奄美黒糖焼酎酒蔵探究第一弾は「奄美大島酒造」へ

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4年前になにげなく訪れた奄美大島
自然が色濃く見どころ満載だったのに加え
その時味わった島料理が味わい深く
しかもそれに合わせて飲んだ奄美黒糖焼酎が絶品のうえ安く、土産に購入した数本の奄美黒糖焼酎を飲み干した後も酒屋で見つけては晩酌に楽しんでいるほどでした
 

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そんな良いことづくめの奄美大島ですが、ここ数年、観光地として着目され始めたようで
連休などについては航空券がなかなか取れなくなっていました
まあJALは羽田からは一日一便ですから、座席には限りがあるので仕方ありませんね

そんなおりたまたま取れた、JALの「おともdeマイル割」によるチケット
(2区間を2人で54千円くらい+2万マイルと激安)
てなわけで先週末、奄美までひとっ飛びしてまいりました
たどり着いた奄美空港の到着口にはこうして奄美黒糖焼酎が並べられていました
 

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空港からはこれまた激安のレンタカーで観光
最初に向かったのが、「奄美大島酒造」
大きな焼酎瓶3本のオブジェが出迎えてくれました
 

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伺ったのが土曜日で工場は休み、予約を入れておいたので浜千鳥館で受付をし酒蔵見学をさせてもらう事に
 

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今年の造りは1月14日からと、伺った日の翌日からと工場入り口付近には黒糖が山のように積まれていました
ちなみにこの黒糖にはこだわりが有り、奄美大島の島内で生産されたサトウキビを原料を、奄美大島酒造のグループ会社である「富国製糖」の大型製糖工場で黒糖焼酎専用に製糖されたものなんだとか
奥にあるの運搬用フレコン袋に入っているのはタイ米です
 

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そんな黒糖はこの黒糖溶解タンクに入れられ高温の蒸気で溶解
麹の入った仕込みタンクに投入されます
 

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麹はタイ米に白麹を入れて仕込まれます
説明を受けたこの蔵自慢の「川内式 電動製麹装置」
ホームページには「ドラム内部で米貯蔵タンクから吸い上げられた原料米を水に浸積させ洗米を行い、水切り後に蒸しに入る。蒸米が終わると麹をかけて33~34度の一定の温度を保ちながら2晩寝かすという3日間の作業
浸漬から出麴までを一貫して同一容器内で行うドラム式製麴装置」とあります
機械で一貫して製造されますので、雑菌が入る可能性が激減するうえ、人件費削減に大いに役に立っていると説明を受けました
 
 
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そんな麹や黒糖はこの大きな仕込みタンクに入れられ醸されます
 

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奄美大島酒造にはこの3台の蒸留機で蒸留されますが
奥の蒸留機は常圧蒸留機ですが、手前の2台は河内式 常圧・減圧兼用蒸留機
特に一番手前の蒸留機で減圧蒸留された焼酎が「じょうご」という銘柄で売りに出されるています
この「じょうご」減圧蒸留のおかげで原料由来の成分や雑味の元となる成分の抽出も抑えられるため、軽く爽やかな口当たり
いわゆる飲みやすいタイプの焼酎となり女性にも人気なんだとか

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蒸留され気体となった焼酎はこのタンクに水を張り
その中のパイプを通ることにより冷やされ液体となります
 

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液体となった焼酎がこんどは冷却タンクへと移されますが
 

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蒸留後の焼酎には フーゼル油 という醸造の過程で生成される油状物質があります
冷却タンク上部に浮いてくる油成分を丁寧かつ丹念に取り除くことにより
焼酎の風味に悪さを与えないようにしています
ちなみにこのフーゼル油、焼酎本来の独特な香りの根源となるものでもあることから
この濾過については賛否両論が有り、蔵でも試行錯誤しているようです
そうそう写真の一升瓶はそうして取り除かれたフーゼル油です
 

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こうして蒸留された焼酎はステンレスタンクや亀壺、さらには木樽と3種の貯蔵方法があるのがこの奄美大島酒造
人気銘柄「高倉」などはタンクで3年以上貯蔵した原酒を
更にこのオーク樽で熟成させることにより、コクと甘い香りを持つ琥珀色の黒糖焼酎になるのだとか

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工場見学の後はお楽しみの試飲
まぁ私は運転が有るので飲めません
替わりに我が家の奥さんが試飲
飲んだ中で「浜千鳥乃詩 ゴールド」が美味しいと\の事なのでこいつを一本購入
これもまた2年以上タンクで寝かせた原酒をオーク樽で3年寝かせた古酒
自宅に戻ってから飲むのがこれまた楽しみです
 

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この晩、宿泊先の名瀬にある居酒屋「木の花」で
島料理と奄美大島酒造のじょうごや高倉を堪能していたところ
なんと奄美大島酒造の杜氏を務める安原淳一郎さんもお店で一緒となり
4時の見学の方ですね遠いところからありがとうございますと挨拶をうけたりと
まさに奄美黒糖焼酎な一日となりました

そうそう工場見学は私どものために、丁寧な解説を含めて見学させていただきありがとうございました

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この記事について

このページは、r-ohtaniが2020年1月15日 21:21に書いた記事です。

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