函館市水産物地方卸売市場で早朝セリを見学

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昭和40年に開設以来、函館の飲食店や台所を支える水産市場
「函館市水産物地方卸売市場」
朝早くから卸売業者の方や仲買人が集まり、流通の原点を思わせる活気あるセリが連日開催されています
しかもここは、以前の築地市場のように観光も考慮して市場建設が行われたと言うことで、セリの邪魔にならない立ち位置であれば自由に見学が出来たりもします
そうここは函館駅からも近い観光名所ともなりえる施設なんです
とうことで函館魚市場へメールで予約しておき
当日「守衛BOX」にて受付、見学者用の入場受付票をいただき入場いたしました
 

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この函館市水産物地方卸売市場に魚を卸すのは
「知内漁業組合」「木古内漁業組合」「当別漁業組合」「茂辺地漁業組合」「上磯漁業組合」「根崎漁業組合」「宇賀漁業組合」「銭亀沢漁業組合」「石崎漁業組合」「小安漁業組合」「戸井西部漁業組合」「東戸井漁業組合」「日浦魚業組合」「尻岸内魚業組合」「古武井魚業組合」「恵山魚業組合」の16漁業組合
かなり広範囲の漁協の取引が行われているようです


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まずは活魚のセリが行われる、新上屋へ
 

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絶え間なく海水が注ぎ込まれている黄色い箱入りがイケス
そのなかには活イカに活ホッケ、そして秋から冬が旬の活ひらめが入れられ
泳いでいました
 

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続いて本棟へ
2階事務所から本棟でセリを待つ整然と並べられている鮮魚の数々
ちなみにこれで約半分くらい、他にはマグロのコーナーや加工品コーナーがあり
場内はかなりの広さです
 

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そのマグロのコーナー
そうマグロと言えば大間のマグロが有名ですが、ここ函館の戸井はほぼ同じ津軽海峡での漁場
良質なマグロが取れるとあって大間同様に人気のあるのが戸井産のマグロ
ブランドマグロのセリが行われるのがここ函館市水産物地方卸売市場の売りですが
このセリにかけられるのが、残念ながら長崎県対馬産の本鮪でした
 

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と言うことで、北海道の水産物を見ていくことに
古くから、北海道の水産物の代表と言えばにしん
その昔にしん漁で栄えた北海道日本海沿海地域では、ここ最近群来がもどりはじめているようで、水揚げも好調なようです
写真にある胆振のにしんはかなり見事な魚体が見て取れますが
他にも後志や上磯産のものがセリにかけられていました

他にも今が旬の渡島産のはた
オス・メスそれぞれ並べられますが、これらももなかなか良い魚体ですね
 

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上ノ国産の見事なアンコウ(8.2kg)
こうした市場でないとなかなかお目にかかれません

珍しいものとして恵山魚組は山背泊のムキサメが並んでいました
油角鮫の内臓・皮を剥いたサメの身のみにしたもので、煮たり焼いたりのほか
『ちくわ』や『はんぺん』の材料になるんだとか
 

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恵山魚組 山背泊の大ぶりのホッケ
戸井産や奥尻産の真ソイ
12月の旬の魚が並びます
 

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旬と言えば巨大な真タラがあったのでここで記念撮影


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タラは今が旬ということで、松前産をはじめこれでもかと並べられていますが
特に大きな発泡スチロールに1匹丸々入れられた見事な魚体
尻岸内産の真タラの荷受票には誇らしげに
「大・大」と書かれていました 
 

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タラと言えば今が旬のタラの白子
先日函館赤門市場で食した「タチポン」で食しましたが
ヤマニシ西家商店函館工場などで加工されたものが、たんまりと並べられこちらもセリにかかるのを待っているようでした
 

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タコの足もかなり図太く
吸盤の大きさが500円玉よりも大きなものばかりが並んでいます
 

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そう実はタコは現在の函館市に併合された旧戸井町の特産品
「タコ」をモチーフに戸井地区イメージキャラクター「トーパスちゃん」なるものがあったくらいなんです
 

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まだ季節は冬
小樽で勤務経験のある私には不自然に思えますが、渡島産殻付きウニも並んでいました
渡島と後志では禁漁の期間が違うらしく見事な殻付きウニが並んでいました
見た目はあの高価な馬糞ウニのようですが、荷受票には「ガゼ」と書かれていました
まぁ「ガゼ」は古語でウニ(殻付きウニ)を指すようで、渡島地方では馬糞ウニを「ガゼ」と言っているのかもしれません

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さてここに来たお目当ての「セリ」
突如としてベルを合図に卸売業者の「せり人」が仲卸人と買受人を相手に威勢のいい掛け声で売買取引が始まりました
まずは午前6時から「大ぜり(鮮魚)」
 

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セリは聞いていても独特の符号もそうですが、あまりにも早口で何を言っているか全くわかりません
噂では築地あたりのセリのやり取りは最新のデジタル機器をでのやり取りくらいでは追いつけないほど速いのだとか
見ている限りどうやってこんな短時間で売り買いできるのか理解は出来ずに、次のパレットへ流れていきます
 



 

続いて仲卸売り場に移動
ここには12件のお店は軒を並べています
 

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ここでは買い請け人をが海産物を購入するところ
解体後のマグロのサクが売られていたり 

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ハモやイカは発泡スチロールに詰められ
手ごろな価格で売られています
 

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牡蠣もこんな大振りなのを見たのは久しぶり
一番触手のひかれたのは金目鯛らしき干物
こんな場所で仕入れればキャンプの食材に不自由しませんが、残念ながらここに場外市場はないようです
 

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このページは、r-ohtaniが2019年3月 1日 21:04に書いた記事です。

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