高山祭屋台会館で見る飛騨の匠

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飛騨高山で毎年10月9日~10日に開催される秋の高山祭り「秋の八幡祭」
先ほど参拝した櫻山八幡宮の例祭です
高山祭の屋台行事は、春の高山祭りと合わせ日本三大美祭と言われており
2016年12月 ユネスコ無形文化遺産に登録されました
 


さて今回の旅のテーマであるドラマ「ワカコ酒スペシャル 飛騨酒蔵めぐり」の聖地巡礼
櫻山八幡宮で御朱印を賜ったあとは、ドラマの中でワカコも訪れた高山祭屋台会館を訪れることに
ちなみに高山祭屋台会館は櫻山八幡宮の境内に有りました
 

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さてその高山祭屋台会館
私のような観光客にもレプリカなんかではなく実物の屋台を目にできるよう、高山祭屋台全11台のうち4台ずつ交代で公開しているのだそうです
 

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まずは曳き回しの時に担がれる神輿から
この神輿は日本一の大神輿と言われ、重さはなんと2トン半もありますが、祭りでは80人で担ぎあげるぼだそうです
精巧さにおいても日本一で皇族の菊紋「十六葉八重表菊紋」が金色に輝いていました
 

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続いて豪華絢爛な屋台
現在23台現存しているうちの4台がここに展示されていますが、いま同じような屋台を作ろうとしても制作費に4~5億はかかるのだとか

「鳩峯車」
天保8年(1837)に作られた屋台で幕には「つづれ織」という伝統的な美術工芸で作成されています
龍や虎の彫刻も「飛騨の名工」と呼ばれる谷口与鹿など、多くの飛騨の匠が屋台彫刻に携わっているそうです
 

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続いて「宝珠台」
台輪は、ケヤキ材の一枚板で高山の屋台の内で―番美しいのだそうです
 


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「布袋台」は秋祭りで唯一からくりが現存する屋台
その名の布袋が見て取れます
祭りでは9人がかりで36本もの操り糸で動かすのだそうです
 

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最後は「鳳凰台」
高山祭屋台の中では最大の大きさを持つ屋台で、その名の通り上段屋根部分には大型の金の鳳凰が配置され
下段には名工谷口与鹿と浅井一之の手によるケヤキ板の一枚彫刻が見て取れます
 

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展示されている「回し車」と呼ばれる方向転換のための車輪の仕組みもまた素晴らしいのですが
こうした飛騨の匠は昔から素晴らしい技術を持っていましたので、大和朝廷の時代にはなんと税の代わりに、毎年100~300人もの匠を働きに出していたそうです
そうした匠達は奈良の宮殿やお寺を建築した今でいうところの「宮大工」
そんな『飛騨の匠』の片鱗を目に刻んできました
 

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ただし飛騨の匠は、次に行く高山祭屋台会館に附設する「桜山日光館」でも
なるほどと私をうならせてくれました




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このページは、r-ohtaniが2022年2月24日 06:24に書いた記事です。

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