電気羊の夢を見にユナイテッドシネマ札幌へ

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先日スターチャンネルでブレードランナー・オリジナル劇場版を鑑賞しました
1982年の制作と有りますから、最初にこの映画を見てから35年の年月が経っていたことになります
ちなみにこの映画、2019年のロサンゼルスあたりがその舞台として想定されていますが、現在2017年の状況からしてこれはあり得ません
原作者のフィリップ・K・ディックの想定した未来であった今はもう少し科学技術が進んでいたようです
 

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さてその原作者であるフィリップ・K・ディックは我が家では夫婦ともに好きなSF作家であり、この映画の原作である「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は当然として我が家にも何冊かその著書があります
そう我が家はSFオタク一家だったりするんです

『高い城の男』でヒューゴー賞を受賞したあとは日本でも紹介されるようになったディックですが、30年以上前は大手出版社ではなく割と地味なサンリオ文庫というちょっと異色な出版社からの出版が多かったようです

ブレードランナーの他にも映画になった作品は
「追憶売ります(アーノルド・シュワルツェネッガーが主人公を演じた映画:トータル・リコール)」や「少数報告(トム・クルーズが主演、スティーヴン・スピルバーグが監督を務める大作:マイノリティ・リポート)」、「暗闇のスキャナー(キアヌ・リーブス主演の映画:スキャナー・ダークリー)」などがあり、そんな地味で異色な出版とは裏腹にディックの想像力豊かなそのSF手法を使ったメジャーな映画が多いことで作品の善し悪しがわかるかと思います

そんな中私が好きな作品はパラレルワールドを題材とした『流れよ我が涙、と警官は言った』でしたが、これは残念ながら映画にはならなりませんでした
 

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ということで前置きが長くなりましたが、電気羊の最新作
「ブレードランナー2049」のお話
これは映画館で観たいとばかりにやってきたのはサッポロファクトリー内にあるユナイテッドシネマ
最近映画鑑賞はDVDでの鑑賞が多く(たまに飛行機の機内で観てますが)映画館で鑑賞することはまれなので、ここは奮発して4DX3Dで観ることにしました
 

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物語に花を添えるのは絵本などにもなって、よく知られたクラッシック音楽「ピーターと狼」のイントロで起動する、デジタルの産物である仮想の彼女「ジョイ」
そのジョイがひたすらけなげで可愛いのですが、それ以外はなんだかよくわからない映画という印象でした


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映画の内容はいまだ公開中、ネタバレになるといけないので避けますが、一つだけ
前述の追憶売りますにあるような記憶操作がカギの映画ですが
他にも主人公のKがロス警察に戻るたびにプログラムの暴走がないか確認するため「青白い炎」からの引用の韻を踏むなど難解なシーンが数多くあり、一度鑑賞したくらいでは到底隠された布石を読み解くほどには至らない、そんな映画でした

私のような人が多いのか、なにやら映画館では2回目の鑑賞に特典を付けたりもしています
もう一回くらい鑑賞すれば話の内容がつかめるかもしれませんので、それも有りでしょう
ということで次回は吹替版を2Dでのんびり鑑賞するつもりです
 

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そうそうブレードランナーといえば空飛ぶ乗り物「スピナー」がまず頭に思い浮かびますが
そのスピナー、ガルウイングのドアと相まってどこかイタリアのカロッツェリアを思い起こします
それもそのはず前作のブレードランナーのスピナーはデザインにジウジアーロやピニンファリーナを多用するアルファ・ロメオが製作したとのこと
もっともデザインは「シド・ミード」というアメリカの工業デザイナー
今回の作品も35年もの時代を隔てシド・ミードが参加、劇中に写真のスピナーは登場しますが、製作会社はプジョーに変更されていました
ちなみに車のフロントに「PEUGEOT」と社名まで入っていましたので多分協賛があったんですね
 
 
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さて映画を見た後は今が旬の牡蠣を食べに行く算段となっていますが
その前にせっかくサッポロファクトリーまで来ているので、クリスマスツリーと早くも煙突を登り始めたサンタを拝んでから向かうことに
 

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このページは、r-ohtaniが2017年11月12日 19:41に書いた記事です。

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