ニャック・ポアンのあるプリヤ・カーン・バライの湖畔に置かれた小舟
観光用ではないようなのでこれは漁にでも使われるのでしょうか
そんなバライから参道を進んだところに
「聖なる剣」という意味を持つ仏教寺院「プリア・カーン」が有りました
12世紀後半クメール王朝初の仏教徒の国王ジャヤーヴァルマン7世が父の菩提寺として創建したんだそうです
その巨大さは異様とも思えるほどで、先日見て回ったアンコール・ワットやアンコール・トムと勝るとも劣らない建造物でした
それもそのはず敷地も大変広く、周囲を囲む環濠は、東西800m×南北700mもあり、外周壁内の敷地は、56haもあり寺院として最大
当時は僧侶、奉公人、踊り子を含め10万人近くの人が住んでたと言われています
ちなみにその名の由来となった聖なる剣は、プノンペンの国立博物館にあるんだそうです
見事なナーガに乗るガルーダの欄干
そしてガルーダの彫刻が迎えてくれました
ナーガを引く神々と阿修羅の欄干です
こちらの欄干にはは5つの頭を持つナーガの姿が
中央祠堂入り口を守る頭のなくなった像
クメール王朝は王様によって信仰している宗教が異なることから、同じ寺院でもある時は仏教寺院だったり、ある時はヒンドゥー教寺院なったりとしている
こちらプリヤ・カーンもジャヤヴァルマン7世の没後にヒンドゥーに改宗した国王は、仏教的要素を排除
仏像などの頭は排除されていたり
仏陀のレリーフが剥ぎとられていたりもしますが
ところどころにその痕跡は残っていました
そしてこの中央祠堂にあるストゥーパ
これは後世に持ち込まれたもので、当時のものではありません
宗教的な排除だけではなく
遺跡は倒壊が進んでいて
特に南国だけあって植物の繁殖がものすごく
タ・プロームほどではありませんが、ガジュマルが遺跡をかなり侵食していたりもしました
ちなみに最後の写真は今流行っている『窓』と言った技巧で撮る写真
彼等は白人系の観光客ですが、中華圏のかたはこれだけが目的できているようです
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