NHKの特別テレビドラマ「坂の上の雲」
2009年から3年間かけ1部から3部まで放送されました
普段自宅でTVを見ることが少ない我が家では有りますが、このNHKドラマは毎回欠かさず見ていました
そんな坂の上の雲に登場する、日本海海戦で連合艦隊の旗艦として活躍した戦艦三笠
現在は横須賀で記念艦として保存されているとの事なので、折角横須賀まで来ていることもあり見に行くことに
ちなみにここ横須賀に保存されている「三笠」は
ポーツマス(英国)に保存されている「ビクトリー」
ボストン(米国)に保存されている「コンスティチューション」と合わせ世界三大記念艦とされています
そんな三笠に乗艦、まずは旭日旗がはためく後甲板
続いて三笠の主砲である後部連装砲塔
最大射程約1万mの、40口径30センチ(12インチ)砲が2門装備されています
三笠の副砲 40口径15センチ(6インチ)砲
甲板に4門、中甲板に10門配備されていました
副砲であるアームスストロング砲後尾
砲の直ぐ隣にハンモックが吊るされていますが、この砲室には10名が配備され
ここで就寝し、食事をし、砲の手入れ、訓練、砲撃を行いました
ちなみにハンモックを使用したのは、海軍中佐以下の約830名だそうです
上甲板中部の両舷には補助砲
40口径7.6センチ(3インチ)砲 20門
操舵室内部には
磁気羅針儀、操舵輪、速力指示器などが装備
私が戦艦三笠で一番見たかったのが距離測定器
日本海海戦において東郷平八郎連合艦隊司令長官が戦闘の指揮をとった最上艦橋には、東郷艦隊が導入していた「距離測定器」が搭載されていますが、これにより砲弾の命中率を飛躍的に高めバルチック艦隊との対戦において勝利する要因となったとの事で
戦後東郷平八郎はバー&ストラウト社を訪問して「皆様のお陰で勝利した」と謝辞を述べたのことでした
最上艦橋から前甲板を望むとそこには40口径30センチ(12インチ)砲、主錨などが装備されています
東郷司令長官、加藤参謀長、伊地知艦長、秋山作戦参謀の立っていたプレートは
有名な三笠艦橋の図(東城鉦太郎)を模したものでしょう
被弾鉄板雪見灯篭
日本海海戦で射抜かれた三笠の艦材を用いて作られたもので、呉鎮守府から伊藤博文公に贈られ、あとで伊藤家から記念艦三笠に返されたものなんだそうです
中甲板の中央ホール
世界三大提督に選ばれている「ホレーショ・ネルソン」「ジョン・ポール・ジョーンズ」「東郷平八郎」の3人の肖像画が有りました
会議や食事の場所としても使っていた士官室
テレビドラマ「坂の上の雲」でも見たような記憶が有ります
中甲板にはお風呂もありました、英国製という事なのでしょうトイレも含め洋式でした
中甲板には、艦内神社としての三笠神社が鎮座
お参りしてまいりました
この戦艦三笠は改装されてはいるものの、バルチック艦隊と戦った本物
ワシントン軍縮条約によって艦齢の古くなっていた戦艦三笠を除籍、廃棄する事となったさいに、日本の独立を守った誇りある象徴として、現役復帰できない状態にする事を条件に記念艦として保存 したのだそうです
艦首には艦首飾り(菊花紋章)が付けられ燦然と輝いていますが、この記念館「三笠」は皇居に正対しており、今も日本を護り続けているようです
てなわけでこの記念館三笠を訪ねたことで、またテレビドラマ「坂の上の雲」
DVDでも借りて再度観てみたくなりました
コメントする