奄美黒糖焼酎酒蔵探究第二弾は「奄美大島開運酒造」

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ここ数年、我が家の晩酌としてよく登場するのが
写真の「奄美黒糖焼酎れんと」(実際に飲むのは4合瓶ですが)
5年前工場見学に伺ったさい話を聞きえらく感激したことから
遠く離れた札幌の酒屋で見つけては飲むようになりました
 

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ということで奄美黒糖焼酎酒蔵探究第二弾は「奄美大島開運酒造」
名瀬に本社は有りますが、工場は自然に囲まれた宇検村にあり
その名瀬からレンタカーを1時間ほど走らせやってきました
 

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ここ奄美大島開運酒造で予め予約していた工場見学
奄美黒糖焼酎「れんと」の製造工程をご案内してくれるとういうもの
前回5年前の見学に続いて2回目の訪問となりました

さてまずは奄美黒糖焼酎に欠かせない黒糖
この蔵では1年を通して造りを行うため、冬場は地元宇検村産、沖縄産や加計呂麻島産を主に、夏場は外国からの黒糖を調達し使用しているとのこと
今回訪れたのは1月のはじめということで
ボリビア産の「伊島の黒糖」を使うとの事
この黒糖を溶解する機械の中に入れ熱を加えて攪拌、黒糖を溶解
ちなみにここまでの工程で二日間かかるそうです
 

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続いて仕込みタンクへ
ここでは米麹に水を加えて5~7日間一次仕込みした後、前述の工程を済ませた黒糖を二回にわけて加えて仕込みます
 

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そして蒸留酒と言えば、蒸留器
ここでは奄美大島酒造同様に減圧蒸留製法と常圧蒸留製法を使い分けるため
2通りの蒸留機が3台ありました
 

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この小さなタンクに入れられているのは
いわゆる「ハナタレ(初垂れ)」とも呼ばれている
焼酎を蒸留する時に出てくる最初の「しずく(初留もの)」
タンクの香りを直に嗅がせていただきましたが、ウイスキーのニューポッドと\はまた違った
良い香りが満ちた初留ものでした
ちなみにこのはなたれ
「FAU」という銘柄で売られていて、前回のさいに購入
美味しくいただきましたが、残念ながら今回は瓶に詰められるほんの少し前でした
 

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減圧蒸留で蒸留された貯蔵タンクに詰めて熟成は
その後、貯蔵タンクに詰めて3か月間熟成されますが
奄美大島開運酒造の特徴は何といっても「音響熟成」
貯蔵タンクに取り付けたスピーカーで3 カ月程音楽を聞かせて熟成させます
 

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焼酎に利かせる音楽は、奄美伝来の島唄ではなく「クラシック音楽」
モーツァルトやベートーベンなどのクラッシック音楽が一番焼酎を美味しくさせるんだとか
貯蔵タンク内に耳を当ててみると、焼酎が躍っているような振動が伝わっきました
 

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ちなみに焼酎の銘柄となる「れんと」は
イタリアの音楽用語「Lento」からきているのだとか
日本語では「ゆるやかに、ゆっくりと」という意味で
3ヶ月間じっくり熟成させることから付けられたのでしょうね

もう一つのテーマが女性にも飲んでほしいという願いから
口当たりの良い爽やかな焼酎を目指し作られたという事

奄美大島酒造協同組合のホームページには
『創業時から島外へ向けた販売促進と女性ファンへ向けた商品開発を意識し、初代杜氏の渡悦美さんらが中心となり、減圧蒸留と音響熟成による爽やかな香りとまろやかな口当たりを実現させ、女性が手に取りやすいようボトルのデザインなどにも工夫を重ね、首都圏など大都市圏での販売を拡大してきた。』と謳われていました

いかにもこれが焼酎といった玄人好みの焼酎造りではなく
プライドを捨てた飲みやすい焼酎をあえて作った・・・と言ったところが
とても好感が持てました
 

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とはいえこれだけの蔵ですから玄人好みの焼酎ももちろんあります
それが、長期熟成の黒糖奄美焼酎あれこれ
常圧蒸留製法で出来た原酒をシェリー樽で長期熟成させた、その焼酎はウイスキー独特の琥珀色の色が付いていますが、実は色が付きすぎると黒糖焼酎として売れないのだとか(なにやら根拠のない話だそうですが)
それを杜氏の技術、マル秘の手法で脱色して
「酒税法での焼酎」として販売しているのが「紅さんご」
私の一押しの奄美黒糖焼酎がこれです
 

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工場見学の後は
お楽しみの試飲
スタッフのOさんは「れんと」「うかれけんぶん」「武彦」
奄美大島大和村と奄美大島開運酒造のコラボレーション商品「開饒(ひらとみ) 」
「LENTO限定復刻」「1/fゆらぎ」「紅さんご」「FAU」
「すっきりパッション」「すっきりれんと たんかんフレーバー」
など様々な黒糖焼酎を試飲させてくれました
けれど今回も車で来ているので
残念ながら香りだけを楽しみむことに
 

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最後に土産に前述の「紅さんご」を2本買い
奄美大島開運酒造を後にします
 

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さてこの紅さんご
自宅で瓶熟成させ色を付けまろやかになってから飲んでみようかな

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このページは、r-ohtaniが2020年1月28日 22:52に書いた記事です。

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