京の夏は暑い
てなわけで涼を求めて京都伏見で十石船乗り場にやってきました
華やかな京都のまちをささえた「十石舟・三十石船」
交通・流通の要は水運とばかりに豊臣秀吉がその基礎をつくったといわれています
今回はそんな遊覧船『十石舟』に乗船することに
春には舟の運航する川沿いに百数十本の桜が開花するという豪川を船は航行しますが
豪川は伏見城築城のために宇治川から引かれた水路だったのだそうです
出港してほどなく、先ほど訪れた月桂冠の内蔵酒造場が見えてきました
そう月桂冠の日本酒はこの運河から運び、その後大きな船に乗せ換えられ大阪や江戸などの一大消費地に送られていたようです
いまでこそ港というと海岸の大きな港湾を思い浮かべてしまいますが
その昔はこうした川沿いにも港はあり、水運が行われていたんですね
そう京都伏見はその昔、港町
日本各地と京を結んだ「水運」により内陸港として栄え繁栄の大きな礎となったようです
続いてあの坂本龍馬が定宿とした「寺田屋」と書かれた看板が見て取れました
ちなみに実際の寺田屋は、鳥羽・伏見の戦いで一度燃えてしまい
今残っている建物は、明治に入ってから再建されたものなんだそうです
寺田屋に限らず、大阪と京都を結ぶ淀川の舟運の港町として栄えた町であることから、ここ伏見には寺田屋のような船宿は何件も軒を連ねていたんだそうです
そういやマンガ『お〜い!竜馬』(原作:武田鉄矢)(作画:小山ゆう)のなかで描かれた寺田屋には
いくつものシーンでこの運河が描かれていました
もっともこの十石船に乗ろうと思ったのもそんな「お〜い!竜馬」で描かれていた十石船に興味があったからでした
寺田屋を過ぎたあたりに「龍馬とお龍さんの銅像」がありました
この辺りは鳥羽伏見の戦いの激戦地でもあり、石碑なども見ることが出来ました
この像、なんだか私が思い描く龍馬像とは少しかけ離れていてかなり凛々しい
ちなみにこの像はここから三十石船に乗り、日本初といわれる新婚旅行に出発した龍馬とお龍さんを再現したものと
船頭さんは解説しておりました
やがて十石舟は折り返し地点の宇治川と濠川の合流地点に設けられている三栖閘門へ
ここには宇治川への入り口には「閘門(ロック)」があります
ここで一旦下船し伏見みなと広場三栖閘門資料館見学
かつて門を開閉して水位を調整し、船の往来を実現させていました
ここで模型などを使って門の仕組みを解説していますが、15分の滞在時間は少し長いかも
帰りは来た時とは違う船で戻ります
ちなみに十石舟・三十石船は明治に入り、鉄道など陸路の整備とともに伏見港はその長い役割に幕を下ろすことになります
いまではこうして遊覧船としてその歴史を垣間見ることが出来
今回は夏の暑い京都で屋形船仕様の遊覧船で優雅に涼を楽しんできました
そんな暑い日でしたが、次は熱いおでんを食べにべんがらやへ
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