36度の炎天下の元「祇園祭_前祭_山鉾巡行」を有料観覧席最前列から堪能(その弐)

| コメント(0)

さて祇園祭山鉾巡行の続きは
「鶏鉾」から
 

gionmaturi203.JPG
 

今朝がたは朱印船の胴懸にビニールカバーがかけられていましたが、本番はこうして本来の姿を見ることが出来ました
見送りは国の重要文化財に指定されているベルギー製の毛綴織で、叙事詩「イーリアス」の一場面
トロイ戦争でトロイの王子ヘクトルが妻子と別れを告げる場面を表現したものだそうです
  

gionmaturi204.JPG
 

続いて「油天神山」
学問の神様、菅原道真を社殿に祀る山で
 

gionmaturi205.JPG
 

見送りは朝陽図
祇園祭で眺める富士山もいいものですね
 

gionmaturi206.JPG
 

続いて「孟宗山」
平山郁夫の「砂漠らくだ(日)」の原画による綴織の胴懸が見事です
 

gionmaturi207.JPG
 

「霰天神山」
欄縁に沿って朱塗りの廻廊は精巧な彫刻が施されているうえ鳥居もあることから
動く神社とも言われています


gionmaturi208.JPG
 

見送りの中国刺繍の太湖岩鳳凰図
いかにも中国っぽい龍が良いですね
 

gionmaturi209.JPG
 

さて次は「菊水鉾」
 

gionmaturi210.JPG
 

早朝に伺った際にこの山鉾には登れることを知りましたし
町会所には夏の風物詩とも言われるお茶席もあるそうなので
次回は是非とも町会所に立ち寄り登ってみたいものです
 

gionmaturi211.JPG
 

菊水鉾の車輪を見ると菊の御紋が入った車軸でした
 

gionmaturi212.JPG
 

見送りは2羽の孔雀が大きく描かれた「孔雀花草図」
 

gionmaturi213.JPG
 

「保昌山」
山鉾の上に鎧を身に付けた人形である平安中期の豪傑・藤原保昌からその名が付いたそうですが
その豪傑ぶりはすさまじく
惚れた女「和泉式部」が紫宸殿に咲く紅梅を一枝折ってきてほしいと所望されたそうです
藤原保昌の本気度を試すための事だったんでしょうけど、天皇の住む当時としては一番警備の厳しい場所から花を盗んで来いという話がすごいのですが、藤原保昌は紅梅をまんまと盗みだし
その和泉式部と結ばれたのだそうです
御神体人形はそんな一こまを再現したものなんだとか
そのため「花盗人山」とも呼ばれていたのだとか
 

gionmaturi214.JPG
 

見送りである「福禄寿星図」
なんだか私の好きな漫画家である諸星大二郎のマンガに出てきそうな図柄でした
  

gionmaturi215.JPG
 

「綾傘鉾」
傘は2つあり
一つには、傘から下がる幕に天女が描かかれ
もう一つには松を載せ、幕に四季の花々が描かれていました
こちらの綾傘鉾も前述の四条傘鉾同様に
笛と鉦、太鼓の囃子方とともに勇ましい棒振りが披露されるそうです


gionmaturi216.JPG
 

「太子山」
名前から想像できるように、聖徳太子をお祀りしている山
太子自ら山中に入り良材を求めた伝説から来ているそうですが
そのため御神体である聖徳太子は斧を持っていました
 

gionmaturi217.JPG
 

さてさてまた長くなってしまったので、その参に続きます

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 7.7.1

この記事について

このページは、r-ohtaniが2023年9月 1日 20:47に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「36度の炎天下の元「祇園祭_前祭_山鉾巡行」を有料観覧席最前列から堪能(その壱)」です。

次の記事は「36度の炎天下の元「祇園祭_前祭_山鉾巡行」を有料観覧席最前列から堪能(その参)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。