メニューに価格明記が無い伊勢の居酒屋『一月屋』で晩餐

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伊勢角屋麦酒で軽くクラフビールを試飲した後は
これまた予約の取れない伊勢の居酒屋『一月屋』へ向かうことに
歩いて行けない距離ではありますが、お酒も入っていることからここは珍しくタクシーで向かいます
そのタクシーの運転手に、「一月屋」というとすぐに理解してくれました
どうやら地元では知らぬ人はいないようなお店のようです
1914(大正3)年の創業で午後2半から暖簾を出すのだそうですが、開店と同時にほぼ満席になることもあるという人気ぶりの居酒屋です
タクシーの運転手にもいつも混んでますよとは言われましたが、とりあえず予約は済ませてありました
 

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暖簾をくぐりまず迎えてくれたのが
「一月家」の看板娘、礼子さん
ちょうど徳利に日本酒を一升瓶から注いでおりました

奥に札に書かれた圧巻のメニューが伺えますが、ところがメニューに価格は表示されていません
もっともこの店においてはそんな細かいことはどうでも良いようです
 

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席はカウンター席と小上がりになっているテーブル席
ここはもちろんカウンター席でいただくこととします
 

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まず最初に頼むのは「湯どうふ」
醬油のタレでいただきますが、これは80度ほどの湯でゆっくり温められた豆腐にたっぷりと鰹節と葱が載った一月屋の名物
居酒屋探訪家の太田和彦さんが
著書や番組の中で「日本三大居酒屋湯豆腐」の一軒に挙げられるほどの逸品です

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「湯どうふ」は一緒にハモか穴子の天ぷらを注文して、湯豆腐のたれに浸して食べると美味しいと聞いていたので、「ハモの天ぷら」も頼み試してみます
 

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「お造り盛り合わせ」
カツオはタタキではなく刺身
しかもカツオはからしをつけて食べると美味しいとのことでこちらも試します
カツオも美味しかったのですがイカが美味い
 

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常連の方と話をして、これを頼みなさいと教えていただいたのが
三重の郷土料理『盆汁』
これはその名の通りお盆の時期だけに作られる味噌汁
七つの具が入るから、「七色汁」とも呼ばれるものだそうですが
一月家の盆汁には、茄子、冬瓜、南蛮、油揚げ、里芋、干瓢、南瓜が入っていました
 

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昨晩「向井酒の店」でも食べた
「イワシ酢」
 

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「タコの煮付け」
足の長い「いいだこ」を直炊きしたものに、二杯酢をかけて食べます
 

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「カシワのキモ煮」は
鶏のレバー(肝臓)とハツ(心臓)を醤油で煮冷ました一品
 

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そして何故か「カレー」
これは凝縮した野菜の甘味が際立つカレーも一月屋の〆のメニューとして人気があるのだとか


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てなわけで今宵の晩餐は終了
会計はと言うと、食べ終えた食器類はかたずけず、食器の種類違いを見て大将が算盤片手に、テーブルの上の皿やグラスを見て料金を出すのが一つのパフォーマンスになっています
ということで前述のメニューをさんざん飲みつついただきましたが、会計は2人で6千円弱でした
なるほどメニューに価格が必要ないのも頷けます
 



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このページは、r-ohtaniが2022年1月23日 06:55に書いた記事です。

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