西表島のテッパン観光コース「仲間川マングローブクルーズ」

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中部国際空港セントレアから南ぬ島石垣空港へは
うちな~の翼、日本トランスオーシャン航空のJTA171で向かいます
南ぬ島石垣空港が近づくと、天候が悪いにもかかわらず相変わらずサンゴの青い海が迎えてくれました・・・
とは言うものの、実際にはかなりイライラしておりました
というのも石垣空港到着は11時35分着の予定でしたが、遅延のため11時48分に到着
高々13分の遅れかもしれませんが、これが大問題
というのもこの後、ユーグレナ離島ターミナル行きのバスに乗り込みますが、その出発時間が12時ちょうど
その次のバスの乗るとフェリーの乗り継ぎが悪く、どうしてもこのバスに乗りたかったのですが、これではとても間に合いそうになかったからでした
 

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まぁダメもとで、預けた荷物をターンテーブルから受け取りつつ、空港のバス乗り場まで早足で向かったところ
石垣離島ターミナル行きのバスは出発寸前、正確に言うと動き出していましたが、手を振ってバスに合図したところ停まって待ってくれました
この時乗車していた女性乗務員に感謝です
ついでにこの女性乗務員に、おかげで予定していたフェリーに間に合いましたと離島ターミナルにてお礼を言って降車しようとしたところ、安栄観光のフェリーの割引券を手渡してくれました
これから向かう西表島へは「安栄観光」と「八重山観光フェリー」と言った2社のフェリーが出ていますが、同じ時間に運航していることから安栄観光の一択となりました
(前回来たときは共同運航だったはずですが、何かあったようです・・・この話はまた後日)
てなわけで13時発の西表大原港行きのフェリーに乗り込むことが出来ました
 
 
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西表島に着いたら、早々に14時発の仲間川マングローブクルーズに参加
14時と言えど潮の関係もあり、これがこの日最後の運航です
いゃー初日から飛ばし過ぎですが、滞在時間の短い西表島ですから
この辺りは効率的に回らなければなりませんでした
幸い仲間川マングローブクルーズのチケット売り場である「ショップじゅごん」は石垣島離島ターミナルからのフェリーが到着する、大原港(正式名称は「仲間港」)に隣接しており、到着してすぐにクルーズの申し込みが出来ました
そうそうついでにスーツケースもここで預かってくれ助かりました
 

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ということで西表島「仲間川マングローブクルーズ」
マングローブ流域面積が日本一の仲間川を遊覧船で見て回るツアー
今回乗り込むのは「すおう18号」
なんだか勇ましい船の名前ですね
隣にはすおう21号、予約不要とのことでしたが満席なら遊覧船を増便出来るようです
 

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出港してすぐに、カヌーやモーターボート乗り場と思わしき場所が有りましたが
実はこちらが旧大原港、以前はこちらから石垣島に渡ったんだそうです
そんな旧大原港にはスロープが見て取れますが、これはそのころホバークラフトが就航していた名残なのだとか
 

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川と海の境界、仲間橋を渡ると仲間川流域にマングローブ林が見えてきました
そう日本に植生されるマングローブ林約600ヘクタールのうち25%が、この仲間川流域に植生しており「仲間川天然保護区域」として、国の天然記念物に指定されているんです
もちろん日本最大のマングローブ林です
西表島のテッパン観光コースというのも解る気がします

 

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ちなみにマングローブというのは、淡水と海水が混じりあう汽水域で生育する樹の総称で、マングローブという固有の植物が有るわけではありません
日本国内でマングローブにのみ分布が限定される種はメヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドギ、ヒルギダマシ、マヤプシギ、ニッパヤシの計7種
ここ仲間川流域ではそのうち、ニッパヤシを除く6種のマングローブと樹?が自生しています
そのうちここ仲間川で一番多く見かけるオヒルギの大群落
太陽の光を求め樹高を伸ばし立派な森林を形成しておりました
このオヒルギの樹は密度が高いため水に沈むほど
キャンプなどを愉しまれる方には、コストの安い良質な木炭としてよく知られているかと思います
堅牢であることから生長したものは柱材などの建築用材としても使用されます
 

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オヒルギの葉をよく見ると
真っ赤な萼片でできた棒状の果実(胎生種子)が見てとれました
親木から落ちるタネ(胎生種子)が水辺を漂いながら根を生やすことから
ヒルギは漢字では「漂木」と書くそうです
 

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そして板根が特徴的な「サキシマスオウノキ」
見ての通りの板根は切り出して船の梶やまな板に加工して利用されていたんだそうです
 

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マングローブではありませんが、仲間川流域にはアダン(阿檀)も繁殖していました
パイナップルによく似た大きな実をつけますが、これはあまりおいしくないそうです
 


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美味しいと言えば「ノコギリガザミ」
大きなハサミを持ち下手をすれば人の指なんて簡単に潰せてしまう恐ろしいカニですが
身の全てが濃厚で芳醇、究極の食材とも言われています
水面に浮いた赤いペットボトルは「ノコギリガザミ」を捕獲するための、籠が仕掛けられています
ただこのノコギリガザミ、希少価値が高く相当な高額食材となっていて今回試すことはかないませんでした
ちなみにカニかご漁ができるのは、昔からここで漁をしている漁師のみとなっています
 

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最後に猫岩と呼ばれる岩礁を見て遊覧船は港に戻ります
 

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マングローブ林の奥に見えるのは御座岳でしょうか
こんな景色を見ながら約50分、乗務員さんの連弾トークに感服しながら日本最大級のマングローブ林を見て周りまわりました
 

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このページは、r-ohtaniが2022年1月30日 07:16に書いた記事です。

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