19世紀のイギリス植民地時代、鉱山町として急速に発展を遂げたイポー
不足する抗夫を確保するため中国とインドから大量の移民を受け入れました
そうした理由で現在ではイポーの人口の約6割が華人といった中国色の強い地域になっています
おかげで首都マレーシアよりも本格的な中華が食べられると
クアラルンプールの美食家たちは食事のためにわざわざ2時間半かけてイポーに来るほどの美食の街になっていました
ということで「マレー鉄道で行くイポーB級グルメツアー」の昼食はイポーの小路にたたずむ
『天津茶室』で食べることに
店頭にあるカラスのショーケースには香港の屋台街を彷彿させるように「蒸し鶏」が吊るされています
ショーケースのテーブルはそのまま調理台
鶏が中華包丁で軽快に捌かれていました
他にもオープンキッチン?では
炭火で豚肉のサテが焼かれていたり
空心菜がどっと置かれているテーブルの上には
魷魚蕹菜(イカと空心菜のサンバル炒め)という看板が吊るされ
その下では料理が作成中でした
イポーでも人気のこの天津茶室
当然のように、かなり混んでます
と言うことでテーブル席が空くのを待ちますが
ツアー全員の分が一気に空くことはなく、数席ずつツアー客を押し込めていく
そのツアーガイドの手腕に感動
壁に貼られたメニューを見ると1リンギッド~高くても3リンギッド(日本円で80円弱)の料理が並びます
そんな中、ツアーの昼食として提供されたのが、ここイポーが発祥の地となっている「ホワイト・コーヒー」
このホワイト・コーヒーは少量のマーガリンを加えて焙煎したコーヒー豆を使用していて、味が濃い割に苦味が少ないのがその特徴
東南アジアの常識として練乳などを溶かし込んで甘くして飲むのが
ここイポー流
そんなホワイトコーヒーに合わせるのは
これまたマレーシア名物の「カヤトースト」
マレーシアで一般的にパンに塗るジャムがカヤジャム
ココナッツミルクとカモの卵などの卵を使って作られるジャムでここマレーシアやシンガポールでは朝食の定番となっています
韓国のカフェでもカフェや屋台で提供されていますが、もとはここマレーシアが本家のようです
そしてイポーの名物グルメを語るさいに、欠かせないのが、この「もやし炒め(油芽菜)」
そしてこれまたマレーシア名物の「海南鶏飯」
中華民族の中でも「海南島」エリア出身のマレーシア移民が産み出した「海南鶏飯(ハイナン・チキンライス)」
タイではカオマンガイと呼ばれる、東南アジアを代表する料理
これが美味かった
極めつけは
「イポーフォーファン」
海老鶏肉ライスヌードル(蝦鶏絲沙河粉)ですが海老のお出汁のスープに
平たいビーフン麵に海老、鶏肉、ニラの具材が載った逸品でした
そして初めて耐えたマレーシア版春巻きともいうべき「ポピア」
メインの蕪にもやし、レタス、卵、キュウリ、騰げ豚油、鶏肉、えび、チリソース、グラマラッカ(ヤシ砂糖)、などが具材として使用され、チリソースを効かせたその味は、ちょっとピリ辛で、東南アジア感満載でした
これらの料理は店の看板にもあるカールスバーグと共にいただきましたが
カールスバーグ大瓶が一瓶RM17とマレーシアにしては激安
私好みのお店でした
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