基隆廟口夜市を散策

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『到基隆可以不帶錢包、但不能忘記帶雨傘』
基隆に行くなら、財布は忘れても傘は忘れるな
この言葉で表されたように雨になる日が多い「基隆」
しかもその日の天気予報は雨
今にも降り出しそうな曇り空でしたが、この晩は雨が降る事はなく折角用意した傘も使う事はありませんでした
 


 

太魯子渓谷観光のあと、花蓮から台北に向かう自強号から七堵という駅で違う列車に乗り換えやってきたのは
台湾の北に位置する港町「基隆」
 


 

わざわざ途中下車してまで基隆へやって来たわけですが、その理由は基隆名物に廟口夜市があり、その夜市で屋台を冷やかしつつ散策しようというものです
黄色い提灯に囲まれている夜市はここ基隆の象徴ですが
なにやら美味しそうなものがありそうな雰囲気が漂っています
 


 

ここを訪れたのが週末ということもあり、どこの店も座る場所がないほど・・・・・どころか、歩く隙間もないほどの混雑ぶりでした
特に泡泡冰の屋台周辺ではまったく動けなくなるほどの人出でした

大きな豚肉を焼く屋台やら、なにやら美味しそうなものを串に刺している屋台などさまざまな屋台が並びます
 
 


 

ここ基隆は港町ということもあり、海産物が豊富なうえ新鮮です
台北あたりの屋台とちがい、ここ基隆廟口夜市では海鮮の屋台が幅をきかせておりました
 


 

これも海鮮の部類になるのでしょう
「日本の寿司」もありました
といっても海外でよく見かけるアジア系の方(日本人ではない)がやっている寿司屋ではなさそう
しかもなんと野外の屋台での営業です
こうして写真を撮る間にも随分と売れていきます、それは職人さんの握るのが追いつかないほどでした
そういえば今台湾で回転ずしが流行っていると聞いた事があります
 


 

とある屋台で私の足が停まりました
それがこの『蚵蛋包』の屋台です 
「鮮肉蛋包(ポーク)」「蝦仁蛋包(エビ)」「旗魚蛋包(カジキ)」「蚵蛋包(カキ)」の4種類があり
頼むとすぐに揚げてくれるのですが、3つの温度が違うのでしょう油の入った鍋で、それぞれじっくり時間をかけて揚げてくれます
丁寧に作られたこの蚵蛋包、1個が35元(日本円で100円弱)
これだから屋台料理はやめられません

最後に味付けはどうするのか聞かれ、「スパイシー」と答えたところ
チリソースに加えマスタードを包に穴をあけ注入してくれました
 


 

ちなみにお気に入りは「鮮肉蛋包」
これにはニラと豚肉が入っていて、台湾ビールによく合うんです
基隆の港にウォーターフロントの公園があり港を眺めつついただいたり
土産にホテル持って帰り夜食にいただきました
もちろんカキやエビも美味しかった
 


 

けれど廟口夜市に来たならやっぱり海鮮が食べたいものです
そこで「奠済宮」のすぐ近くにあった、奶油螃蟹のお店でカニを頂くことにしました
 


 

看板メニューの「奶油螃蟹」というのは蟹のバタースープのアルミホイル蒸しのようですが
今回は他の客が頼んでいた台湾風のチリクラブを頼むことに
これが大正解
カニも身がびっしりと詰まっているうえに辛さが混じり合っていて、これが絶品でした
チリクラブといえばシンガポールのものが有名ですが、一皿3~5千円はするでしょう
ちなみにこれ一皿は240元(日本円で700円くらい)です
こういった価格の安さも台湾の屋台(正確にはこのお店は屋台ではありませんが)の魅力の一つです
 


 

お店は混雑してましたが、へたくそな英語で日本人だとバレバレだったようで
帰りかけた客に席を譲ってもらったり、カニを食べた後、手をふくのはここだとか身振り手振りで教えてくれたりと
ちょっとした優しさが、カニの美味しさと一緒に身に染みました 
 


 

こうして美味しいものを食べ歩いたわけですが、実は今回の「鮮肉蛋包」の屋台で見た
「絶不使用・回鍋油」の看板がものすごく気になってしまいました
 


 

この回鍋油、本来はせっけんや洗剤、バイオディーゼル燃料に再利用するために回収される使い古しの食用油からにおいや不純物を取り除き、植物性食用油として商品化されたものなんだそうです
法律上どうなっているのかわかりませんので断言できませんが、中国で問題になっている地溝油(下水油)ほどではないにせよこんなものが使われているとあってはちょっと幻滅してしまいます
ただ屋台の正面にわざわざ「絶不使用・回鍋油」なんて看板が掲げてある事自体、台湾においてかなり流通している事を指しているのかもしれません

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この記事について

このページは、r-ohtaniが2012年11月18日 17:48に書いた記事です。

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