山鉾巡行の本番となる7月17日の早朝
今回のエントリーは前回の話の続き
昨晩の宵山を終え、行燈を降ろした山鉾やいま組み立てている曳山などを見て歩いていますが
まず「鶏鉾」から
雨除けのため、ビニールのカバーがなされていますが
清水寺の重要文化財の絵馬『朱印船』を織り表した綴錦の胴懸などを拝むことが出来ました
ちなみに雨の日の山鉾巡行ではこうしたビニールのカバーがされたまま巡行するそうです
続いて「木賊山(とくさやま)」
まだ御神体はおろか、装飾もなされていない状態
真木が一本立った状態でした
ちなみに山鉾巡行(前祭)はこの日の午前9時に四条烏丸出発します
この時すでに午前6時を回っていますが、間に合うのだろうか
ラッキーなことに
「太子山」は装飾中に遭遇
早起きは三文の徳ですね
町会所から胴懸を恭しく運び出し
取り付ける様子を一部始終見てきました
胴懸は金地孔雀唐草図(きんじくじゃくとうそうず)のインド刺繍
前掛けは緋羅紗地に阿房宮の刺繍
角金物に飾られる羽ばたく飛龍の丸彫もまだ町会所にあり
こいつも拝んできました
続いて
「芦刈山」
これまた装飾中に伺いました
胴懸は尾形光琳原画の「燕子花図」
前懸は山口華楊原画の段通「凝視」
まさにライオンに睨まれてしまった感がありますが
こうした動く美術品が固定された状態で見ることが出来ました
「油天神山」はまだ製作中
本当に間に合うんだろうか
「四条傘鉾」
室町時代にはすでに傘鉾としてその名が知られている歴史ある傘鉾です
熱中症対策用の空調服を着たスタッフが最終確認しているようですが
この日はなんと35℃を超える猛暑日となりました
「郭巨山」
遠目に懸装品である昇り龍図染彩を見ることに
最後は「蟷螂山」
この組み立てが凄い
何と大型の重機で組み立てていました
さてこの蟷螂山
「蟷螂の斧を以て隆車の隧を禦がんと欲す」という中国の故事に由来をもち
神輿も立派だが
「カマキリ山」の愛称で呼ばれるこの曳山の主役はこのカマキリ
この後の山鉾巡行では、手鎌や首、羽を動かし楽しませてくれました
こんな感じで朝5時から本番前の山鉾を見て回りました
ホテルに帰って朝食を食べたら、予約していた山鉾巡行の有料席に向かいます
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