旧北国街道に面した築250年の建物が「老舗酒蔵・やちや酒造」
加賀藩祖前田利家公と共に尾張から移住し、藩主前田家専用の酒造りから始まり400年以上の歴史を誇り金沢で最も古い酒蔵として、伝統の地酒を今もなお造り続けています
江戸時代中期に建てられた母屋は築250年の建物で、文化庁登録有形文化財に指定されるほど
建物内の柱や梁が見事です
そんなやちや酒造では酒蔵見学を受け付けていることから予め予約し伺いました
さて200年以上の歴史ある母屋でまずはやちや酒造の歴史を学びます
囲炉裏の鍋をかけられるところは趣のある自在鉤が2つ
通常は煮炊き用の一つしかありませんが、さすがは酒蔵!お燗にするためにもう一つあり囲炉裏では旅人がお弁当とお酒を温めたそうです
そんな囲炉裏の奥には花嫁のれんも見ることが出来ました
さて肝心の酒造りですが、まずは酒米やちや酒造では通常、地元石川産の酒造好適米「五百万石」を中心に使用しているそうですが
大吟醸酒には兵庫県産の「山田錦」を使うのだとか
そしていよいよ酒蔵見学
まずは蒸米に使われる米を蒸す大きな蒸し釜
壁や天井の梁には
米をつくる際に使われる道具が置かれています
「タメシオケ」や仕込みタンクをかき回す「櫂棒」など
麹室は残念ながら中を覗くことはかないませんでした
吟醸酒を醸すのは温度管理が可能なサーマルタンク
そのほかの仕込みタンクは琺瑯製のものでした
醪を搾るのは「薮田式自動醪搾機」ですが
倉庫には昔使っていたのでしょう
「槽搾り」木製の舟と佐瀬式吟醸搾り機がありました
こんな感じで酒蔵を見たあとは蔵に併設した店舗に舞い戻り、おたのしみの試飲
店には歴代総理が書いた「國酒」の色紙が有ります
新しいところでは岸田内閣総理大臣のものも有りました
酒蔵見学後に頂いたのは
「加賀鶴 純米大吟醸 百万石乃白68号」(使用米:百万石乃白 精米歩合:60%)
「加賀鶴 前田利家公」特別純米(使用米:五百万石、精米歩合:60%)
「利家とまつ 吟醸純米」(使用米:五百万石 精米歩合:55%)
といったところ
ちなみにお酒とお水を交互に飲む " 和らぎ水 " のスタイルはこの「やちや酒造」で確立したスタイルとの話でした
そうそう加賀鶴 加賀紅茶のお酒
少し甘みを付けたほろ酔い、日本酒というよりはスイーツ
特にミルク割が美味しいのだそうです
見学は一人500円ですが、支払い時に頂いた酒蔵見学券は、売店でのお買い上げの際に500円の割引券として使用できるとのこと、もちろん2人分2本購入し使わせていただきま
した
購入したのは
「加賀鶴 特別純米酒前田利家公」
「加賀鶴 特別純米 ひやおろし」
自宅に帰ってからいただかせてもらいます
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