鶴岡市立加茂水族館に立ち寄りノーベル化学賞を受賞のきっかけとなったオワンクラゲを眺めてきました

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椀をさかさまにしたような形から「オワンクラゲ」と呼ばれるクラゲ
刺激を受けると生殖腺が、外周を縁取るリングのように緑色に発光します
これが「見えるように光るタンパク質GFP」の効果で
2008年に下村修博士が「GFPの発見と応用」でノーベル化学賞を受賞したするきっかけとなったクラゲです
ちなみにGFPは今後、がん組織をマーキングすることによりがん診断・治療への貢献が期待できたり
光る街路樹など地球規模の環境・エネルギー問題などにも貢献が期待できる
そんな未来の生活を変えるかもしれないタンパク質だったりします
  

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そんなオワンクラゲをはじめとしたクラゲの展示に特化した水族館
「鶴岡市立加茂水族館(クラゲドリーム館)」に立ち寄ってみました
 

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鶴岡市加茂水族館はいまや年に50万人をも集客する庄内地方の有数の観光地
2015年には来場者100万人を突破したとのことで
記念イベントが行われ、東京海洋大学の「さかなクン」がお祝いに駆け付けたようで
その際に書かれたのであろうイラストが飾られていましたが
さかな君には画伯と冠を付けたい出来のイラストでした
 

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世界各地の貴重なクラゲ約60種を展示する「クラネタリウム」
クラゲの展示数はなんと世界一なんだそうです
 

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光るクラゲはオワンクラゲだけではなく
櫛板列が七色に光り輝く「キタカブトクラゲ」も鑑賞
 


 

「エチゼンクラゲ」の優雅な舞に見入ったり
 

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直径5メートルの巨大な水槽に10,000匹のミズクラゲが泳ぐ「クラゲドリームシアター」で癒されたりもしました
 

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メインの展示物である
「オワンクラゲ」のコーナー
発光展示中とあります
 

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青白く光りながら泳ぐ「オワンクラゲ」
逆さに泳いでいるんでまさにお椀ですね
 


 

光るタンパク室はオワンクラゲの専売特許ではなく
鶴岡市立加茂水族館から提供されたハナガサクラゲからも見つけられており、そのタンパク質の遺伝子の設計図を取り出しクローニング、タンパク質工学により改良し、新しいタンパク質を作りだしたんだとか
作り出されたタンパク質の名はなんと「Gamras(ガミラス)」
青い顔のあの人物の顔が浮かんでしまうのは、宇宙戦艦ヤマト世代だからでしょうね
 

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もっともクラゲだけではなく、庄内地方沖に生息する約140種類の魚なども展示されておりました
なんだか美味しそうと感じるのは不謹慎かもしれません
 

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そういや受付で子供を連れたお父さんが「エサ」はどこで売っているのと聞いていましたが
それはゴマフアザラシとキタゾウアザラシが泳ぎまわる「アザラシプール」での餌槍体験がやりたかったからのようで
確かにこんなシーンを見せられたらアザラシにエサをあげたくなりますね
とこんな感じで1時間弱、クラゲをはじめとした海洋動物に癒されてきました


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このページは、r-ohtaniが2025年5月 2日 06:58に書いた記事です。

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