BMWヴェルトのバイクの数々を堪能した後はそのまま2階の通路を渡りますが
正面にはシリンダーの形状をした高い建物が望めました
それがBMW本社
その隣に見えている低い建物が次の目的地「BMWミュージアム」
ミュージアムの入場料は大人一人 €10(日本円で1,280円くらい)
ほぼ一番乗りで入場いたしました
入り口近くに
BMWブランドとして最初のモーターサイクルBMW R32が展示されていました
空冷水平対向2気筒エンジン、シャフトドライブ
現代まで続く人気のシリーズで先ほどBMWの巨大ショールーム「BMWヴェルト」で
最新バージョン「R nine T Racer」を見てきたばかりでした
BMWR67/2
とても1953年製とは思えないデザインです
航空機エンジン(1923年)や水平対向エンジンの展示
そしてクラシックカーは
BMW最初(1927年生産開始)の車 BMW Dixi 3/15 PS
1930年製のBMW3にはBMW AG Munchenと言う表記が有りました
背景には組立工場の写真が貼られていますがミュンヘン製造と言うのがきっとブランドだったんでしょうね
BMW328
何だか懐かしい感のあるBMWのフォーミュラーマシン
エンジンはV8でしょうか?
BMW(バイエルン発動機株式会社)
もともとBMWは飛行機のエンジンから始まったと言われています
手前の船外機にもBMWのマークが見て取れますが、そのエンブレムは飛行機の「四枚プロペラ」が由来しているだとか
四等分された区画に色付けされた青と白はバイエルン地方のイメージカラー
バイエルンミュンヘンのエンブレムも同様なのでよくわかりますね
もちろん自動車のエンジンも数機、展示されています
写真は2005年のF1世界選手権に参戦したウィリアムズ・FW27に搭載されたエンジンです
飛行機のエンジンから始まったBMWですから様々な飛行機のエンジンも展示
空飛ぶ工芸品ともいわれるフォッケ・ウルフ戦闘機のエンジンのレプリカも展示されていました
こいつは1,700馬力級の空冷星型複列14気筒の化け物エンジンで
第二次大戦の開戦当初、このエンジンの利点を生かしイギリス空軍のスピットファイヤーを実践で圧倒
ドーバー海峡上の制空権はドイツ空軍が抑えるほどの性能だったそうです
宮崎アニメ『紅の豚』に出てきそうな飛行艇のエンジンも展示されていました
その紅の豚、第一次世界大戦後の1930年代の地中海を舞台としたアニメでしたが
主人公である イタリア空軍に所属していたのであろうパイロット
この映画の背景となる時代のその後イタリアとドイツは同盟を結びますが、そこに日本が加わり三国同盟となります
ちなみにこのジェットエンジン
第二次世界大戦末期にドイツのアラド社によって開発された世界初のジェット推進偵察機
アラドAr234C型に搭載されたエンジンのレプリカです
この写真のアラド4発のBMW 003ジェットエンジンを搭載された一人乗りの高速偵察機なんですが、後にその高速性を生かし高速爆撃機に進化していったモデル
そうBMWは第二次世界大戦中ジェット機のエンジン「BMW003」も開発
世界初となるジェット戦闘機「メッサーシュミット Me262」のエンジンといえばユンカースを思い浮かべる方も多いでしょうが、BMWでも同様にジェットエンジンが開発されていたんですね
ちなみに写真はスミソニアン航空宇宙博物館の第二次世界大戦期の航空機のコーナーに有ったメッサーシュミットMe262です
日独伊三国同盟のおかげで、この技術は惜しげもなく日本へと伝わります
BMWエンジンの資料を参考に初めて実用段階に達した「ネ-20(推力475kg)」を開発
中島で試作開発した「橘花」に搭載されました
そしてこうした技術は戦後においても日本のジェットエンジン技術の基礎となり
T-1Bジェット練習機に搭載されたJ3ジェットエンジン(IHI製)として実用化
そして近年話題となった「ステルス戦闘機 心神」に積まれるであろう日本初の15トン級エンジン「xf9-1」の開発へとつながっていくことになります
そんな昔から日本とBMWって思いのほかつながりは大きかったんですね
この辺で次のエントリーに続きます
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