晴天となった仙台滞在4日目、避暑をかね「仙台うみの杜水族館」へやってきました
水族館に入館した際、みた今日のスケジュールでは、すぐに「うみの杜スタジアム」にてバンドウイルカのショーが行われるとの事でしたので、入館のうえすぐに向かいます
通常ならイルカショーの行われるプールにはアクリル面で覆われていますが、ここうみの杜スタジアムのプールはそんなものが無いうえ、プールはお客さまと動物との距離が近く、臨場感あふれる・・・というか、まともに水を被るようなパフォーマンスでした
まぁこの日は気温が高く、イルカがあげる水しぶきを皆さん喜んで受け取っていました
2015年にオープンしたばかりということもあり
9,900㎡の延床面積に約100基もの水槽群を有する充実の水族館で見どころ満載
ナポレオンフィッシュらしき魚が優雅に泳いでいました
食材の宝庫 200種以上の魚種が水揚げされている三陸海岸、外洋の「青い海」をイメージし
水産関係者とのコラボレーションした「大漁 宝のうみ」コーナー
イトヒキアジが体長の3倍以上もあるというヒレをひるませ泳いでいました
「彩り 海藻のうみ」では暖かい海の海藻と、冷たい海の海藻が生息する三陸独自の環境をカラフルに展示
何だか美味しそうなエビスダイがおりました
親潮の恩恵を受ける北三陸の海の生きものたち「親潮 冷たいうみ」のコーナーには
タカアシガニがおりました
「世界の海(アマゾン)」コーナーにいた「ピラルク」
南アメリカのアマゾン川流域に生息する魚で、1億年以上前から姿を変えずに生き続けている古代魚です
開高健が書いた『オーパ!』シリーズでこの魚を知りましたが、ちょうど大きな口を開けて、ガバッと餌を丸呑みする様子が見られました
同じく「世界の海(アマゾン)」コーナーのブラジルカイマン
ブラジルやエクアドルなど南アメリカ大陸に生息しているそうですが、一度水面に目だけ出したワニを見たことが有りましたが、水面下の体のサイズはこんなにも大きいんですね
アクリル板越しにも恐怖を感じました
見ごたえのある世界の海(アマゾン)コーナーでは
主のようなグリーンイグアナがおりました
「世界の海(アジア)」コーナーの
ニシキアナゴとチンアナゴ
いつもの事ですがその動きに癒されます
「世界の海(アジア)」のアオウミガメ
のんびり泳いでいる様子を見ても大航海時代は盛んに捕獲され食用にされたのが見てとれます
「世界の海(アフリカ)」のツメナシカワウソ
私が伺った時はお昼寝中でした
「海獣ひろば」
ケープペンギンの成鳥
幅14m・水深7.5m・水量990tの巨大水槽「いのちきらめく うみ」でたまたま撮れた
25,000尾ものマイワシが群れを成して泳いでいましたが、その中をホシエイが突入
まるでイワシの群れのトンネルを進むかのようでした
「内湾 恵みのうみ」のコーナーにあった
松島の牡蠣
いかだから垂下されるカキが魚たちの隠れ家にもなり、豊かな生態系を作っているのが見て取れました
そして私が見たかった「フランスのお返しプロジェクト」が、なんとここで紹介されていました
これは2011年の東日本大震災において、東北地方沿岸部が巨大津波に何もかもが押し流されたさいに、三陸のカキ養殖業も津波の影響を受け壊滅状態となりました
三陸のカキ養殖業者たちは存続の危機に晒されようとしていた時に、フランスから支援として筏や縄、作業着などカキ養殖に必要な装備7トン相当が送られてきました
送り主は、仏西部ポワトゥー・シャラント、シャラント・マリティーム、ブルターニュの牡蠣業者
日本と同様にカキの養殖が盛んなフランスですが、1960~70年代に疫病がはやり、カキが絶滅に瀕する被害を受けました
そのとき、フランスのカキ養殖業を救ったのは、三陸から送られてきたカキだったそうです
三陸などの牡蠣と交配若しくはそのまま育てられ、今では市場に出回る牡蠣の99%が日本由来種となるほどです
今回の支援はその時のお礼
だから「フランスのお返しプロジェクト」だったと言うわけです
このプロジェクトはフランス政府及びフランス財団からも注目され、20万ユーロもの公式な支援に繋がります
ちなみに私も2012年の1月にフランスのブラッセリーを訪れた際に日本への支援のための「France o-kaeshi」と書かれた募金箱を見たことが有りました
南三陸の牡蠣養殖を存続させる為、フランスから送られた支援品のなかには
フランスならではの採苗器「クベール」というものがあり、その時の贈られたそうですが
そんな涙ながらのお話の贈り物をここで見ることになりました
にしても見たいと思っていましたが、まさかこんなところで見られると思ってもみませんでした
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