奈良呑んだくれの旅、2軒目は近鉄奈良駅からほど近い「酒房 阿耶」
海なし県、奈良にあって舞鶴の漁師さん直送の魚介料理をアテとして日本酒を楽しめる居酒屋で
2016・17年にはミシュランガイドで「ビブグルマン」(手ごろな価格で上質な料理が堪能できる店)にも選ばれた名店
人気があり満席なんてこともあるようなので、予約したうえで伺いました
このお店を知ったきっかけは昨年奈良天理の稲田酒造を訪ね酒蔵見学をした際に黒瀬杜氏から勧められたお店だったからで
ちなみにその黒瀬杜氏は百年の孤独を作った方としてよく知られていますが、その後日本酒造りに移行され、増田酒造では入手困難な神韻を醸していた事でも有名な杜氏です
その時は創業61年の老舗居酒屋「酒処蔵」にどうしても行きたくて、その際は伺えませんでしたが、今回後ろ髪を引かれる思いで伺いました
杜氏が勧めるだけあり、日本酒のラインナップは素晴らしく
冷蔵庫には日本酒の一升瓶がずらりと並びます
そう日本酒にもこだわりがあり、奈良はもちろん、全国から美酒を仕入れているようです
壁にあるボードには日本酒のメニューが有りましたが
やはり奈良のお酒が特化しています
最初に頂いたのはやはり奈良天理の酒蔵「稲田酒造」が、2020年に黒瀬杜氏を招き入れ、新たな限定流通ブランドとしてスタートした「稲乃花 深緋(こきひ)」
その無濾過生原酒をいただきましたが、奥の深い味にちょっとびっくり
黒瀬杜氏もよく訪れるそうなので、稲田酒造についてはいいものを置かざるを得ないのでしょうね
合わせる肴ですが、まず突出し
ブリの燻製、舞茸の玉子とじ、野菜入りソーセージ
最初から手の込んだ料理が出てきました
メニューもこんな感じで手書きのもの
種類も豊富で迷いますが
二杯目は倉本酒造、KURAMOTO(奈良)2022BY SAKE-LAYER 生酒
(倉本酒造株式会社 奈良市都祁吐山町)
これは山田錦で通常通り仕込み、その後発酵中に10年以上の純米古酒を2種類x年度違い=6種類を少しづつ加えていき、『LAYER』(層の意)=味わいと年代を重ね複雑味を楽しめるようにした日本酒なのだとか
合わせるのは
「海のフォアグラ」との別名もある『あん肝ポン酢』
まさに今が旬の日本酒のアテです
県外の日本酒にはなんと秋田の銘酒『新政』があり
お好きな3種が飲み比べできるとのことで
『NO6 Stype』
『NO6Rtype』
『亜麻猫 白麹仕込』
といったスペシャル新政セットをいただきました
おでん おまかせ5品盛りは
大根、玉子、ちくわ、トーフ、タコ
どれも職人技が見え隠れする料理ばかり
これが日本酒に合わない訳がなく、美味しい料理と美酒に酔いしれました
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