2020年9月アーカイブ

世界農業遺産に認定される日之影町七折の棚田
山々に囲まれた山間地で、耕作地が極めて少ない地域にあって古くからの特徴的な農業が現在に受け継がれています
里山や渓流、集落と棚田が織りなす美しい景観
日本にもまだこんな風景が残されていたんですね
 

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姫泉酒造でこれまた古くからの伝統に基づいた焼酎造りを見学した後は神話のふるさと
天孫降臨の舞台ともいわれる高千穂峡へ
ところが本来ならこんな景色が拝めるはずだった高千穂峡
 

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(高千穂観光協会HPより拝借)
 

8月上旬に北九州を襲った豪雨の影響で上の写真のようなエメラルドグリーンの神秘的な水面が望めるはずが
こんな泥にまみれた激流の高千穂峡を見ることに
もっともこれもレアと言えばレアな景色なんですが・・・・
 

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ここで気を取り直し伺ったのが昭和参拾年創業 元祖流しそうめんの看板のある「昭和参拾年創業 元祖流しそうめん 千穂の家」
 

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メニューにも元祖流しソーメンと謳わ書かれていますが
元祖流しソーメンと謳う店は多く
岐阜県郡上市美並町にある「釜ヶ滝 滝茶屋」や
岐阜県郡上市の「阿弥陀ヶ滝荘」
兵庫県 宍粟市の「元祖流しそうめん みやなか」
鹿児島の指宿にある「唐船峡のそうめん流し」などなど全国に多数存在いたします
まぁどこも水の美味しい地域という共通点はあるようです
 

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もうすでに午後2時ということもありますが、新型コロナの影響でしょう
観光地の人気店であるにも関わらず、千穂の家には私どもの他に客はおりませんでした
どうやら思う存分、夏の風物詩「流しソーメン」が楽しめそうです

店内には4本の竹の樋が横たわり、そこに高千穂峡の玉垂れの滝の清水を引っ張って流しています
ここに伺った7月下旬にあっても水はキリッと冷たい
 

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ということで一人前600円の高価な流しソーメンを流していただき
ソーシャルディスタンスのビニールの幕が物悲しいなか
貸し切りの流しソーメンを堪能してきました
 

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昼食に流しソーメンだけでは少し物足りないこともあり
千穂の家の隣で販売している、ご当地グルメ「高千穂バーガー」も食べていくことに
 

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この高千穂バーガー
内閣総理大臣賞を受賞した
高千穂地区管内で子牛生産から肥育まで地域一貫生産された高千穂牛
これをもっちり食感の古代黒米バンズに日本一の和牛「高千穂牛」のバンズを挟み
特製デミグラスソースで味付けした、ファストフードとは一線を画すご当地グルメです
 

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我が家の奥さんが頼んだのは「チキン南蛮バーガー」
実は本日宮崎を訪れた際に食していこうと画策していて、時間の関係で伺えなかった
チキン南蛮がやはり食べたくて頼んでしまった一品
 

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店の奥にあった五ヶ瀬川の激流が流れる高千穂渓谷を望むカウンター席で美味しく頂かせてもらいました
 

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天孫降臨の地として語り継がれる「高千穂」
写真にある幾何学的な柱状節理が独特で美しい渓谷
そこを流れる五ヶ瀬川はエメラルドグリーンの水面が生み出し
まさに神秘的な光景が眺められるはずでした
 

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(高千穂観光協会HPより拝借)
 

ところがここを訪れた7月
「令和2年7月豪雨」と命名された九州を中心とした今回の大雨がこの辺りを襲いました
おかげでここを訪れた7月下旬はエレラルドリーンどころか、泥の濁流が流れ日本の滝百選に選ばれた「真名井の滝」を見ることとなりました
まぁレアな景色と言えばレアなんですが
 

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高千穂峡の代名詞、貸しボート
その乗り場も濁流に飲み込まれていました
なるほどこれに乗りたくて、出発前にホームページで再開を心待ちしていましたが
これはボートなぞ乗れるような状態じゃなかったんですね
これカヌーイストだって危ないと思える激流です
 

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おそらくは川に落ちたらまずは助からないといった激流
整備された遊歩道が無ければ危なかしくってしょうがないほどでした
 

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そんな遊歩道からは
柱状節理でできた断崖「仙人の屏風岩」が見て取れたり
 

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趣の違う3本のアーチ橋
「高千穂三橋」などを見学
 

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「荒立神社」の分祀らしき祠がここ高千穂峡にありました
芸事の神様を祀る神さま「猿田彦命」と「天鈿女命」を祀る神社とあって
かなりの人気でした
 

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さて観光名所を見てきた後はこの荒立神社をはじめとした天孫降臨の地のパワースポット
神社巡りをすることに

高千穂八十八社の総社として古くから信仰を集める高千穂神社にやってきました
ここは縁結びの神様として有名なんだそうです
 

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主催神は高千穂皇神であるニニギノミコトやコノハナサクヤヒメ、トヨタマヒメノミコトをはじめとした日向三代とされる三組の皇祖神夫婦
こうした日本神話の中で重要な役割を果たした神々を祀る神社であり
鎌倉幕府をひらいた源頼朝もここに鉄造狛犬を奉納していたりもします

さてその高千穂神社は創建は古く1900年前に垂仁天皇時代に造られたそうですですが
実際のこの社殿は1778年に造営されたものなんだそうです

 

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けれど実際には観光用の夜神楽が行われる、隣の神楽殿のほうが有名だったりもして
私どもの目的もその夜神楽だったりします
このあと高千穂の神社巡りをいたしますが、まずは高千穂神社にて御朱印帳を買ってから回ろうとまず最初にやってきました
 

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ということで御本尊や御神体の分身、御朱印帳デビューとなるこの一冊は天孫降臨の地
いわゆる日本のルーツとも言える場所「高千穂神社」で初となる御朱印帳をいただくことに
 

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御朱印帳の特徴が写真のように
広げて眺めることが出来るようになっていますが
そんな高千穂神社オリジナル御朱印帳の1ページ目にはもちろん高千穂神社の御朱印をいただきました
ここで槵觸神社の御朱印をいただくことができるとのことなので、ついでに頂いてしまいました
 

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さてこの御朱印帳を手に入れたおかげで、今後旅のプランが一つ増えることになりそうです

日本神話の中でももっとも印象に残る話が「天岩戸伝説」
弟である須佐之男命の悪行に怒った天照大神が、岩屋に隠れてしまい世界が暗闇に包まれてしまい神々が困ってしまうというお話です

そんな天照大神の岩戸隠れの神話に登場する「天岩戸」が、実在し今も現存するとして祀られているのが、宮崎県高千穂町にある「天岩戸神社」
日本神話の故郷を巡るのが今回の旅のテーマということもあり
高千穂神社に次いで訪れることにし、ついでに御朱印も貰おうとやってきました

伺った「天岩戸神社」駐車場わきでは写真の手力男命の戸取像が迎えてくれます
神話に登場する手力男命が岩の戸を取り払うシーンが力強く再現されています
 

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もう一つ
天照大神の銅像もありました
太陽を神格化した神であり、八百万の中でも最も尊い神とされる最高神「天照大神」
この神様は、実在したとある女性をモデルにしているのではないかと考えられています
その実在した人物とは「卑弥呼」
あの魏志倭人伝に登場し邪馬台国の女王として鬼道と呼ばれる呪術を使用し、国を治めていたとされる女性
科学的な方法で分析、整理すると「天照大御神=卑弥呼」説が浮かびあってくるんです
卑弥呼が死んだという事が、精神的支柱をなくしたという意味で世界が真っ暗になった
それが「天岩戸伝説」のではないのかというものです
まぁこの話はまた後日・・・
 

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さてまずは西本宮鳥居をくぐり西本宮へ
 

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西本宮は神聖な場所なので、写真撮影は禁止
遠くからパチリ 


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隣接する神楽殿(天岩戸遥拝所)
ここで年に数位回、無形文化財 天岩戸神楽である「天鈿女命の舞」が舞われるんだそうです
残念ながら今回の旅ではそのチャンスには恵まれませんでした
 

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太鼓橋から望む岩戸川の渓流
普段なら趣のある景色なんでしょうが、やはり泥水にまみれた激流が流れていました
 

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そんな先には間口40メートル、奥行30メートルの大洞窟があり、ここに八百萬神が集まった大洞窟が有ります
天照大神が岩戸にお隠れになった際に、天地暗黒となり八百万(の神がこの河原に集まり神議されたと伝えられる「天安河原」
議会制民主主義の原点とも思える場所が、なんとここ日本に有りました
 

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天安河原宮の御祭祀は思金神、八百万神
思金神は祭器とも言い伝えられていますが、天照皇大神が磐戸に篭った際に、八百万神が集い神話に出て来る作戦を考えた会議の中心人物
もしかして今で言うところのコンピューターのような存在だったかもしれません
 

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そんな天安河原には石が積まれた跡をあちらちらに見ることになりました
「願いを込めて小石を積むと願いが叶う」との言い伝えがこの景色に表れているようです
 

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神話の故郷、高千穂での神社巡り第三弾は
昔から芸能関係者など多数の著名人が参拝に訪れることで有名な「荒立神社」へ
ただこの日訪れたときはすでに夕方5時過ぎ
「茅輪」が作ってありましたが、もう神社は閉まる時間くぐれませんし
御朱印もいただくことはなりませんでした
 

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「手水舎」に吊るされた、木の板にこの神社について解説書きがありました
主祭神として猿田彦命と天鈿女命を祀られていますが
猿田彦命はニニギノミコトの天孫降臨の際に道案内を務めた神
そして天鈿女命は天照大神が天の岩戸に隠れた際に、楽しげに舞い踊った神として知られています
そうしたことから天鈿女命が芸能の神として祀られる事となっているようです
ちなみに神社の名となった「荒立」は切り出したばかりの荒木を利用して急いで宮居を造ったため、荒立宮と名付けられたといわれています

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「歳神」と書かれた看板のある鳥居
歳神とは、正月に家々で迎えて祀る神
その年の豊作,幸福を司る
年により来臨の方角が異なるが,その方角を明きのほう,恵方といい,万事に吉であるとされています
 

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心をこめて力強く7回打つと願いが叶うという「七福徳寿板木」
板木は今風の楽器のイラストがありました
森にひっそりと佇むこの荒立神社ですが、芸能関係者に人気が高いこともあり
その人気にあやかり参拝者も多いのだとか

 
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他にもこの神社にはいろいろありそうですが
今晩のメインイベント、高千穂神社の夜神楽に並んでおかないと入れないかもしれませんので
そろそろ高千穂神社に向かうことにします

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