「坂の上の雲ミュージアム」見学

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快適空間まであと39mと書かれた風鈴
39m先にあるのは「坂の上の雲ミュージアム」でもちろんエアコンでガンガン冷されたまさに快適空間
そう夏の松山は暑いんです


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さてこのミュージアム
司馬遼太郎氏の歴史小説「坂の上の雲」を軸とした施設ですが
その坂の上の雲、明治維新を経て、列強入りしようとする明治の日本を克明に綴った小説で
主人公である秋山好古、秋山真之、正岡子規は松山出身の軍人と俳人
近くには秋山兄弟の生家などもあったりします
そんなこともあるからでしょう、ミュージアムはここ松山市に建てられました

ちなみにこの小説はTVドラマ化され、私も毎週楽しみに見た記憶があります
当初は作者の司馬遼太郎氏もTVドラマだとスーケール感がでないと反対だったようですが、
NHKは大河ドラマとは別枠の「21世紀スペシャル大河ドラマ」として、かなり力を入れて2006年に放送
主演の本木雅弘をはじめ、阿部寛、香川照之の熱演が光りました

展示フロアには、坂の上の雲で後半の舞台となる
戦艦「三笠」の模型が展示されていました
 

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さて私がこの施設を訪れ、是非とも見たかった展示物がこれ
「日露戦争時のロシア兵捕虜から贈られたスプーンとフォーク」
松山には日本で初めての捕虜収容所がつくられ、その待遇の良さが広く敵国にも知れ渡っていたそうで
ロシア兵が捕虜になった際は「マツヤマ」と叫んだと伝わっています
この時代、日本では一流国家を目指していたこともあり国際化がキーワードであり
国際法「ハーグ条約」を遵守した捕虜収容所の運営がなされ、いやそれ以上におもてなしの心があったようです

そんな一つが「名前が刻まれているロシア製の金貨」
顕微鏡で見てみると「コステンコ ミハイル」「タケバ ナカ」と金貨に掘られています
コインの上部にペンダントとして加工した跡が残っていることから、捕虜が看護師にプレゼントしたものではないかともいわれています
明治版ロミオとジュリエットですね
 

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そんな日本人看護師とロシア将校の二人を中心に、歴史に翻弄された人々を描いた心揺さぶる
映画『ソローキンの見た桜』というのが3年ほど前に上映されたそうなので、こんどDVDでも借りてみてみようと思います
  


釣島灯台(旧官舎)は、松山市有形文化財に指定されている貴重な文化財ということもあり
その模型も展示されていました
 

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国の指定重要文化財に指定されているフランス風洋館「萬翠荘(ばんすいそう)」が窓越しに見えていますが
暑い中、あそこまで歩くのはかなりしんどい
ここまでといたします


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このページは、r-ohtaniが2023年9月18日 05:22に書いた記事です。

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