北野天満宮を参拝しようと伺ったところ門は固く閉ざされていました
後で調べたところ閉門時間は16時、これは仕方ありません
というのも北野天満宮に用があったというよりは私のお目当ては上七軒
北野天満宮の門前町にある花街です
上七軒の名の由来は室町時代に北野天満宮の一部が焼失した際に、その再建で残った木材を使って七軒の茶屋を建てたのが起源とか
安土桃山時代に太閤秀吉が北野天満宮で茶屋会を開いた折に、そんな七軒茶屋で献上された御手洗団子の味にいたく感動され団子を商う特権と茶屋株を公許し、この出来事がお茶屋の始まりとされ、上七軒は花街として繁栄していくといった古い歴史を持っているそう
祇園や先斗町のような華やかさはありませんが、千本格子の町家や茶屋、京都料理のお店が並び
上七軒の通りを歩くと出汁の香りが漂う、そんな通りでした
もっとも上七軒を訪れた理由が、そんな茶屋や京都料理ではなく
「上七軒歌舞練場」という舞妓さんたちの踊りの練習そして披露の場となる場所
そんな舞妓さんや芸子さんが芸を磨く歌舞練場が、なんとなんと夏の間だけビアガーデンになるとのことで昨夜に続き今宵もやってきました
目的は舞妓さん芸子さん相手をしてもらうビアガーデン
ただ予約なしで来られた方もいらして残念ながら帰されておりました
名前が呼ばれ入場しますが、玄関先に芸舞妓さんの名の入った団扇が売られていました
これは芸妓さん、舞妓さんは夏の初めに、⽇頃お世話になっている先、御贔屓先に名前の⼊ったうちわを配るそうです
ということでこの上七軒には17名の芸舞妓さんが在籍しているようです
玄関をくぐるとそこには美しいお庭が見て取れますし
玄関周辺にボンボリや提灯の明かりが点いていますが、五つ団子の提灯は前述の秀吉公の公許の証
ビアガーデンとしては80年ほどの歴史があるのだそうです
案内されたのは庭のビアガーデン
中央のカウンターのタップからビールが注がれていました
ということで京の暑い夜にビールと冷ややっこ枝豆をいただきます
ビールは京都謹製サントリー・ザ・プレミアム モルツ
今宵は昨日の経験から黒ビールから始めさせていただきます
昨晩と違うのは舞妓さんが正装から、浴衣に変わったこと
見ているだけで涼しげです
そんな舞妓さん、芸子さんがいるだけで華やいだ雰囲気がビアガーデン中に満ちていました
ということで浴衣姿の舞妓さんに京言葉でお相手いただき、鼻の下伸ばしつつビール愉しんでます
この夜まずは舞妓さんの「市ゆう」さん
再度舞妓さんの「市きよ」さん
そして昨夜に続き接客の極みとも思える芸子さん「市純」さんにお相手いただき
本来なら「一見さんお断り」といった花街で、私には知る由もない京都の文化をチラッと垣間見てきました
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