金沢から富山きときと空港へ向かう行きすがら、庄川峡に立ち寄りました
ちなみにこの庄川上流は何度か訪れた合掌造り集落で有名な富山の五箇山地方だったりします
訪れた理由は庄川峡遊覧船に乗船するため
まぁコロナ禍に加え、今年4月に北海道の知床半島沖で起きた、遊覧船「KAZU 1(以下、カズワン)」の沈没事故がありこうした観光は客足が落ちているとのことなので
富山空港へ行く道すがらでもあることから、ちょっと立ち寄り乗っていくことに
庄川峡遊覧船のコースは2つ
往復60分の大牧温泉コースとショートクルージング25分の長崎橋周遊コース
大牧温泉コースはちょっと長いので、長崎橋周遊コースのチケットを購入することに
舟が出るまでまだ1時間弱あるので、まずは小牧ダムを先に見学することに
小牧ダムは2ゲート開けてあり、壮大な景観を望めました
ちなみにこの小牧ダム、昭和9年に完成したとは思えないほど重厚で
完成当時は東洋一の高さを誇っていました
90年以上経った今でも美しい姿を見せていて、ダムとしては日本で初めて国有形文化財に登録されています
ただこのダム建設では、木材業者や流送従事者たちはダムができると木材が流せなくなると、大反対運動を展開
庄川流木争議という騒動が起こったのだそうです
三島由紀夫の短編小説『山の魂』でそんないきさつを読んだことが有り来てみたかった場所でもありました
時間が有るので奥にある湯谷吊橋まで来てダム湖を一望
橋の先には道路というよりは、けもの道が続いていました
ちなみに普段ならエメラルドグリーンに輝くダム湖なんだそうですが
残念ながら伺った前週に台風が襲いこのあたりに大量の雨が降ったようで
湖は泥でかなり濁った状態でした
ちなみに庄川峡が新しくダム湖に生まれたことにより、遊覧船観光が新たな観光資源となりましたが
こうした遊覧船事業は、今年閑古鳥が鳴いているそうなのでちょっとした観光に対する協力をしていきます
午前9時40分ころ大牧温泉からやってきた遊覧船が小牧港に到着
もしかして船でしか行けない宿「大牧温泉」に宿泊していた方では無いでしょうか
大牧温泉は船でしか行けない秘境の一軒宿
一泊一人2~4万円はする高級宿でもあります(あくまで私感です)
船内は1階がガラス窓のある座席
冬などはこちらがよさそうです
ちなみに湖上遊覧としては珍しく、冬期間も運航し、雪景色の山々を眺めながらの遊覧が出来るのは、やはり前述の船でしか行けない宿「大牧温泉」が有るからなんでしょうね
そして庄内峡の景色が一望できる2階のベンチ(立見席)
天気も良いことから私どもはこの日、2階をチョイスいたしました
舟の前方にケースが置かれていますが、これは救命胴衣でしょうか
平水区域とあって旅客定数分は積んではないようです
庄川流木争議のはてに木材を曳航するための船の運航が電力会社に義務付けられました
ただ大洪水で運材設備が破壊され流送ができなくなり、数年後、電力会社が道路を建設し、木材運送はトラック輸送に切り替えられたそうで
そんな道路を遊覧船からも見ることが出来ました
遊覧の途中、利賀側に取り残されたような吊橋主塔を見つけました
反対側にもやはり主塔があり、その隔たりはおおよそ100m
どうやらここに昔、吊り橋がかかっていたようです
遊覧船の上をトンビが舞う静寂に満ちた厳かな雰囲気を堪能
そして船は庄川峡遊覧船の最大のビューポイント「利賀大橋」を潜り
小牧港に戻ります
戻る際中、岸壁を見ると
船用なのでしょう6ノットとか書かれた速度制限標識を見かけます
壁にも「6」の字が見て取れますので、その昔事故が多かったのでしょうね
こんな感じで庄川峡遊覧船を堪能し最後に小牧港で
モニュメントである「ジョンソンバルブ」を見て終了
そろそろ富山空港へ向かうことにします
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