やんばる国立公園「大石林山」をトレッキング

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2021年にユネスコ世界自然遺産に登録された
やんばる世界自然遺産(奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島)
そんな世界自然遺産のなかで今回訪れたのは沖縄島北部で昔から「山原(やんばる)」という愛称で親しまれている地域の最北端、やんばる国立公園内にある大石林山
その大石林山、2億年前の石灰岩が長年の雨水などにより浸食されてできた切立った岩山(熱帯カルスト地形)で、「天下第一の奇観」と謳われる中国の雲南石林のカルスト地形が有名で写真などを見た方も多いかと思います
 

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そんな大石林山には亜熱帯自然林のトレッキングコースが整備されているという事なので、今回90分ほどかけ歩きカルスト地形とヤンバルの森林浴を楽しんできました
そう真夏の沖縄は北部と言えどとてもそんなに歩き回る気がしませんからね
そんな大石林山のトレッキングコースは4つ
①巨岩・石林感動コース
②美ら海展望台コース
③バリアフリーコース
④ガジュマル森林コース
今回これらを全て回ってこようかと思います
  

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まずはシャトルバスでスタート地点の精気小屋まで送っていただき
①巨岩・石林感動コースから始めることに
まずはこの「イグアナ岩」
確かにそう言われればそうかもと思える程度ですが
こんな感じで様々な名前が付けられた奇岩を見て歩くこととなりました
 

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次に立ちはだかるよう行くてを阻む大きな奇岩
誰が名付けたか「悟空岩」と言うのだそうです
もちろんこのコース最大の見所です
そういや西遊記において悟空は花果山のてっぺんに鎮座する、不思議な岩から生まれたんでしたっけね
 

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そんな悟空岩のてっぺんには龍頭の形をした龍神岩がありますが
古くから特に重要な信仰の対象で、この龍神岩の写真を持ち歩くと良いことがあるのだとか
 

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そんな奇岩を眺めつつ山を上がっていくと
美ら海展望台(清涼の展望台)にたどり着きました
そう①の巨岩・石林感動コースは、②の美ら海展望台コースへとつながっているんです
この展望台からは太平洋と東シナ海の荒波が打ち寄せる沖縄本島最北端の岬「辺戸岬」が見て取れます
それに水平線の右側にかすかに見えるのは鹿児島の与論島です
まぁ約23キロも離れているのではっきりは見えませんよね
 

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②の美ら海展望台コースにも奇岩がたくさんあります
まずは「眠り猫」
 

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そして「生まれ変わりの石」
右回りに3回通り抜けることで、生まれ変われるそうです
悪い過去と縁を切り、リセットし新しく生まれ変わる
そんなご利益があるそうです
 

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「ピカソ岩」
説明書きには、ピカソの絵のモチーフのように見える
左が女性、右が男性で、女性が男性にキスをしているように見えるとあります
  

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「岩の中の宇宙人」
岩の割れ目の奥から口を開けこちらを伺っているようです
UFO・超常現象研究家の矢追純一さんにでも解説願いたいものです
 

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続いて③バリアフリーコース
烏帽子岩「ライオンキング」
確かに雄たけびをあげるライオンに見えなくもないですね
 

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最後に④ガジュマル森林コース
日本最大級の巨大なガジュマル「御願ガジュマル」
ここでは木の精霊キジムナーの目撃情報があるのだとか
 

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朝日が差し込むように石が組まれた「東前(アガリメー)」と呼ばれる拝所
そのうえここは沖縄建立の神「アマミキヨ」が最初に創った聖地と言われており、大石林山周辺一帯は安須杜(アシムイ)と呼ばれている信仰深い場所だったりもします
 

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売店にある国の天然記念物に指定されているヤンバルクイナの模型
そうヤンバルクイナは「やんばる地方に棲むクイナ」という意味ですから
昔からこの辺りに生息していたんでしょうね
  

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そうそう大石林山の精気小屋付近で見かけた工事のご案内
「世界自然遺産に登録されたやんばる地域において、体験型観光などの拠点である大石林山施設内に、自然利用のルールや自然の魅力を伝えることができる自然ガイドを育成する施設の整備を行っている」とのことでした
私が日本の観光において足りないと思う部分がこうした自然ガイド
日本には素晴らしい自然がたくさんありますが、やはり景観だけで終わってしまうのがほとんど
私の住む北海道にもニセコあたりにはそうした自然ガイドが居ますし、私自身奄美大島や西表島などでも自然ガイドに随分お世話になっております
ガイドにお金を払ってでも、自然を満喫したいそんな思いの方も多いかと思います
こうした自然ガイドを育成する施設を日本中に増やしてもらいたいなんて思いつつ看板をパチリと撮らせていただきました
 

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このページは、r-ohtaniが2023年3月18日 05:51に書いた記事です。

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