イポーの霹靂洞(ペラトン)で涼む

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そびえ立つ岩山に押しつぶされそうに建っているこの建物
「霹靂洞(ペラトン)」と呼ばれる天然の洞窟を利用してつくられた仏教洞窟の入り口になります
イポーの周辺は、石灰岩質の岩山に囲まれていて、石灰岩でできた洞窟が多数点在しているんです
ということで「マレー鉄道で行くイポーB級グルメツアー」の最後を飾るのは、霹靂洞(ペラトン)潜入となりました
 

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イスラム圏であるマレーシアにあって仏教?と思うかもしれませんが
ここイポーは中国系の住民が多く住む街
そんなわけで仏教寺院に加え、イポー郊外には「サンポトン」「ペラトン」といった仏教洞窟があり
今回伺った「ペラトン」は1926年に中国から来た仏教徒Chong Sen Yeeと妻Choong Chan Yokeによって建てらた洞窟寺院で
鮮やかな赤い門の奥には・・・


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洞窟への入口があります
 


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そんな洞窟内には40体もの仏像が鎮座しています
古来より洞窟には神が宿る神聖なる場所としての意味合いがあるのでしょうね
ちなみに日本でもあの空海が室戸岬にある「御厨人窟」で悟りを開いたと言われています
ただ私としては熱帯の暑さから解放される
自然のクーラーたる洞窟への入り口でもありました
 

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ここで特筆すべきものが中央にある高さ12.8mの黄金仏の本尊
これはほぼ鎌倉の大仏様サイズなんだそうです
 

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両脇には金色に輝く四天王が、それぞれ2体ずつが本尊を守護しています
琵琶を奏でているのが東方を護る守護神持国天
剣を持っているのが南方を護る守護神増長天
 

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傘を持っているのが、東方を護る多聞天
日本では「毘沙門天」という名でよく知られています
龍を掴んでいるのが、西方を護る守護神広目天です
どれも日本で見る四天王と違いますね
 

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四天王に限らず、ここに鎮座するどの仏像にも日本のような厳しい表情や緊張感は感じません
どちらかと言うとシュムリアップのアンコールトムで観た神々と印象がダブりますね
東南アジア華僑系の中華系仏教は日本ほど宗派の縛りが無く
こうした優しい表情になるのかもしれません

 

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金色の釈迦三尊像
 

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これまた金色の千手観音像
 

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洞窟内の側面は漆喰のようなもので固められていて
 

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その漆喰の上には様々な絵が描かれています
 

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中にはこんな天女の姿が描かれていたりもしますが
 

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ここは仏教寺院なんですが
壁画がなんだか漫画チックなうえ艶めかしい
 

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こんなな感じで1時間弱
霹靂洞(ペラトン)で涼みつつ仏像や絵を鑑賞
ここから山の展望台まで行けるそうですが、380段もの階段を昇らねばならないのですが
暑さに懲りていたため登頂は断念いたしました
ということで「マレー鉄道で行くイポーB級グルメツアー」は終了
ツアーバスでクアラルンプールに戻ります

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このページは、r-ohtaniが2021年3月17日 06:48に書いた記事です。

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