さて祇園祭山鉾巡行の続きは
「鶏鉾」から
今朝がたは朱印船の胴懸にビニールカバーがかけられていましたが、本番はこうして本来の姿を見ることが出来ました
見送りは国の重要文化財に指定されているベルギー製の毛綴織で、叙事詩「イーリアス」の一場面
トロイ戦争でトロイの王子ヘクトルが妻子と別れを告げる場面を表現したものだそうです
続いて「油天神山」
学問の神様、菅原道真を社殿に祀る山で
見送りは朝陽図
祇園祭で眺める富士山もいいものですね
続いて「孟宗山」
平山郁夫の「砂漠らくだ(日)」の原画による綴織の胴懸が見事です
「霰天神山」
欄縁に沿って朱塗りの廻廊は精巧な彫刻が施されているうえ鳥居もあることから
動く神社とも言われています
見送りの中国刺繍の太湖岩鳳凰図
いかにも中国っぽい龍が良いですね
さて次は「菊水鉾」
早朝に伺った際にこの山鉾には登れることを知りましたし
町会所には夏の風物詩とも言われるお茶席もあるそうなので
次回は是非とも町会所に立ち寄り登ってみたいものです
菊水鉾の車輪を見ると菊の御紋が入った車軸でした
見送りは2羽の孔雀が大きく描かれた「孔雀花草図」
「保昌山」
山鉾の上に鎧を身に付けた人形である平安中期の豪傑・藤原保昌からその名が付いたそうですが
その豪傑ぶりはすさまじく
惚れた女「和泉式部」が紫宸殿に咲く紅梅を一枝折ってきてほしいと所望されたそうです
藤原保昌の本気度を試すための事だったんでしょうけど、天皇の住む当時としては一番警備の厳しい場所から花を盗んで来いという話がすごいのですが、藤原保昌は紅梅をまんまと盗みだし
その和泉式部と結ばれたのだそうです
御神体人形はそんな一こまを再現したものなんだとか
そのため「花盗人山」とも呼ばれていたのだとか
見送りである「福禄寿星図」
なんだか私の好きな漫画家である諸星大二郎のマンガに出てきそうな図柄でした
「綾傘鉾」
傘は2つあり
一つには、傘から下がる幕に天女が描かかれ
もう一つには松を載せ、幕に四季の花々が描かれていました
こちらの綾傘鉾も前述の四条傘鉾同様に
笛と鉦、太鼓の囃子方とともに勇ましい棒振りが披露されるそうです
「太子山」
名前から想像できるように、聖徳太子をお祀りしている山
太子自ら山中に入り良材を求めた伝説から来ているそうですが
そのため御神体である聖徳太子は斧を持っていました
さてさてまた長くなってしまったので、その参に続きます
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