北洋民族資料館の蟹工船&捕鯨船

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ここに立ち寄ったわけは
そのあと五稜郭タワーに昇ろうと考え、五稜郭近くの駐車場に入れたところ
なんと道立函館美術館か函館北洋資料館の入館者は2時間無料とのことでした
函館北洋資料館の入館料は大人一人100円
駐車場より安いじゃん・・・と思い、駐車場料金を安くするため
まぁさらっと見て回ろうと入館しました
入館すると、まずは見事なセイウチやオットセイの剥製

 
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そして・・・
2m以上あるホッキョクグマやオホーツク海紋別沖で網にかかり実際に捕獲されたトドの剥製が出迎えてくれます
これらはサイズ的にはかなり大きな剥製ですが、海原では出会いたくない海獣ですね
 

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さてここは北洋漁業に関する小さな資料館で貴重な資料がたくさん展示されていて見どころたっぷり
明治時代に活躍した北洋漁業の方々の逸話やそんな時代の服装
そう厳寒の北洋で漁業を行ってきたのですが、現代のような防寒着はなくこうした着物に毛皮を組み込んだ服で寒さをしのいだようです
 

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ボランティアの方が解説してくれるようですが、すべて聞くには時間が無かったのでさわりだけ聞かせていただきました
日露戦争に勝利したことにより日露漁業協約が結ばれロシア領土内の漁区にてサケ・マスが獲れるようになり、北洋漁業が盛んになります
日本とロシア、そう創業当時の社名にもなった日魯漁業はその後大洋漁業と合併し「マルハニチロ」と大手食品会社へ発展していったんだそうです

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蟹工船の「洋光丸」の精密な模型もありました
読んだことはありませんが、小林多喜二の小説のタイトルで有名になった船です
私自身小林多喜二が小樽出身ということで、蟹工船には小樽のイメージがあったのですが、実際にはここ函館から遠洋の千島列島やカムチャッカに向かったようです
港を出ると最低3ヶ月は帰ってこれないそうで、狭い過酷な環境の中でカニ缶を作っていたんだと想像できる模型でした
 

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最後は捕鯨船のコーナー
そう言えば「くじら汁がないと正月を迎えた気がしない」と函館出身の人は言いいますが、捕鯨基地もまたここ函館だったんですね
ここには「寶壽丸」と書かれた看板やノルウェー式捕鯨砲が展示されていました
国際捕鯨委員会(IWC)から脱退を決めた日本ですが、
捕鯨は元々北欧やアラスカが本場、声高高に反捕鯨を叫ぶアメリカもまた捕鯨国だったんですけどね
 

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こんな感じで20.分ほど見て回りました
駐車料金を安くするため入った博物館でしたが、昭和の北海道の漁業を語る展示物満載の博物館で、100円の入館料にしては見どころ満載でした

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この記事について

このページは、r-ohtaniが2019年2月18日 18:25に書いた記事です。

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