京都2日目の朝は
ガイドツアー『写真撮り放題!誰もいない祇園祭。~早朝編~』に参加
祇園祭宵山、山鉾巡行に先立って
組み立てられた23基の山鉾のうち、ガイドの解説で
『函谷鉾』『月鉾』『鶏鉾』『綾傘鉾』『船鉾』『岩戸山』『狛牙山』と7基見て周りるとのことに
(URAURATOUR京都より拝借)
まず最初に見学したのが『函谷鉾』
山鉾巡行では、長刀鉾に次いで第二番目に巡行する「くじ取らずの鉾」
鉾の名が気になり、いまや実写映画までになった人気マンガ「キングダム」原泰久著のなかに函谷関の戦いという話があり、ガイドさんにその話をしたといころ、まさに函谷関がこの山鉾の名の由来
難攻不落として知られている函谷関を斉の名宰相「孟嘗君」が家来に鶏の鳴き声を真似させて関門を開かせ難を逃れたという故事「鶏鳴狗盗」にちなんで付けられています
鉾の一番てっぺん、兜のような形をした鉾は「函谷関の山稜にかかる三日月」を現すんだそうです
提灯には「月桂冠」の文字が見て取れますが、これらの山鉾のスポンサーは京都伏見の酒蔵がメインのようです
四方のタペストリーに目が行きがちですが、それだけではこの函谷鉾は語れません
屋根の天井には、「長寿をもたらす夜明けの吉兆鶴」
そして軒裏にある絵
前の軒裏には金地にオスとメス、そしてヒナの鶏が極彩色で描かれていますが、これは夜明けを表し
後ろの軒裏には金地に墨絵で描いた黒いカラスが夜明け前に飛ぶ「明けガラス」を表現
2つ合わせて「鶏鴉図(けいあず)」と呼ばれていて、夜明け前の函谷関を無事脱出できたことを意味するのだそうです
ちなみにこの函谷鉾は拝観も可能だそうで
山鉾のすぐ横の建物の中にある、町会所の2階から山鉾へつながる、通路をわたり山鉾に入るのだそうです
『月鉾』
三日月の鉾頭が見て取れる「月鉾」
山鉾33基の中でも最も大きく重い鉾(約12t)で、遠目に見ても迫力は十分
月読尊が祭られ月と書かれた提灯があでやかなこの月鉾
動く美術館と呼ばれる鉾として名をはせています
ガイドツアーでは遠目で見ただけなので
宵山に再度、見に来ることとします
続いてガイドツアーは四条通をはずれ縦の通りである室町通へ
見えてきたのは『鶏鉾』
電柱に黄色いカバーが取り付けられていますが、これは山鉾が電柱ギリギリを通過した際に柱上変圧器や結合器などどの器具に接触しないようあらかじめ取り付けられるようで
この電柱のカバーが付けられる頃になると地元の方はそろそろお祭りと気分が高まるようです
さてこの鶏鉾
平和になり鳴らさなくなった起訴用の太鼓に鶏が住んだという中国の故事に基づき命名されたようです
胴掛には清水寺の重要文化財の絵馬『朱印船』を織り表した綴錦
「御朱印住吉船図」「御朱印角倉船図」
そんな鶏鉾で何より目につくのが、豪華な水引き
松村呉春下絵の金地綴錦『唐宮廷楼閣人物図』
『綾傘鉾』
山鉾の中でも大変珍しい「傘鉾」の形態をとる鉾
天女様が描かれた美しい傘垂がりは残念ながらこの時、見ることはかないませんでした
話が長くなってしまったので
ここまでとして後編に続きます
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