さて今回の目的の2つ目である沖縄美ら海水族館のバックヤードツアー【裏側まるごとウォッチング】に参加
水族館の舞台裏を探検できる特別なツアーで、通常の来館者が立ち入ることのできない水族館の裏側や、巨大な水槽の上からの眺めるなど、水族館の舞台裏を隅々まで見学
それに加え専門の飼育員がガイドとなってくれ、飼育の苦労話など興味深い話を聞きつつ水族館の裏側を覗いてみて回るという驚きと感動の連続のツアーでした
まずは巨大な「黒潮の海」水槽の上部に立ち、水面から泳ぐ魚たちを観察
特に「黒潮の海」大水槽の上から、水面近くを泳ぐジンベエザメの背中に特徴的な白い斑点模様がはっきりと見ることができました
ちなみにこうして魚を上から見ることは、日本では室町時代から池や桶などで飼われた金魚や鯉を上から見る文化で
対してヨーロッパでは水槽に飼われた魚を横から見るのがほとんど
そう今回は日本の文化に乗っ取りジンベエザメを見学させていただいたというわけです
そんな生き物たちの餌を準備する調餌室も見学
ここには様々な海洋生物に与える餌の種類が冷凍庫にて保管されています
大食感であるジンベイザメのジン太への昼飯(オキアミ)は水で解凍中でした
海洋生物の状況を踏まえ、ビタミンを添加し与えることもあるそうです
そう粉末をそのまま与えることはできませんからね
他にもぶつ切りにされたサバやイカなども準備されていました
ちなみにこうした餌は品切れになると海洋生物に影響が出ることから
多くの仕入れ先から納品になっているのだとか
写真にはハングルで書かれたものまでありました
こちらのゲートは新しく到着した生物を受け入れる施設
上部にリフトが備えられていますが・・・・
これは大型の海洋生物に極力負担にならないようにリフトに吊るされたまま、大水槽まで運べるよう工夫されていました
「サメ博士の部屋」の水槽を上からのぞくと
中央に絶滅危惧種に分類されている希少種の「シノノメサカタザメ」がいますが
2023年11月にここ美ら海水族館で生まれたんだそうです
端っこにいる白っぽいサメはトラフザメもおりました
そうそう大水槽ではダイバーがなにか作業を行っていました
サメの泳ぐ水槽で作業とはちょっと怖いですね
次に水を循環させるポンプ室にも案内されましたが、こちらは残念ながら撮影禁止でした
深海コーナーには小型の無人潜水艇(ROV)の実物が展示されていますが、こいつが深海の生き物を採集・調査する秘密道具
このROVには生物捕獲用のマニピュレータと吸引装置が備えられており、生物を採集することが可能なんだとか
台座にしている青い箱は実は潜水艇を潜らせるときに使うケーブルが収められているそうです
これは深海魚を地上に適応させるための重力式加圧水槽
沖縄周辺の深海から釣りやトラップなどによって採集された深海魚などの生物は
この加圧水槽で徐々に減圧することで低圧下でも飼育が可能となるそうです
そんな深海の生物「ダイオウグソクムシ」
実際につかんでみました
最後にスタッフ一押しの飼育員が観賞魚を観察する小部屋に連れてこられました
普段、黒潮の海を観覧する場所のアクリル板より薄いことから水槽内がよく見て取れるそうです
この小部屋からジンベイザメのジン太が餌を捕食するところを観察
上から別の飼育員が餌を投げ入れていてそこにジン太が大きく口を開けて食べているのですが、小魚が一緒に食べられるのではと心配になってしまいます
てなわけで沖縄美ら海水族館のバックヤードツアー【裏側まるごとウォッチング】は終了
飼育員の丁寧な説明もあり、かなり楽しめました
ありがとうございました
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