フェラーリミュージアムの最近の記事

モデナのエンツォ・フェラーリ ミュージアムの入場券とマラレッロにあるフェラーリ・ミュージアムの入場券は当然のようにセットで売られていました
入場料は合わせて€22です
 

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そんなチケットを買おうと並んでいると
目の前にいる上海から来た青年が、とある質問をミュージアムのチケット売り場のスタッフに投げかけていました
上海から来た青年と断言しているのはこのあと少しばかりその青年と話をして
どこから来たのか聞いていたからです
その青年はこの入場券売り場のスタッフにこう質問いたしました
「そのマラレッロまでどうやって行けばよいの?」
鉄道のないマナレッロまではバスかタクシーでしか行く手段はなく、コストを考えると当然のごとくバスが一番の選択肢となります

ちなみに私どもはこのエンツオ・フェラーリ ミュージアムに来る前にバスターミナルでマラネッロ行のバスのチケットを買ったばかりでした
そんなことも知らないのか・・・ばかりにそんなやり取りを聞いていました
 

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ここでスタッフはバスターミナルからのマラネッロ行のバスのことを話すと思っていたら
スタッフは考えても見なかった事を話し始めました
なんとこのエンツオ・フェラーリ ミュージアムからマラレッロのフェラーリミュージアムまで専用のシャトルバスが運行されているとのことでした

えっそんなものがあるの・・・・知らなかった(>_<)
「どや顔」が一気に萎縮します
もっとも€25と結構高そうな金額が提示されていましたが、交通の便の悪いこの地域では一番の選択肢だったかもしれません
 

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そんな上海から来た若者はさっさと専用のシャトルバスでマナレッロのフェラーリミュージアムへと旅立っていきましたが、私どもはこのあと20分くらい歩いてモデナのバスターミナルへ
そこにはマラレッロ行である800番のバスが待っていてくれました
 

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あらかじめ買っておいたチケットを読み取り機に通しバスに乗り込みます
イタリア語はチンプンカンプンですが、降りるところがわからないので英語でバスの運転手にフェラーリミュージアムで降りることを伝えておくと
捲かしておけとばかりに相槌をうってくれました

30分くらい走ったところで運転手がここだとばかりに止まってくれた場所
それがあのフェラーリの本社でした
 

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帰路ももちろんバス
この日は日曜日とあってバスの便も半減です

こういった場所は帰りの便のほうが、データもなく大変だったりもしますので
バス停にあった時刻表を載せておきますね
(2012年12月現在のものです) 


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でもモデナのエンツォ・フェラーリ ミュージアムからマラレッロまではやはり専用のシャトルバスのほうが便利かと
ペアでチケットが売られているくらいですから、みなさん順序は違えど双方のミュージアムに顔を出します、当然のように何らかの交通手段があってしかるべき
こんな一番単純な考え方がこの時にはできませんでした

いつものように旅は失敗ばかりです

とうとうここまでたどり着くことができました
私の住む札幌からは新千歳空港~成田空港~パリ・シャルル・ドゴール空港~ローマ・フィウミチーノ空港を経てローマ
ここまでが25時間の空の旅
ローマからは鉄道の旅
フェラーリ特急でボローニャ、そしてトレニタニアでモデナ
そしてモデナからマラネッロまではバスに揺られ3時間半ばかり
そんな長い時間をかけたどり着いたのがここマナレッロにあるフェラーリ・ミュージアム

跳ね馬が私を迎えてくれました
 

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レポートはまた後日として、当日撮ってきた写真をUPしておきますね

マラネッロのフェラーリ ミュージアムのアルバム(13ページ150枚あります)

マラネッロにあるフェラーリミュージアム
入場してすぐの1FにはF1などで活躍した歴代のレーシングカーが並んでいました


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フェラーリは自動車レースの最高峰であるF-1においてのコンストラクター活動が有名ですが、ちょっと前まではSWC(スポーツカー世界選手権)や耐久レースそしてF2にも参戦していました
そんな名残りフェラーリのF2マシン
「166 F2」
1940年代のマシンですが、このマシンに搭載されているエンジンが12気筒というから驚きです
 

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フェラーリはヨーロッパの覇者としてルマンなどの耐久レースにも参戦
そのころのマシン「フェラーリ512BB LM」
 

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後ろからハッチバックの中を覗くとそこにはエンジンが搭載されています
ちょっと違和感を感じるといいうか、五月蠅いだろうなと思いつつも、これぞミッドシップシップレイアウトというのを見せつけてくれます
 

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そのほかにも昔懐かしいGTカーがずらり
こういったマシンを見ているとなんだか「マッハ GO!GO!GO!」のオープニングテーマを思い出しました
~風もふるえるヘアピンカーブ♪
~こわいものかとゴー・ゴー・ゴー♪

そういう世代なんです
 

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さてフェラーリといえばやはりF1
カーNO27はナイジェル・マンセルの駆ったマシン
「フェラーリ 640」です
 

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フェラーリのF1に初めてセミオートマが採用されたマシンで
内部を覗くと、今風のゴテゴテしたステアリングではなく
ステアリングにはいかにも取ってつけたようなスイッチがあります
左側にも同様にスイッチパネルが配置されていました
 

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ジル・ヴィルヌーブのマシン
「フェラーリ312T4」


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マンセルのマシンと並べられ展示されていました
ちなみに後日紹介しますが、特別展としてちょうど
完璧な「ジル・ヴィルヌーブ、彼のフェラーリ時代」展というのが2Fのフロアで開催されていました
 

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一番新しいマシンは「フェラーリ・150°イタリア」
フェルペ・マッサとフェルナンド・アロンソが乗っていたマシンです
やはり新しいF1マシンはかっこいいですね
 

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工業製品も極めると芸術品と言ってもよいものがあります
フェラーリのエンジンはその最たるものの一つかと思います
こうしたF1のエンジンも展示されていました
 

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こうした歴代のフェラーリのF1マシンをこれだけ間近で見れるのはこのマラネッロのフェラーリミュージアムだけではないでしょうか
・・・・おっとそういえばドバイにも「フェラーリ・ワールド」ってのが出来たんでしたね
こちらもそのうち行ってみねばならないようです
 

さて次は2Fにあがり市販車のコーナーを物色
フェラーリがいうところのロードカーを舐めるように見ることにします

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フェラーリミュージアム、レーシングカーばかりが展示されている1Fから2Fに向かう途中の中2階には
エンツォ・フェラーリのオフィスのレプリカが展示されていました
 

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そのオフィスのレプリカの前にはフェラーリらしからぬ4ドアセダンが展示されています
サインボードには「FERRARI PNIN 1980」と書かれていました
「FERRARI P6」という車も同じ場所に展示されていましたが、これらはエンツォ・フェラーリ縁の品
もしかして生前エンッオ本人が乗っていた車だったのでしょうか?

さてそんな中2階から、2階にあるロードカー展示室へ

 

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新旧さまざまなフェラーリのロードカーが並べられていますが、これらはフェラーリオーナーから貸し出されたものだそうです
おかげでいつ行っても展示しているフェラーリは違うものなんだとか
それはさておき展示されているフェラーリは結構古い年代のものもありますが、みな同様にピカピカです
大事に乗られていたんだろうな、しかもいつも手入れを欠かさず
よく日本人ほど洗車の好きな民族は居ないなどと比喩されたりもしますが、日本人だけではなくイタリア人も同様のようです

 
さてそんな1台
まずご紹介するのが「DINO 206GT」
フェラーリには珍しくV型6気筒エンジンをミッドシップにマウントした市販車です
F2用エンジンホモロゲートの条件となる台数確保のためつくられた車両で
本来フェラーリでは無いという方もいるようですが、このデザイン1967年の生産ということを鑑みると斬新ですよね
エンツォが最も愛した車とも言われています
 

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そしてフェラーリといえばテスタロッサ
プロ野球界では定番のスーパーカーで
あの清原選手が現金を風呂敷に包んでフェラーリ・テスタロッサを買いに行ったという話が残っているくらいです(都市伝説かもしれませんが)
 
 
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続いて「512BB」(もしかして365GT/4 BBかもしれません)
512は5リッターの12気筒をさし、BB(ベルリネッター・ボクサー)は2ドアクーペ・水平対向エンジンの意味、判りやすいペットネームですね
 

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512BBから向こうには「365GTB/4スパイダー」
ディトナの愛称であまりにも有名な一台、そのオープンカーである「スパイダー」というから贅沢ですね
映画「マイアミバイス」にも登場いたしました
そしてディーノ
一番奥にあるのは「275 GTB」と名車が並びます
 

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フェラーリのスパイダーといえば、現代版「デイトナスパイダー」ともいわれる
「550バルケッタ ピニンファリーナ」
ピニンファリーナが創業70周年を迎ることを記念して造られた車です


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バルケッタの名の通り2シーターのオープンカー
運転席が良く見てとれます

屋根は一応ついているんだそうですが
雨が降ったら乗らない車なのかも知れません
 

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もう一台隣にあったオープンカーは
「360バルケッタ」
故フィアット会長のジャンニ・アニエッリ氏が、フェラーリ社会長のルカ・コルデロ・ディ・モンテゼモーロ氏の結婚祝いとして贈ったモデル
サインボードには(ワンオフ ルカ・ディ・モンテゼモーロ)と表記されていました
 

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銀色に輝くボディはアルミ押し出し成型
3600ccのV型8気筒のエンジンを
ミッドシップにレイアウトする贅沢なオープンカーです

世界に1台のモデル
これ欲しいかも
 

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オープンカーばかりの紹介ですが、最後にもう一台
「SA アぺルタ」
史上、最高級のフェラーリと評されるフェラーリです
 

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さてフェラーリミュージアム探求はまだ続きます

伝説のドライバーと言われる「ジル・ヴィルヌーヴ」
母国であるカナダでは、初勝利を遂げたイル・ノートルダム・サーキットをジル・ヴィルヌーヴ・サーキットと改名したり
今回訪れたこのマラネッロの地にもジル・ヴィルヌーヴ通りがあるなど彼に対する評価は非常に高い
F1に限って言えば彼にはたった5年の戦績、しかもチャンピオンは争いすら経験がないのにもかかわらずのことである

そんなジルの特設展を、たまたま訪れたフェラーリミュージアムでやっていた
その名も完璧な「ジル・ヴィルヌーヴ、彼のフェラーリ時代」展
マラネッロまで来て本当によかった
 

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ジル・ヴィルヌーヴのことをウィキペディアのなかで下記のように評していたが、的を得ているように思える
『F1における通算成績はポールポジション2回、ファステストラップ8回、優勝6回、チャンピオン経験なしであり、数字だけを見れば「少し速いドライバー」レベルのものである。しかし、傑出した才能やレースに対するクリーンな姿勢、諸映像に残るアグレッシブな走りから「史上最高のF1ドライバー」「記録より記憶に残るドライバー」と賞賛され、現在も後進ドライバーから憧れの対象とされることがある。』


そして彼はフェラーリなしでは語れない
エンツォ・フェラーリのお眼鏡にかなったドライバーで彼を抜擢しそして誰よりも評価していた
愛していたといっても過言ではないでしょう
この特別展にはF1マシンとともにエンッオと談笑するレーシングスーツ姿のジルの写真も飾られていました
 

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さてこのF1マシン
「FERRARI 126C(1981)」に貼られているカーナンバー「27」
ヴィルヌーヴの獅子奮迅の活躍と悲劇の死により、27番はティフォシから「偉大な番号」として愛されているものらしい

そんな27番を横にし記念撮影
イタリア語はわかりませんが「ピクチャー・プリ~ズ」と来場していたアベックの男性のほうにコンデジを差し出したら
同じキャノンねって言ってごっついデジイチを抱えていた女性のほうが撮影してくれました

 
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ニキ・ラウダもこのモデルに乗ってましたが、こんな間近でF1の写真が撮れるんです
パリのルーブル博物館もそうでしたが、やはり来場者を信頼できる大人の国って良いな
 

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パネルの写真で後から見て、お~写っていたと思ったのがこの写真
フォーミラー・インディカートの向こうにヴィルヌーヴの家族が写っています
そうですジルの息子ジャック・ヴィルヌーヴの幼少時代の写真のパネルがありました

そういやジル・ヴィルヌーヴって家族を大切にし家族とともにモーターホームでヨーロッパを転戦したんでしたね
ちなみにこのジャック・ヴィルヌーヴ
ジル・ヴィルヌーヴの死んだ15年後の1997年、F1でヨーロッパなどを転戦し父が果たせなかったワールドチャンピオンをもぎ取ることになります
 

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当時住んでいたモンテカルロからマラネッロまでを記録的なタイムで走らせた
ジル・ヴィルヌーヴの愛車308GTSも展示されていました
ちなみに彼は母国であるカナダでもスピード違反の常習者だったようです
 

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展示物は車だけではなく、部品やらレーシングスーツも飾られています
オークションに出されたらいくらの値がつくんだろうと思わずにいられません
 

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表彰時のシャンパンファイトに使われた瓶もありました
このころは「MOET」だったんですね
ジル・ヴィルヌーヴのF1での優勝は6回限りですから貴重な1本です
 

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そんな特別展ですが、帰りのバスもありますのでこの辺で退散
おっとその前に土産を買いにフェラーリショップに行かねば
 

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フェラーリ・ストア

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「フェラーリ・ストア」というオフィシャルグッズ・ショップ
最初にこのお店に出会ったのは3年ほど前
ハワイはオワフ島、カラカウア通り沿いロイヤル・ハワイアン・センターに出店していたのを見たのが最初でした
 
ブランド品点が軒を並べるオワフ島の繁華街ワイキキに店を構えるだけあって
オフィシャル・ショップというよりはブティクといった雰囲気でその時は足を踏み入れることができませんでした
 

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こうしたフェラーリ・ストアはワイキキやラスベガスなどアメリカに出店しているだけではなく上海・ドバイ・リオ・デ・ジャネイロなどの新興国を含め、いま世界各国に積極的に展開しているようです
もちろんイタリアの玄関口フミチーノ空港にもこうしたフェラーリ・ストアがありました


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今回訪れたフェラーリミュージアムもご多分にもれずフェラーリ・ストアがあり
出入り口にはカフェと併設される形で出店しています
 

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でも私どもが訪れたのはここではなく
フェラーリ本社前にある元祖フェラーリ・ストアでお土産を物色します

じつはフェラーリミュージアムに行く際
場所がわからなくて、このフェラーリ・ストアで道を聞いていたからです
その際、東洋系のスタッフにへ聞いたのですが
たくそな英語とあって日本人だとバレバレ、道順はなんと日本語で教えてくれました
それもそのはずその東洋系の女性は日本人でした
最近の海外で活躍している日本女性を見かける機械が多いのですが、頑張ってるな~と思う反面
日本男児はどこに行ったんでしょうか?
 
ちなみに建物の上のほうに見えるのはホテルなんだそうです
ここに泊ってフェラーリゆかりの地を巡るのもなんだか楽しそうですね
 

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店にはF1マシンがディスプレィされています
 

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店内はこんな感じですが、まだまだ奥行きがあり
Tシャツやらキャップなどアパレルを中心に結構な商品が並びます
 

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ここに来た記念にお土産数点購入いたしました
 

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そのお土産の一品、フェラーリのテディベア
なかなか良いでしょう
 

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