神戸市立博物館の特別展示『デ・キリコ展』

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関西空港から高速フェリーでやって来た神戸で観光
当初は「スペース11 ダルビッシュ ミュージアム」を訪問したかったのですが、
このミュージアムの開館時間は12:00~16:30と短いうえ、閉館の30分前の16:00までに入館しないと入れないとのことでした
残念ながら神戸三宮にたどり着いたのが夕方15:50ころということでダルビッシュ ミュージアム見学はあきらめることに
商売っ気ないな~などと考えつつ神戸三宮駅を歩いていた時に見つけた駅構内の柱巻き広告にあった『デ・キリコ展』
神戸三宮駅からもほど近いことから代わりに伺うことに
 

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てなわけでやってきた
神戸市立博物館の特別展示『デ・キリコ展』
 

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まず博物館のエントランスには異才の巨匠ジョルジョ・デ・キリコ自身の写真が展示されていますが
キリコは形而上絵画で幻想的な風景や非日常的な空間を描いたことで20世紀美術における多様な表現のさきがけとなり
サルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスム(超現実)の画家をはじめ、数多くの芸術家に衝撃を与えたのだそうです
 

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全ての展示物ではありませんでしたが、一部の作品は撮影してSNSへのアップがOKでしたのでそんな絵画を撮影させていただきました
キリコと言えば唯一無二の不思議な世界
まずはデ・キリコ展のポスターにもなっていて
キリコの代表的なモティーフとして取り入れられているマネキン(マヌカン)の作品「予言者」
(1914-15年 ニューヨーク近代美術館所蔵)と
 

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「形而上的なミューズたち」
(1918年 カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館に長期貸与されているもの)
本来有機的な人間をキリコお得意のマネキンという無機的なモノに置き換えられ表現されていました
 

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「球体とビスケットの形而」
1971年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団所蔵
カラフルでポップな色使いが斬新ですが
こうした絵画がのちにポップ・アートの旗手となるアンディ・ウォーホルなどにも影響を与えたのかもしれません
 

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「孤独のハーモニー」
1976年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団所蔵
なんだかおもちゃ箱をひっくり返したような図柄です
 

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「オデュッセウスの帰還」
1968年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団
部屋の中なのに波を立てている海でボートをこいでいるのは、あの古代ギリシャ神話の英雄オデュッセウス
なんだかマンガ、ドラえもんの世界を彷彿させます
 

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「瞑想する人」
1971年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団所蔵
哲学的な主題の作品ですが、あまり瞑想や思考にはまりすぎると、がんじがらめになるよと言わんばかりにみえます
 

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「沈黙の像(アリアドネ)」
1913年 ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館所蔵
 

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と言った作品を30分ばかり鑑賞
偶然神戸三ノ宮駅の柱巻き広告で知った『デ・キリコ展』ではありましたが
思いのほか良いものを見させていただきました
 

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このページは、r-ohtaniが2024年11月18日 06:01に書いた記事です。

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