「宇宙博2014」JAXA・海底3千mから引き揚げたエンジン

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今回の宇宙博2014の中で私が一番見たかったのはコレ
打ち上げに失敗したH-Ⅱロケット8号機のLE-7エンジンでした
私がそれを知っていたのはNHKでみたプロジェクトX挑戦者たち
第22回 「海底3000mの大捜索」で見ていたからでした

それは1990年代、失敗続きのHⅡロケット
原因を探るには落ちたロケットのエンジンを探し出し検証するのが一番の近道でした

とはいえロケットが落ちたのは、小笠原諸島父島の北西の約150 キロの洋上
そうですLE-7エンジンは伊豆・小笠原海溝に沈んでいたのです
 

spaceexpo40.JPG
 

そこでこの分野では世界一の技術力を誇る日本
海洋科学技術センターの協力で深度1万1千メートルまで潜れる、世界最高の能力を持つ無人探査機「かいこう」を駆使し
1999年のクリスマスイブ海底に沈んだLE-7エンジンの残骸を発見します
そして年が明け1月23日に、海底3,000mからエンジンを引き上げました
それがこいつです
 

spaceexpo39.JPG
 


宇宙博では海底から回収されたパーツ類が展示され、高温燃焼による変形や黒ずみなどのリアルな傷跡が見ることが出来ました
 

spaceexpo41.JPG spaceexpo42.JPG
 

これで回収されたエンジンは破断面の精密な調査などによって、故障原因が突き止められたそうです
それは、エンジンを拾う前に予想されていたものとは、全く違う原因だったそうで
このプロジェクトの正しさが立証されたことになります


そしてその成果は、その後開発されたLE-7Aに生かされ
それ以降のHⅡやHⅡAロケットの打ち上げ失敗は現在に至るまでありません
 

spaceexpo43.JPG
 

運良く打ち上げに成功するのではなく
確実に欠点を克服し確実に打ち上げを成功させる
いや~日本人ってこんなものだよな~と思わせるお話でした

できるものならば

プロジェクトX挑戦者たち
第22回 「海底3000mの大捜索」
DVDかなにかでもう一度見たいものです

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このページは、r-ohtaniが2014年9月24日 20:17に書いた記事です。

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