オロロンラオイン2023の最近の記事

毎日猛暑日や真夏日を記録する、昨今
こちらのblogをご覧の皆さま、厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか
そんな暑さがつづくなか、赴任先の滝川から、自宅のある札幌に帰らない週末
朝からバイクを駈って日本海を目指しました
特に途中、北竜町から稲田増毛線に入り増毛までの山道
40分ほどのワインディンロードは、すれ違う対向車もなく快適なライディングとなりました
そして山道から急に開けた増毛の海岸線も、青々とした絶景
いや~札幌近郊ではこうはいきません、赴任先の滝川までバイクを持ってきて良かった
 

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さてそんなライディングの目的地は
最北・石造りの蔵、明治の佇まいと出会える空間「国稀酒造」
創業1882年の歴史を誇る老舗の酒蔵です
開店前の誰もいない時間、バイクの記念撮影
相棒となるバイクはカワサキの「スーパー・シェルパ」
1998年製のバイクでもう25年ほど乗っていることになります
まぁ実際にはここ数年はちょっと近所までくらいの距離しか走っいませんでしたが


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そんな國希酒造で
バイクの駐車場の脇になるほどと思わせる看板を見つけました
それが「バイクでお越しのお客様へ
スタンドの下にこの板を敷いて駐車していただくと、舗装がとても喜びます」というもの
 

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まぁ舗装が喜んだり、怒ったりすることはないかと思いますが
舗装に使われているアスファルトは普段は固くちょっとしたことでは凹んだりしませんが、熱で柔らかくなる性質を持っていて
この日のように最高気温が32度の真夏日となると、サイドスタンドがアスファルトに沈み込み下手をすると駐車していたはずのバイクが横転するなんてこともあり得るんです
ということで私もこの板をお借りしバイクのサイドスタンドに挟んでおくことに
にしてもこんな看板やスタンドに敷く板が有るくらいですから、ここを訪れるライダーって多いんでしょうね
 

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ほどなく開店時間
中に案内されます
まずは地元限定酒やオリジナルグッズが並ぶ和風小物売店がありますが
 

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その奥には当時の暮らしを再現する和室が見て取れます
いや~こんな部屋で一杯やりたいものですね
 

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さらにその奥にはここに来た目的である
長年製品庫として使用していた石蔵を改造した資料館
 

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そんな資料館入り口で出迎えてくれるのは
いま悪い意味で話題となっている熊
 

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熊に挨拶をしたのち資料館に入りましたが
工場手前にあるこの蔵は三階建てで、中央にある大黒柱は、土台から三階まで同じ太さの一本柱が貫いているそう
有に100年の樹齢を超えるこの柱(道産のトド松)を中心に、酒造りに使用していた道具や酒器、古いラベルなどが展示されていました
 

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特に目を引いたのがこの瓶詰機
昔はこんな風に日本酒を瓶に詰めていたんですね
 

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さらに奥には酒造りの工程「洗米」「蒸米」「放冷」「麹作り」「発酵」の過程がパネルや小道具で説明されています
 

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さらに酒米蒸しに使われてきた大きな羽釜や甑も展示されていました
流石に大きい
 

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こうしたその昔、酒造りに使われてきた道具
それに創業1882年の歴史を誇る国稀酒造の資料を鑑賞したあとは
国稀酒造の酒粕を使ったアイスクリームを売店で購入
外にある水場のベンチで頂きましたが
カチンカチンに冷凍されていたはずのアイスクリームが有っという間に食べごろ
そんな暑い日でした
 


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ちなみに水場は秀峰「暑寒別岳連峰」の豊かな残雪を源流とする清らかな伏流水の湧き水が自由に飲めるとあって地元の方が次々ペットボトルをたくさん抱え訪れていました
私も持参したペットボトルにこの伏流水を詰め込み、今日のライディングで脱水症状にならぬよう水分補給することにします
  

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この時期、北海道を訪ねる観光客を魅了する新鮮な海鮮が山盛りとなった海鮮丼
後志地方の積丹や小樽でそんな海鮮丼を求める方も多いでしょうが
私が今赴任する滝川から日本海に抜けた海岸線にも美味しくてコスパの良い海鮮丼を提供するお店が多数存在します
 

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そんな海鮮丼ですが、人気の積丹や小樽では観光客が多く訪れることから
どちらかというと観光地価格なのは否めません
けれど都市部を離れた日本海側では、道外からの観光客までは押し寄せてはこないことから
通常価格のところが多いようです

そこで真夏日となった先週末滝川の赴任先に持ってきたバイク「カワサキ・スーパーシェルパ」で増毛の國希酒造を訪ねましたが、この日はオロロンラインをさらに北上
昼飯に海鮮丼を食べようと小平町鬼鹿にある『すみれ』を目指すことに
到着したのは開店前の午前11時15分でしたが、多くの方がすでに店先にある予約受付表に記帳し午前11時の開店を待っていました
 

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予約受付表に書かれていた名前と人数を確認すると、私の前には31名の方がすでに予約済み
開店時には入店できませんでしたが、開店(11時)から15分ほどたったところでテーブル席に案内されました
ちょうど1時間ほど待ったことになりますね
 

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店内は座敷席とテーブル席
カウンターには冷蔵ショーケースがおかれ、海鮮丼に使われるであろう食材がたんまり入っています
それとなぜかここには大坂通天閣タワーで見た「BILLIKEN」さんが鎮座していました
 

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さて頼むのはもちろん海鮮丼
メニューの中から、職場の同僚おすすめの「本日の海鮮丼(1,800円)」をチョイス
なんとこれにはミニめん又は味噌汁付き(ラーメン・うどん)となっています
けっこうボリューミーなメニューですが、そのうえそれだけでは飽き足らず
今が季節のウニ(+1,100円)もトッピングしてもらうことに
 

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で、出てきた本日の海鮮丼がこちら
セットの麺もしくはみそ汁は辛みそラーメンにいたしました
 

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旬のウニは無論
中トロらしいマグロも大ぶりで美味しい
そしてここ小平は甘エビで有名な羽幌からほど近いのですが、甘エビ以外にも新鮮なエビが入手できるのでしょう
このシマエビ(モロトゲアカエビ)が絶品、頭も剥いて中の味噌までいただきました
 

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帰るころには受付の予約表にびっちりと名前が書きこまれ
大勢の方が入店待ちしていました
やはりここ小平のすみれは平日に伺うのが一番のようです
 

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そんな店先では屋台のようにテントがおかれ
そこで海鮮丼などの弁当を売っていて結構な盛況ぶりでした
 

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昨今、テレビやネットの情報を見ると、熊が出没したという話題が絶えない
特に朱鞠内湖で釣り人が羆に襲われ食い殺された事件は鮮烈でした(ご冥福をお祈りいたします)
山菜やキノコ採り、渓流釣りそして今はやりのソロキャンプなどで深山に入ることの多い方はこの事件後、入山することを躊躇った方が多いのではと推測させます
ただこうした話は今に始まったわけではありません
私もかなり前ですが、吉村昭著『羆嵐』という小説を読み熊害の恐ろしさを心に刻んでいて山に入る際は極力複数で入山するを徹底している一人です
 

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(AMAZONより拝借)
 


さてその「熊嵐」前述の朱鞠内湖で釣り人が襲われた場所から直線距離で30~40km離れた、苫前郡苫前村三毛別で起きた日本史上最悪の熊害を取材し書かれた作品です
この本を読んでからすでに30年以上たっていますが、バイクで近くまで来ていたこともあり
ようやく今回その事件の現場「三毛別羆事件復元地」を訪れることが出来ました
見学の前にまずは慰霊碑に手を合わせ、被害にあった方々のご冥福をお祈りします
  

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復元地入り口にあった看板「本町の開拓にまつわる史実」には
『臨月の婦人は「腹破らんでくれ!」「のど喰って殺して!」と絶叫し続けついに意識を失った・・・』などといったかなり悍ましい内容の熊害の話がつづられていました
 

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明景家をモデルにした家屋と再現された等身大の羆の模型
羆の模型はちょっと誇張して大きく作ったかとも思いましたが、実際にその大きさは体長2.7m、体重340kgという巨大な羆だったそうで、これは史実に基づき忠実に再現されているようです
なお、三毛別羆事件復元地は本物の羆が現れることがあるので注意が必要とのことでした
もっとも舗装道路も途絶え、携帯も通じない山の中
この日は幸い私以外にも数台ここを訪れる車があったこともあり
安心して訪れることが出来ましたが、一人でバイクに乗って来るにはちょっと怖い場所でもありました
 

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さっそく明景家をモデルにした家屋内部を見学
熊嵐のモデルとなる熊害のあった大正時代は北海道に移住してくる人々が増えた時代、内陸部の開拓が急激に進んだそうです
移住者の多くは東北・北陸地方の出身者でしたが、それ以外にも四国地方からの移住者も多く見られ、日本各地の伝統的文化を北海道にもたらしたそうです
そんな四国の温かい地方から来た方々にとって厳寒の北海道内陸部の生活は辛いものだったでしょうね
この復元された家屋を見てそう感じました
この三毛別の開拓者たちも四国あたりから来た方も多かったそうです
ちなみに我が家のルーツをたどった従妹の話だと、わが大谷家の祖先も四国の愛媛と高知の山間部だったのらしく他人事ではなく考え深く見学させていただきました
 

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復元された囲炉裏も質素なもの
開拓使の苦労を感じさせます
けれどこの囲炉裏での焚火は命をつなぐ火だったのでしょうね
こんな家屋の造りじゃ羆に襲われたら一発で損壊してしまいますね
もっともキャンプの際に使用するテントはこれよりも貧弱
写真家「星野道夫」が、1996年に知床テント泊中に羆に襲われ亡くなった事件が頭をよぎりました

けどまた秋には、その知床の深山でマイタケ採りに行きたいんだよな~
熊スプレー買おうかな
  

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