ガイドツアー『写真撮り放題!誰もいない祇園祭。~早朝編~』後編です
後半の最初は『船鉾』
例年、山鉾巡行のトリを務めるのがこの船鉾
山鉾巡行の目玉となる「鉾」ではない、この「舁山」がいったいなぜ重要なトリ(しんがり)を務めるのか?
ここで古くから一部の間で根強く支持されている伝承を思い起こしました
それが祇園祭のルーツは古代イスラエルのシオン祭りであるのではないかと言う伝説です
イスラエルの失われた10支族が実は日本に来ていて、日本の政治に深くかかわってきたという話がありますが
「日ユ同祖論」で紹介されるように、日本語とヘブライ語の共通点が多く
突拍子もない話とはとても思えない話だからです
シオン祭は、旧約聖書にあるノアの方舟が大洪水を乗り切ったことを祝う祭りで、祇園祭と同様、7月1日から1か月続く祭りです
特にアララト山にノアの箱舟が地上に降りた日とされる7月17日は、祇園祭りでは例年山鉾巡行が行われるまさにその日
アララト山に降り立つ箱舟、そしてこの船鉾
なんだか深いかかわりがあるように思えてなりません
さてそんな船鉾ですが
船首には鷁(げき)と呼ばれる瑞鳥
大舵には飛龍(翼を持った龍)
と他の曳山とは比較しても突出している豪華さが見て取れ
トリ(しんがり)を務めるに十分な風格がありました
続いて『岩戸山』
『古事記』に登場する天照大神が天の岩戸から出現する場面を再現
外観は車輪と屋根があり鉾に似ていますがこれは舁山
鉾柱の代わりに松を立て、天照大神の人形を御神体として祀っています
屋根部分に鉾ではなく真松(しんまつ)が立っているのでこれは舁山となるとのこと
そうそうこの岩戸山も山鉾巡行ではくじ取らずとなり
22番目、最後しんがりの船鉾の前を巡行することになります
綺麗な胴懸「中東連花葉鳥文」が見て取れますが
ビニールのカバーを外した、本番が楽しみですね
岩戸山は拝観も可能
建物の2階からではなくこの階段を昇り拝観するようです
祇園祭りの山鉾で売られている「ちまき」は「厄除けちまき」
中身は笹だけで作られているので食べられませんが、ここ岩戸山では食べられるちまきを販売しています
料亭「木乃婦」さんで作られている本格的なちまきなんだそうですが
早朝で残念ながらまだ販売していませんでした
最後は『狛牙山』
「琴破山」ともいわれる。山の御神体(人形)は中国の周時代、琴の名人伯牙とその友人鍾子期との物語に取材、伯牙が鍾子期の死を聞いてその琴の絃を断ったという故事をあらわしている。とのこと
山鉾巡行の際に新町通りに合流する際、この山につけられた木が電線に接触してしまうのですが
サスマタのような棒で電線を押し上げかわす「電線かわし」が見どころなんだとか
わたしもちょっと
見てみたかった気がします
こんな感じで7基の山を早朝にガイドさんの解説を聞きつつ見て回りました
ということで1時間半にわたり山鉾の解説をいただいたガイドさんに感謝です
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