マハに逢いにプラド美術館へ

| コメント(0)

スペイン3日目、宿泊先のホテルより歩いてサン・ヘロニモ通りへ
カノバス・デル・カスティーリョ広場向かいにあるプラド美術館にやってきました
 

Espana323.JPG
 

実は初日の昼にもやってきてはいたのですが、入り口に並ぶあまりにも長い列に恐れをなしその日は断念いたしました
今回はWebでチケットを購入、開館時間に合わせてやってきました
ここプラド美術館には約8000点もの作品が収蔵され年間250万人もの人々が訪れるマドリードの定番観光スポット
多少は並んでいましたが、事前予約していたこともありスムーズに入場
ヨーロッパではやはり予約が必衰ですね
 

Espana324.JPG
 

マドリードには他にも美術館はありますが、ここプラド美術館にやってきたわけは
別段ホテルから近かったためだけではありません
なによりもマハに一目逢いたかったからです
スペインの画家 フランシスコ・デ・ゴヤ屈指の代表作『裸のマハ』
魅惑的な視線を向け微笑み横たわる裸婦の画なんですが、これが美術史における最初の(ヘア)ヌード画と言われています
 

goya_majaa00.jpg
(art-library.comより拝借)
 

えっその2百年以上前のルネッサンス期に描かれたギリシャ神話の画の数々はヌード画じゃないのと突っ込まれそうですね
確かにヴィーナスをはじめとした女性画はどこからどう見てもヌードでしょう
と言われてもおかしくはありません
しかしそれはあくまでも女神や妖精が描かれているのであって人間の女性ではないんです

「裸のマハ」にいたっては間違いなく人間の女性
しかも画の名前になっている「マハ」は、人の名前ではなく「小粋な女(小粋なマドリード娘)」という意味のスペイン語であることからごくごく普通の女性であることがわかります
そしてそんなことを証明するかのようにゴヤは「着衣のマハ」も描いています


goya_majab00.jpg
(art-library.comより拝借)


この「裸のマハ」は後に裁判ざたになります、
しかしなぜかしらゴヤ自身は証拠不十分ということで無罪となります
画はプラド美術館の地下に厳重に保管され、100年の長きにわたり公開されることはありませんでした
この作品が日の目を見るのは20世紀に入った1901年のこととなります
厳格なカトリック国家のスペインにおいて芸術であれど寛容にはいかなかったようです
けれど現在この2つの作品はプラド美術館に置かれ
2枚並べて展示されているのは嬉しい限りですね

さてこのプラド美術館、ゴヤの作品は他に
『我が子を食らうサトゥルヌス』
『マドリード、1808年5月3日』
など教科書で見たような絵画が展示されていて、今回1時間くらいかけじっくり見て回りました
ちなみにプラド美術館での写真撮影は数年前から禁止されていますので写真は有りません

その他エル・グレコ『羊飼いの礼拝』などを見て
プラド美術館巡りは終了
そろそろお腹が空いてきたのでバルでブランチといたします

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 7.7.1

この記事について

このページは、r-ohtaniが2017年1月 5日 18:50に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「カルフールマーケット・ランブラス店で食料調達」です。

次の記事は「生ハム博物館の朝食」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。