぴったりの料理によく合うお酒です
 

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もう一本の冷やおろしは
菊姫酒造(石川県)純米ひやおろし
ラベルにはなにかの漢文で何か書かれており、帰ってから調べてみると
季節感漂う杜甫の「登高」という詩
菊姫合資会社のホームページには
『古来中国では重陽の節句(旧暦9月9日)に手近な山に登り、菊の花を浸したお酒を飲むことにより厄払いをする「登高」という行事がありございます。高い所に登り、菊酒を飲むことにより厄介払いをするという風習がございます。』と謳われていました
手近な山に登って日本酒をあおる、ちょっとやってみたいかもと思わせました
吞んでみると菊姫らしい濃醇旨口、濃口杜氏の伝統は今も引き継がれているようです
 

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さらにもう一本
高千代酒造(新潟県) 純米大吟醸 一本〆 秋上がり
名前に冷やおろしとは冠していませんが、秋酒「ひやおろし」として出荷される、ひと夏の熟成を経た高千代の季節限定酒


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これは冷やおろしではありませんが
一ノ蔵(宮城県) 純米吟醸 プリンセス・ミチコ
東京農大のバラの花酵母「プリンセス・ミチコ」で醸すといった日本酒プロジェクトに参加した
7つの蔵は南部美人(南部美人)、出羽桜酒造(出羽桜)、一ノ蔵(一ノ蔵)、浅間酒造(秘幻)、関谷醸造(蓬莱泉)、石鎚酒造(石鎚)、澄川酒造場(東洋美人)聞いたことのある造りにこだわった酒蔵ばかりですが
その7つの蔵のうちの一つがこの一ノ蔵なんだそうです
ちなみにこのプロジェクトはクラウドファンディングが利用されており、支援金の一部は、北海道胆振東部地震をはじめとする自然災害被災地への義援金として寄付されたそうです
ちなみに「一ノ蔵」は昨年酒蔵を見学させていただいたので、思い入れもありました
  

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さてそんな冷やおろしをはじめとした日本酒に合わせる肴はというと
お通しが鍋料理
いや~ほんと鍋料理が美味しい季節となりました
 

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そして山賊焼き、いわゆる鶏肉の照り焼きなんですが
道の駅たきかわの敷地内にある「やきとり上条」をはじめ、滝川市内のいろいろなお店で提供される
ここ滝川のローカルグルメだったりします
この日、酔いしゃんせで提供された山賊焼きもぱりっぱりに焼かれ美味しかった
 

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そして今が旬の「茹で栗」
甘いものが苦手な私ですが、唯一この茹で栗や焼き栗だけは別格
好んで食べたりします
きっと自然の甘みが良いのでしょう
もっとも日本酒に合うとは思いませんでしたが
 

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一口大に揚げられたハッシュドポテトもちょっと癖になりそうな味でした
 

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さてタイトルにあるように、昨夜の宴の主人公は「天然の舞茸」
一昨日、熊に見つからないよう知床の山を流離い歩いて採ってきたもの
 

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それに知床の砂浜で一昨日釣ってきた秋鮭
そんな知床で釣りをするたび思うのはこの知床の海が豊かだという事
砂浜で海水を手に取ると手の中で泳ぐアミの姿を見ることが出来ます
そんなオホーツクの豊穣の海で栄養をたくわえた鮭が美味しくないわけはありませんね
 

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こうした知床の山の幸、海の幸を一昨日にお店に持っていき
事前に仕込んでいただき当日料理してもらうという贅沢な宴となりました
 

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まずは舞茸料理の定番
天然舞茸の天ぷら
中国の禁輸措置で話題のホタテの刺身
出来る限り食べたい食材でもあります
 

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舞茸はたくさん持ち込んだので、追加で揚げていただきました
天然物の独特な香りや味が口の中に広がりますが、これを日本酒を飲むとさらりと消え去ります
そう天然の舞茸と日本酒の相性は抜群です
 

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もうひとつ私がオーダーした料理が
知床の秋鮭の切り身とともに天然舞茸をアルミホイルで包み
鮭と相性抜群のマヨネーズとともに焼くというもの
 

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ちなみに「鮭は馬の鼻息で焼ける」という言葉があるくらい、鮭は火のとおりが早く、焼きすぎると脂も抜けパサパサになってしまう食材
今回鮭の焼き具合も程よく希望通りとなりました
もちろんこれも日本酒に合わないわけがありませんね
 

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そして本日のメインディシュ
天然の舞茸ご飯
今回ご一緒した菅原さん自ら、土鍋で道産のゆきひかり(無農薬米)とともに炊いて持ってきてもらいました
いや~菅原さん、感謝感謝です
 

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これまた天然舞茸のお吸い物とともにいただき
至福の宴となりました
今回は酔いしゃんせオーナーの米澤さんには散々無理を聞いていただきありがとうございます
またご一緒してくださいました皆さんも、また何かの機会があればご一緒してください
ということでまた来年も天然舞茸とってこなきゃなりませんね
 

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このページは、r-ohtaniが2023年10月19日 18:44に書いた記事です。

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