大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(1903~22年)の生涯を描いた映画「カムイのうた」が道内で先行公開され初回には舞台あいさつが有ったようです
実はそんなこととはつゆ知らず、たまたま違う映画を観にその日その時間その舞台挨拶のあったイオンシネマ旭川駅前に行っていました
映画館の券売機の前はものすご数の人が並んでいて、封筒に入った鑑賞券を抱えていましたが、発券に手間取っているのか何をしているのか全く進む様子が見られませんでした
普通に映画を観に来た方はこの時間帯は、おそらくは見れなかったと思われます
予約していたのでスタッフにその旨話すと専用の発券機が使えるとのこと
おかげで無事観たかった映画は観ることが出来ました
さてその見たかった映画は北野武監督、ビートたけし主演の映画『首』
制作費15億円を投じた戦国スペクタクル映画ですが
羽柴秀吉、明智光秀、織田信長、徳川家康ら戦国武将と本能寺の変が北野武視点で描かれていました
ただスクリーン一杯に飛び交う血飛沫、そして男色
男色については宣教師のフロイスが書いた『日本史』にそんな話が出ているのである程度史実に基づいているのでしょうね
そんなこともありこの映画「首」はおそらくはテレビの地上波で放送されることはない作品でしょう
ちなみに2021年には完成したと言われるこの「首」、映画公開まで2年もかかっています
噂ではお蔵入りそんな話もあったのだとか
東京オリンピック・パラリンピックの大会スポンサーを巡る贈収賄事件で、この映画の出資先であるKADOKAWAの角川歴彦会長が贈収賄の疑いで逮捕があったりしましたが、その角川歴彦会長と北野武監督との軋轢が原因だったようです
まぁともかく以前から話題になっていたこの作品、ようやく観られてよかった
R15+指定となっていますが、私も目を背けそうになるそんなシーンの連続でした
けれどイっちゃってる天下人・織田信長
羽柴秀吉やその弟・羽柴秀長の実に情けない武将ぶり
そして逆に軍師・黒田官兵衛の悪だくみの数々
茶人・千利休の暗躍ぶりと、揃いにそろった錚々たる豪華俳優陣の演技が素晴らしく
この役者たちが映画の魅力を存分に引き出していて、2時間あまり楽しませてもらいました
コメントする